諸情勢の報告(平成25年6月議会)

2013年6月7日

平成25年6月6日

平成25年第3回(6月)  千曲市議会定例会

諸情勢の報告

 提案説明を申し上げる前に、若干の時間をいただき、3月市議会定例会以降の主な「諸情勢」について申し上げます。
 が、その前に、今朝の報道にもありましたが、政府は昨日、産業競争力会議を開き、安倍政権の経済政策の柱であります成長戦略の素案を発表しました。この中では国内総生産(GDP)を成長率で今後10年間の平均で名目3%、実質2%を目指すとしており、今月14日にも成長戦略を閣議決定するとしており、今後の経済の活性化に期待をするところであります。
 それでは諸情勢について申し上げます。

◆はじめに、「天皇皇后両陛下、あんずの里ご訪問について」申し上げます。
 4月15日、天皇皇后両陛下は私的旅行のため、森地区にあります「あんずの里スケッチパーク」や「長野県立歴史館」をご訪問されました。
 今回のご訪問は、公的行事の出席や定例のご静養とは異なり、四季折々の美しい風景などを見て回る新しい形の「私的旅行」であり、その第1号に千曲市が選ばれたところであります。
残念ながら、アンズの花の見頃は過ぎていましたが、森地区在住で、地元の歴史に詳しい「竹内和正」さんの先導で、ゆっくりと園内をご散策された後、厳かな雰囲気の中にも和やかに両陛下とご懇談する機会に恵まれました。
 両陛下は、地元農家の方々とのご懇談会場に飾った冷蔵庫で保存しておりました満開のアンズの花をご覧になり、「よく咲かせていただきましたね」と感激をされておりました。
 初めての試みとなった「私的旅行」の最初の訪問地に、千曲市が選ばれたことは大変名誉なことであり、市民の皆様の励みになったものと思います。
 今回のご訪問を後世に伝えていくために、今議会に提出いたしました 「平成25年度一般会計補正予算(第1号)」に記念碑の建立経費など、関係予算を計上させていただいたところであります。
 今後とも、「ひと目10万本」といわれ、ピンク色の花でうめ尽くされるあんずの里を保全し、全国に発信してまいりたいと考えております。

◆次に、「農作物の凍霜被害について」であります。
 今年は、春先の天候不順により、多くの農作物が凍霜被害を受けました。市内でもアンズやリンゴなどの果樹をはじめ、農作物に大きな被害が及んだところであり、被害に遭われた生産者の皆さんには心からお見舞いを申し上げる次第であります。
 凍霜被害については、JAちくまの協力を得て、現在、被害の調査を継続して実施しておりますが、5月27日の調査時点での被害金額は、果樹を中心にアンズが約1億800万円、リンゴが約4,300万円などとなっており、被害総額は、約1億6,200万円に達しております。
 今後、摘果作業やたま(・・)の肥大状況などの調査が進めば、被害額はさらに 拡大するものと考えております。
 被害対策については、県に対して、既に千曲市の状況を報告してあり、  現在県内の被害状況を調査中であることから、実情を踏まえた補助事業を 実施するよう県に要望してまいります。
 また、5月31日には、JAちくま、農業改良普及センターの技術員を含めた 関係機関との対策会議も開催しました。
 対策会議では被害作物の調査結果や今後の経過観察、被害農家への対応策、農薬や資材への支援について検討を行ったところであります。
 「JAちくま」からは、自然災害とはいえ、多くの農業者の生産意欲や生産の継続等を考えると、行政の支援を得ながら薬剤や資材に対する助成を行いたいとの意向が示され、市といたしましても、農業者の生産意欲を損なわないよう、可能な限りの支援を行って参りたいと考えています。具体的には、今議会に提出する「平成25年度一般会計補正予算(第1号)」に病害薬剤等の購入に対する助成など、当面する所要額を計上いたしましたが、引き続き今後の経過を観察するとともに、被害額や被害対策の全容がまとまり次第、補正予算の追加も視野に機動的に対応してまいります。

◆次に、「災害時における応急対策業務等に関する協定締結について」であります。
 5月28日、「長野県タクシー協会更埴支部」、並びに「サントリービバレッジ株式会社」と「災害時における応急対策業務等に関する協定」を締結いたしました。
 協定の内容は、「要援護者や傷病者の避難輸送」や「被害状況の情報収集及び伝達の協力」「緊急時飲料提供型自動販売機内の製品の無償提供」  「保有飲料水等の優先的な安定供給及び運搬」など、応急対策業務等について必要な事項を定めたものであります。
 今回の締結により、災害時おける応援協定は、県・市町との協定が4件、企業・団体との協定が22件となり、災害時における応急対策が円滑に進むものと期待をしているところであります。

◆次に、「新型インフルエンザ等対策について」であります。
 新型インフルエンザ等対策特別措置法が制定され、市町村に新型インフルエンザ等対策本部の設置が義務付けられたことから、必要な事項を定めた「千曲市新型インフルエンザ等対策本部条例(案)」を今議会に提出いたしました。
 また、この特別措置法では、新型インフルエンザ等への実効的な対応を図るため、行動計画の策定も義務付けられており、6月に国が、その後、県が行動計画を策定しますので、これらを受けて千曲市の新たな行動計画を策定してまいります。

◆次に、「白鳥園施設について」であります。
 平成24年度、第1期の解体工事を行い、敷地北側の現在使用されていない建物(1,216.76平方メートル)を本年3月までに取り壊をいたしました。
 基本計画については、公募市民37名による「新白鳥園市民会議」を5回にわたり開催し、ご意見をいただいてまいりました。
 さらに、利用者アンケートや市民団体からの意見、建築家や温泉経営者など、専門家の意見などを集約し、基本計画案が出来上がりましたので、今後、議会にご説明しご意見をいただくとともに、パブリックコメントを行い、年内には温泉健康増進施設の建設に着手する予定であります。

◆次に、「長野広域連合が計画しているごみ焼却施設について」であります。
 昨年9月に着手しました環境影響評価(環境アセスメント)の現地調査は、これまでに秋・冬・春それぞれの季節に応じた調査が終わり、現在、8月末までの予定で夏季の調査を実施しています。
 その後、1年間を通して得られた調査結果に基づき、焼却施設の建設・稼働が環境に及ぼす影響を予測し、事業者の環境保全対策を評価する「準備書」の作成に入ります。
 建設候補地の地元であります屋代第五区・第六区の皆様には、4月に 中間報告会を開催し、秋と冬の調査結果についてご説明をさせていただきました。今後も引き続き、進捗状況に応じ地元に対し丁寧な説明を行ってまいります。
 また、より多くの区民の皆様に焼却施設の現状をご理解いただくため、 施設見学会の実施や焼却施設の周辺整備計画についても地元区との協議を重ね、建設同意がいただけるよう鋭意努めてまいります。

◆次に、「千曲市緑の基本計画、最優良事例選定について」であります。
 平成23年度に策定しました「千曲市緑の基本計画」が、国土交通省と日本緑地協会から最優良事例に選定されました。これは全国403自治体の計画の中から22の最優良事例のひとつに選ばれたもので、長野県内では千曲市だけであります。
緑の基本計画は、市町村が、緑地の保全や緑化の推進に関して、その将来像、目標、施策などを定める基本計画であり、緑地の保全及び緑化の推進を総合的、計画的に実施するものであります。
 千曲市計画が評価された点は、現況把握やエリア毎の、みどりの機能等の検討が適切になされている総括的な計画であること。
 また、施策アイディア集の掲載など、市民向けの情報発信や市民の意見の取りまとめ方法に特徴があったことなどが評価されました。
この計画に基づき、昨年度は、屋代駅前広場の植栽や治田公園の桜の樹勢回復等の事業を行ってきましたが、本年度も引き続き計画に沿った事業を行い、緑地の適切な保全と緑化の推進を図ってまいります。

◆ 次に、「bjリーグ信州ブレイブウォリアーズについて」であります。
 プロバスケットボール、bjリーグ「信州ブレイブウォリアーズ」は、4月27日、28日の戸倉体育館で行われた富山グラウジーズ戦を最後に
シーズンが終了しました。
 戦績は、17勝35敗で残念ながら大きく負け越し、東地区11チーム中9位という結果に終わりました。
 長野県内では、戸倉体育館での10試合を含む26試合をホームゲーム として戦い、1試合当たりの県内平均の観客数は、1,331人と昨年の1,272人を上回り、特に4月27日の戸倉体育館での最終戦は、2,000人以上が来場されたとお聞きしています。
 こうした結果を見ても、千曲市を拠点として活動している「信州ブレイブウォリアーズ」の知名度と人気は年々高まってきているように思います。
 また、各試合会場では、千曲市の観光PRブースを設けたほか、ユニホームにも千曲市の名前を入れ、市が主催する多くのイベントにも  積極的に参加するなど、観光大使としての役割を担っていただいており、 スポーツと観光の融合が図れたことは非常に有意義であったと考えています。
 この秋には新たなシーズンが始まります。市といたしましても、出来る限りの支援をしてまいりますが、これまで以上の熱い応援、ご協力をお願い申し上げる次第であります。

◆次に、「市内企業の支援と企業立地の推進について」であります。
 平成25年度の重点施策の一つに掲げた市内経済の活性化策ついては、既に4月1日から産業支援センターを勤労青少年ホームに移転し、信州大学を退官された教授をコーディネーターとして招聘し、企業の相談に応じるなど、産学官連携の取り組みを進めているほか、産業支援アドバイザーは積極的に企業を訪問して産業支援にあたっております。
 6月19日午後3時からは、産業支援センターのオープニングイベントとして、同センターの2階において、信州大学工学部の大石(おおいし)修(しゅう)治(じ)学部長などによる産学官連携の取り組みについての講演会も計画しており、多くの方がご参加いただければと思います。
 「企業立地推進本部」については、去る5月22日に立ち上げ、第1回目の会議を開催いたしました。
 この組織は、副市長をトップに、全ての部長をメンバーに、新たな企業誘致戦略を考え、市内への企業誘致を図ることにより、地域産業の振興、活性化を進めるためのものであり、第1回目の会議では、関係機関との連携を図ることや、情報収集・発信などの行動計画を確認したほか、未利用地や空き工場等の情報の共有を図りました。
 2つめには、長野県東京事務所に派遣している職員が、ほとんど毎日、企業訪問を行っている状況についても報告したところであります。この他にも、職員や市内企業・事業所の皆さんに、県内に立地を検討している企業情報等があれば積極的に提供をしていただくよう呼び掛けていくことも確認をいたしました。
 一方、施政方針でも申し上げましたが、市内の企業や事業所の景況調査や、経営上の問題点等のアンケート調査については現在実施しているところであり、8月頃には調査結果をまとめ、 今後の施策に反映していきたいと考えています。
 議員各位におかれましても、立地を検討している企業情報等がございましたら、是非、企業立地推進室にご連絡いただければ幸いに存じます。

◆次に、「北陸新幹線新駅誘致について」であります。
 新駅誘致については、市民をはじめ、多くの方々に新駅に対する理解を さらに深めていただくため、「新幹線新駅を活かしたまちづくり構想」の策定に着手いたしました。
 構想では、まちづくりの将来像を描くとともに、利用者予測や新駅が  もたらす経済効果などの波及効果について、調査を進めてまいります。
 また、本年1月に結成されました期成同盟会には、市民や団体等を通じて、入会を呼びかけておりますが、5月末現在、約3,000人を大きく超える皆さんが入会されています。
 また、同盟会の活動のひとつとして5月26日、「新飯山駅」の視察も行なったところであります。新駅建設で街がどう変わるのか直接見て、知っていただくために企画したものでありますが、当日は約40人の同盟会役員・市職員が参加いたしました。今後も市民を対象とした見学会を随時開催していきたいと考えております。
 一方、広域的な拡大を図り、より大きな力で新駅の誘致運動を推進するため、周辺の長野市や須坂市のほか、松本市、大町市、安曇野市、塩尻市など中信地区の自治体へ新駅の必要性と協力を要請してまいりました。各市とも一定の理解をいただけたものと考えております。
 引き続き、関係する市町村や市民に対し、期成同盟会への参加を呼び掛け、組織の拡大を図ってまいります。
 また、組織強化を図るため、元参議院議員でJR出身の野沢太三氏をはじめ、県選出の国会議員10名の皆様に期成同盟会の「顧問」に就任していただくよう要請してまいりましたが、全員の皆様に顧問をお引き受けいただくことができました。
 今後、中央への働きかけも大変重要でありますので、スピード感をもって活動を展開してまいりたいと考えています。
 なお、期成同盟会総会は、参議院選挙後の8月頃に、顧問をはじめ、関係  市町村、企業・団体のほか、多くの市民にご参加いただき、開催できればと思っています。

◆次に、「新庁舎の建設について」であります。
 新庁舎建設に向けては、合併によるスケールメリットを活かしつつ、市民の安全・安心を支え、市民ニーズと時代に対応した機能的な庁舎とする必要があることから、「新庁舎建設基本構想」の策定に着手しました。
 構想では、庁舎の機能や想定規模、建設費、建設候補地、スケジュール等について、実現性のある具体的な方針を定めることとしています。
 また、構想の中では、現在の3庁舎の今後のあり方を始め、他の公共施設との関係や利便性の向上、効率的な経営のあり方などについても併せて検討をしてまいります。

◆次に、「千曲市誕生10周年記念の取り組みについて」であります。
 本年は千曲市誕生10周年を迎えます。
 9月1日に記念式典を開催するとともに、公募による14の市民団体が行う自主記念事業と市主催の20の冠事業を1年間かけて展開してまいります。
 また、若手職員の自主活動で製作した10周年ロゴマークや、現在公募中のご当地キャラクターなどを活用したキャンペーンを繰り広げてまいります。
 記念事業の取り組みは、市民の一体感と連帯感を高めることはもちろん、市外及び県外にも広く千曲市をPRし、観光や移住・定住に効果が上がる契機になればと考えております。

◆次に、「まちづくりアカデミーの設立について」であります。
 3月議会の施政方針で、市長直属のシンクタンク機能を持つ組織を必要に応じて発足させ、市政の活性化を図ると申し上げました。
 これまで、人選や組織について検討してまいりましたので、その概要について申し上げます。
 この組織は、市長と有識者で構成する(仮称ではありますが)「まちづくりアカデミー」と称するもので、アカデミーの下部組織には、塾長(相談役)と塾生(若手の公募市民や職員)で構成する「まちづくり若者塾」を設けるという2本立ての組織を考えています。
 「まちづくりアカデミー」は、市長自らがコーディネートするもので、企業経営、大学、シンクタンクなどの専門家で構成し、それぞれの分野で活躍されている専門家から見た千曲市について、忌憚のないご意見をいただき、行政に不足している部分を補おうとするものであります。
 一方、「まちづくり塾」は、若者によるワーキンググループであります。市が抱えている課題等についてテーマを設定し、ワークショップなどで意見をまとめ、市長(まちづくりアカデミー)へ提言していただくものであります。
 現在も「新白鳥園プロデュース会議」や「みんなで千曲市のキャラクターを考えよう」(MCC)などのワーキンググループがありますが、これらのグループも含め、さらに必要な「まちづくり若者塾」をいくつか立ち上げたいと考えております。
 「まちづくりアカデミー」では、「まちづくり若者塾」からの提言などを専門の立場から検討し、今後の政策や事業の企画立案に反映していきたいと考えております。

◆最後に、「特別職報酬等審議会の開催について」申し上げます。
 特別職報酬等審議会の開催と報酬の改定については、議会からもご要請をいただいたところでありますが、去る6月3日に第1回の審議会を開催し、新たな委員10名の委嘱と報酬額等について諮問をいたしました。
 今後、数回の会議を開催した後、答申をいただくことになりますが、総合的に判断をしたいと考えております。
 以上、申し上げ諸情勢の報告とさせていただきます。

関連ワード

お問い合わせ

秘書広報課
電話:026-273-1111
ファクシミリ:026-273-1001