千曲川河畔エリア

2013年7月30日

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川面からの風を感じながら、つけば小屋を覗いたり公園を散策したり。

若葉が一斉に芽吹く頃、うぐい(ハヤ)を捕る伝統の「つけば漁」が始まりを迎え、千曲川の周辺は一気に活気づく。

採れたて焼きたての魚が次々と運ばれる河川敷のつけば小屋は、川からの恩恵を旅人にも分け与えてもらえる貴重な場所だ。

初夏には太公望たちが鮎漁解禁を待ちかねたように川へと入り、大物を狙おうと、ここぞという場所に竿を振る。

 

散歩する親子連れやマレットゴルフを楽しむ人々のにぎやかな声が聞こえるのは、河川敷に整備された親水公園。

とうとうと流れる水を前に気ままに憩えるとは、なんと贅沢な時間の使い方だろう。

市の中央をゆったりと流れる千曲川は、昔からこの地の生活と切り離せないものなのだ。

 

夏の盛りになれば、川面をゆるがす威勢のいい太鼓の音や御輿の掛け声。

いなせな芸妓御輿や木遣りで彩られる「戸倉上山田温泉夏まつり」、大輪の花火が川をも焦がす「千曲川納涼煙火大会」など、

元気のいい町衆が多い千曲市ではこの時期、日中から夜更けまで賑やかに盛り上がるのだ。

近隣には国の重要文化財を擁する寺社仏閣も数多くある。

 

【立ち寄りスポット】

 

◎ 智識寺

 智識寺大御堂(おおみどう)、木造十一面観音像は国の重要文化財に指定されている。

 6月末~7月は境内にアジサイの花が咲き誇り、別名「あじさい寺」とも言われている。

 

 天平年間に開かれたと伝えられる寺。

 解説板には、聖武天皇が冠着(かむりき)山の東麓に天平12(740)年に創建とある。

 その後、大同2(807)年に坂上田村麻呂が御堂を修理。

 建久9年(1209)年には源頼朝が御祈願所と定めて上山田村に七堂伽藍を建て仁王像を寄進し晴源山智識寺と称せられたという。

 もともとは冠着山の麓にあったともいわれる。

 

 現在の本堂である「大御堂(おおみどう)」の創建は1573年。

 室町時代の特色を残す造りで、国の重要文化財に指定されている。

 安置されている「十一面観音立像」は平安時代後期のもので、欅の一木造りとしては信州では唯一。

 これも国の重要文化財に指定されている。

 

 場所は千曲市役所上山田庁舎のすぐ南にある県道の「女沢(めざわ)橋」の信号を西へ。

 約2キロメートル弱ほどで、右側に境内の杜が見えてくる。

  TEL:026-275-1120(智識寺) ※参観は要予約

 

◎ 水上布奈山(みなかみふなやま)神社
 千曲市の戸倉(とぐら)、戸倉小学校の道をはさんではすぐ北側には社殿が国の重要文化財に指定されている

 水上布奈山神社がある。

 

 水上布奈山神社は諏訪大社の流れをくむ社で、北国街道の宿場町として戸倉が華やかなりし頃、その中心的な寺社

 として多くの信仰を集めた。

 寅と申の年には、近隣でも最大規模の御柱(おんばしら)祭が開かれている。

 

 本殿は大隅流棟梁、柴宮長左衛門矩重(かねしげ)により、1789年に建造された。

 昇り龍の彫刻をはじめ、唐獅子、鳳凰など、その彫刻は多彩かつ精緻さを極め、その素晴らしさが評価され、

 国の重要文化財に指定されている。
 TEL:千曲市文化財センター(026-261-3210)

 

◎ 酒造コレクション

 北国街道戸倉宿の造り酒屋として栄えた坂井銘醸が、信州の酒造りの歴史を伝える資料館。

 立ち並ぶ母屋も圧巻。ほかに、竹久夢二の直筆画なども展示する。

 TEL:026-275-2923(坂井銘醸)

 

◎ 佐良志奈(さらしな)神社

 佐良志奈神社の正確な創建年代は不詳だが、433年頃といわれている。

 一説には仁徳天皇の皇子、允恭(いんぎょう)天皇が命じて建てさせたともいわれている。

 

 社殿の名称は明治の町村合併に際し、「更級(さらしな)村」の名を許される根拠となった。

 境内と境内を取り巻く山には「カタクリ」の群生があり、平地でも見る事が出来るため、

 花のシーズンには大勢のカメラマンが訪れ、地元でも小さなお祭りを行っている。

 

 志賀直哉の小説「豊年蟲(ほうねんちゅう)」にも登場する神社で、鳥居近くの石造の社標の文字は佐久間象山の手による。

 延喜式に出てくる神社で、地元では「若宮様」と呼ばれている。

 ※ 豊年蟲=オオシロカゲロウ  大量発生した年は豊年になるとされ、豊年蟲と呼ばれる虫。

   温泉に逗留した志賀直哉が千曲川の河畔で見たものと思われる。

 TEL:026-275-1753(千曲市観光交流課)

 

◎ つけば小屋

 千曲市を中心として東は坂城町と上田の東側の一部、北は長野市松代あたりまでのごく限られた地域だけに存在する「つけば」。

 当地を代表する川魚漁、食文化、そして風土のひとつ。
 この地域の千曲川沿いを車で走ると、河川敷にちょっと変わった建物を目にすることがある。

 

 建物は小さな木製の小屋だったり、色は黄色の「農業用ビニールハウス」のような建物だったりだが、

 これらはたいてい「つけば小屋」だ。
 これら「つけば小屋」は千曲川で取れたばかりの「ウグイ」という魚を調理して、提供してくれる飲食店で、

 毎年4月から6月上旬の3ヶ月ほどしか営業を行わない。(7月以降は「あゆ料理」専門店となる。)

 

 「つけば」とは『たねつけば(産卵場)』がその名の由来。

 この漁は、魚が産卵したがる「つけば」を人工的に作り、産卵のためそこに集まったウグイを投網などで捕らえるものだ。
 その昔、ウグイは松代藩の殿様に献上される程の高級魚であり、この漁法も松代藩の領地内で、

 浅瀬が続く戸倉上山田付近に限られた漁方であったといわれている。

 TEL:026-275-1536(更埴漁業協同組合)

 

◎ 千曲川萬葉公園

 戸倉上山田温泉の南、千曲川に架かる万葉橋の袂(たもと)に広がる公園。

 万葉集に登場する東歌(あずまうた)や高浜虚子、小林一茶らによる信濃を詠んだ27もの歌碑が立ち並んでいる。

 歌碑のボタンを押すと五木ひろしの「千曲川」が流れる。

 TEL:026-275-1753(千曲市観光交流課)

 

◎ 千曲川緑地公園(親水公園)

 「水と親しむ」をテーマに温泉街の千曲川河川敷に整備された公園。園内中央には大きな樹木型の噴水があり、

 ライトアップにより幻想的に演出される。

 園内にはマレットゴルフ場もある。

 TEL:026-273-1111(代)(千曲市都市計画課)

お問い合わせ

観光交流課
電話:026-275-1753