諸情勢の報告(平成25年12月議会)

2013年12月5日

平成25年12月2日

平成25年第5回(12月)  千曲市議会定例会

諸情勢の報告

提案説明を申し上げる前に、若干の時間をいただき、9月市議会定例会以降の主な「諸情勢」について申し上げます。 

◆はじめに、「春の凍霜被害への追加対応と台風26号による農業被害への対応について」であります。

本年4月に発生した農産物の凍霜被害について、6月議会で補正予算を計上し対策を講じておりますが、長野県が凍霜被害への新たな追加対策として、「凍霜害果樹営農継続支援等特別対策事業」を創設し、50%以上被害にあった農作物に対し、これから来年3月までに農家が購入する肥料などの農業資材や、農協等が減災に向けて開催する講習会の費用を助成することになりました。

当市では、「あんず」「キウイフルーツ」「さくらんぼ」が補助対象作物になりますので、追加の農家支援対策として、今議会に提出した一般会計補正予算(第5号)で630万円をお願いするものであります。

また、台風26号による突風で、力石地区を中心に花卉栽培用のビニールハウスの倒壊4棟、ビニールの破損42棟の農業被害が発生しましたので、「JAちくま」と被害対策の協議を行い、破損したハウス資材への補助として、140万円をお願いし、農家の経営支援に努めてまいります。

 ◆次に、「千曲川土口水門付近の河道掘削について」であります。

平成11年8月の熱帯性低気圧による千曲川の洪水では、土口地区付近で計画高水位を超え、沢山川の堤防から溢水し、大きな被害が発生したのは記憶に新しいところであります。

翌年から千曲川河川事務所において河道掘削が行われ、平成22年までに35万㎥の掘削が実施されました。

本年9月の台風18号による増水では、杭瀬下観測所で平成11年の水位を上回りましたが、沢山川合流付近の水位は平成11年水位と比較して約1m低くなり、河道掘削の効果が明らかになっております。

こうした中、国土交通省及び千曲川河川事務所には、平成22年に河道掘削を実施して以来、3年が経過していることから、改めて河床調査を行っていただくようお願いをしてまいりました。

その結果、千曲川河川事務所では、本年度中に土砂の堆積状況を測量し、必要があれば河道掘削を行いたいとの意向が示されました。

市としましては、流域住民の安全・安心のために、千曲川河川事務所と連携して対応してまいります。

 ◆次に、「平成26年度当初予算編成について」であります。

 来年度の市財政の見通しにつきましては、市税収入は景気の回復基調を受けて法人市民税の増加が期待されるものの、普通交付税の合併特例措置が来年度から段階的に縮小となること、さらには扶助費や公債費等の義務的経費の増加が、政策的経費を圧迫する財政構造の硬直化が続き、市財政は引き続き厳しい状況が見込まれます。

 一方、歳出では、合併特例債を活用した大型事業であります新庁舎の建設、戸倉上山田中学校や学校給食センター等の義務教育施設の整備、白鳥園の整備、合併支援道路の整備のほか、公共施設の耐震化対策など多くの課題も抱えております。

 このように厳しい財政運営が求められていることから、事業の選択はもとより、国の動向に十分留意し、補助事業等の取り込める施策については積極的な活用を図り、財源確保の見通しなど総合的に判断をしながら市民の安全・安心の確保を図るため、来年度の予算編成に当ってまいります。 

 また、政府は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動減を緩和し、景気を腰折れさせることなく日本経済の成長力の底上げと成長軌道への早期復帰を図るため、5兆円規模の経済対策を策定するとしています。

 市といたしましても、国の経済対策に係る本年度補正予算や来年度予算を最大限に活用して、市内経済の活性化に努めてまいります。

 ◆次に、「長野広域連合が計画しているごみ焼却施設について」であります。

 長野広域連合が千曲市に建設を計画しているごみ焼却施設については、

1年間にわたり行われてきました環境影響評価の現地調査が8月末で終了しており、調査結果については、今月中に建設候補地の地元であります屋代第5区と第6区の皆様にそれぞれ報告会を開催し説明する予定であります。

現在、調査結果に基づき、焼却施設の建設・稼働が周辺環境に及ぼす影響を予測し、事業者の環境保全対策を評価する準備書の作成に入っておりますが、平成30年度稼動を目指して、地元区との協議を行い、建設同意がいただけるよう鋭意努めてまいります。

 ◆次に、「特殊詐欺被害及び交通事故防止について」であります。

 特殊詐欺及び交通安全に関する情報は、市報や回覧等を通じ、市民の皆様に随時提供しておりますが、特殊詐欺の被害及び交通事故は、増加している状況にあります。

 とりわけ、市内の特殊詐欺による被害額は、本年1月から10月末までに

5千95万5千円となっておりますが、警察署に被害届けがないものを含めると、かなりの被害額に上るものと思っています。

 こうした状況から、各種団体役員の皆様のご協力をいただきながら、市と千曲警察署が連携し、市民に直接特殊詐欺及び交通事故防止に係る声掛け活動をしていただくための懇談会を、11月中に市内8会場において開催しました。

 こうした活動のほか、今後とも啓発活動を強化し、詐欺被害及び交通事故防止に努めてまいります。

 ◆次に、「新型インフルエンザ等行動計画(案)について」であります。

 新型インフルエンザ等対策特別措置法が、本年4月13日に施行になりました。

 この特別措置法第8条には、都道府県行動計画に基づき行動計画を策定するよう定められており、長野県行動計画がこの程決定されたことから、千曲市においても「千曲市新型インフルエンザ等対策行動計画(案)」を策定いたしました。

 行動計画(案)には、新型インフルエンザ及び新感染症が発生した場合に備え、感染拡大を抑制し、市民の生命及び健康被害を最小限にくい止める目的で、国、県の行動計画と整合性を図り、市対策本部の構成や感染の発生段階に応じた対策などを定めています。

 今後は、この行動計画(案)について、有識者で構成する「千曲市健康づくり推進協議会」及び「市民の意見募集」を経て、本年度中に行動計画を決定してまいります。

 ◆次に、「北陸新幹線金沢延伸に向けての取り組みについて」であります。

 平成27年3月の北陸新幹線金沢延伸や善光寺御開帳に焦点をあわせて、首都圏、中京圏、関西圏及び北陸圏等からの更なる誘客を促進するため、9月から11月までの3か月間、県等が主催する観光PRイベントや商談会等に積極的に参加し、誘客宣伝を行ってまいりました。

 また、来年2月には、市と観光協会が主催し、北陸地方をターゲットとした観光PRや商談会などの観光宣伝を、金沢市と富山市において開催する予定であります。

 県においては、平成27年3月の北陸新幹線金沢延伸や2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を見据え、東京銀座に来年夏の開設に 向けて「首都圏総合活動拠点」の整備を計画しております。

 計画によると、県・市町村・企業が連携して活用する、「オール信州活動拠点」として、地域特産品の販売、観光情報の提供、観光イベントや商談会の開催、地元食材を使った料理など、複合的な活動を考えており、今後幅広く意見を聞いたうえで正式決定する予定であります。

 また、県では「日本一のおもてなし県」を目指して、県民みんなで、信州人の心に刻まれている「おもてなしの心」を掘り起こし、未来に繋いでいく、「ずく出し!知恵だし!おもてなし」プロジェクトを開始いたしました。

 全国的に地域間競争が激化する中で、千曲市も、市単独で首都圏や全国に情報発信を行うことが厳しい状況でありますので、県で計画しております「首都圏総合活動拠点」を千曲市情報の発信拠点として、大いに活用していきたいと考えております。

 ◆次に、「千曲地域ブランドフェアについて」であります。

 千曲川流域の広域連携として、9月14日・15日の両日、第2回千曲川地域ブランドフェアを戸倉体育館において開催しました。

 「ご当地ブランド」や「道の駅・農産物直売所」にも出展いただき、信州千曲ブランドをはじめ各地域の自慢の商品を一堂に集め、広く県内外の皆様に情報発信することができたと考えております。

 今回のブランドフェアは、去る1月19日に開催した第1回千曲川地域 ブランドフェアの反省を基に、東北信地域の30市町村に呼びかけ、27市町村から69業者の皆様にご出展いただきました。あわせて、千曲川流域別での市町村の紹介やポスター、パンフレットの配布、ご当地キャラクター大集合、信州ブレイブウォリアーズのサイン会や手打ちそばの振舞いなど、千曲川流域市町村に関わる発表等の場として取り組み、あいにくの天候ではありましたが、2日間で延べ3,200名余の来場をいただき、約356万円の売上を計上することができました。

 「千曲川」をテーマとした地域ブランドを中心とした広域連携は前例がありませんが、千曲市を中心に取り組めたことは、今後の「千曲川共和国」構想等の実現に向けた、一つの足がかりになればと考えております。

 ◆次に、「姉妹都市・ちくまブランド交流物産フェアについて」であります。

 11月17日、千曲市誕生10周年記念事業として、姉妹都市・ちくまブランド交流物産フェアを「消防団発足10周年記念講演会」、『名月の里 「棚田フェアin姨捨」シンポジウム』、「千曲市環境フェア」とあわせて、更埴文化会館において開催しました。

 姉妹都市からは、愛媛県宇和島市、富山県射水市、千葉県横芝光町の皆様のほか、東日本大震災からの復興を目指す岩手県山田町の、合わせて4市町から延べ6業者に出展いただきました。

 千曲市からは、ちくま農協、信州千曲ブランド認定業者など11業者に出展していただき、当日は、市内外から1,500名を超える皆様にご来場いただき、合同開催のイベントへの参加とともに姉妹都市や千曲市の自慢の逸品を知っていただく貴重な機会となりました。

 ◆次に、「雇用促進・就労支援」であります。

 就職を希望しながら、悩みを抱え一歩を踏み出すことが出来ないでいる、若者、子育て世代の方を対象に、産業支援センター内に就労相談業務を開設し、8月よりスタートいたしました。専門家によるカウンセリングを中心に随時受け付けており、現在まで14名の方が利用され、内数名の方が就職に繋がっています。

 さらに、求職中の市民を対象に、就労活力を高め早期就職を推進するため、コミュニケーション能力、社会人マナーなどのスキルアップの習得を目的に、就労支援講座を開催し、各講座とも活用いただいております。月1回ペースで、来年1月と2月にも開催いたしますので、就職活動を少しでも有利に進める上で、当講座をご活用いただければと思います。

 また、11月15日には、ハローワーク篠ノ井主催のもと、千曲市が全面的に協力し、「更埴地域就職面接会」を開催いたしました。27の事業所が一同に更埴文化会館に集まり、来春卒業予定の高校生、専門学校生、大学生と一般の求職者が、希望する企業の説明を受けました。今回の面接会を踏まえ、一人でも多くの市民が地元に就職していただけるよう、今後も継続し、内容を充実していきたいと考えております。

 本年度策定した、「千曲市産業振興ビジョン後期計画」でも、企業の経営安定と人材育成による労働力確保を掲げておりますが、その中でも雇用促進や雇用の場の確保、児童・生徒に対するキャリア教育支援に向けて、関係する機関、団体と学識経験者が一体となって取り組む「千曲市雇用促進連絡協議会」を来年1月に開催し、各分野の情報交換や意見交換を通じ、雇用対策全般にわたって連携を図ることにしています。

 ◆次に、「千曲市産業支援施策アンケート調査」についてであります。

 新たな支援策構築の基礎資料として、企業が求める支援制度、行政に対する要望について、市内約1,370社の事業所を対象に9月17日から30日の間、「千曲市産業支援施策アンケート調査」を実施しました。

 また、本年5月には、「平成24年度下半期」を対象とした企業の景況感調査を実施し、これに続く「平成25年度上半期」についても、現在調査中であり、今後、市内企業の半年間の景気動向の推移について、分析を進めてまいります。

これらの調査結果を踏まえ、新年度に向けて「千曲市商工業振興条例に基づく助成事業」、「中小企業融資制度」等の見直し・拡充を図るなど、市内経済の活性化に向け、有効な支援策を検討したいと考えています。

 ◆次に、「信州さらしな・おばすて観月祭について」であります。

 今年は、30回目の節目を迎え、そして千曲市誕生10周年を記念して、例年3日から4日の開催期間を、9月15日から10月20日までの36日間に拡大し、市民団体の関連イベントを含めて多彩な催しが展開されました。

 中でも9月28日には、姨捨の棚田をメイン中継地とし、全国放送され、千曲市の紹介、棚田オーナーの合同稲刈り、棚田を守る「名月会」の皆さんの活動など広く紹介されたところであります。

 今後も、信州さらしな・おばすて観月祭を市民団体の皆様の力で、盛り上げていただくことを期待しますと共に、今後も「姨捨の棚田」をはじめとする千曲市の魅力を全国に発信してまいります。

 ◆次に、「天皇皇后両陛下行幸啓記念碑建立について」であります。

 去る4月15日に、天皇皇后両陛下が、四季折々の美しい風景などを見て回る新しい型の私的旅行として、森地区の「あんずの里スケッチパーク」をご訪問されました。

 市としては、天皇皇后両陛下が訪れたことを後世に伝えるために、「母屋」の前に記念碑を建立し、11月12日、市議会議長、地元議員をはじめ関係各位参列の下、記念碑除幕式を執り行ったところであります。

 これを機に、全国から多くのお客様が訪れていただくようPRしてまいります。

 ◆次に、「北陸新幹線新駅誘致について」であります。

 現在、「新駅を活かしたまちづくり基本構想」の策定を進めているところであり、これまでに、新駅誘致に伴う資料収集と現状分析を中心に作業を進め、有識者会議なども開催し、ご意見を頂戴してまいりました。

 今年度中には構想(案)の策定作業が完了する予定であり、構想を基に改めて各地区での説明会を開催してまいります。

 また、これまでの誘致に対する市民の皆様への説明は、各地区の行政懇談会の機会をとらえ、取り組みの現況などについて、私からご説明を申し上げてきたほか、市女性団体連合会など各団体に対してもご理解、ご協力をいただけるよう説明を申し上げてきたところであります。

 一方、北陸新幹線新駅誘致期成同盟会においては、去る10 月28 日に期成同盟会の総会を、更埴文化会館で開催したほか、県関係選出国会議員 18名全員が同盟会の『顧問』に就任いただくことができ、活動もより力強いものとなってまいりました。

 同盟会総会当日は、東海道新幹線掛川駅の誘致活動に精力的に取り組まれ、新駅設置を実現した元静岡県掛川市長の榛村(しんむら)純一氏をお招きして「新幹線千曲駅の意義と要点」と題した講演会を開催いたしました。

 550人を超す多くの市民の皆様方が聴講されましたが、講演の中で、榛村さんからは、「新幹線駅の設置は、市としての『格』や『知名度』を上げることに役立つこと」、「駅は、単に箱物をつくるのではなく固定資産税などの税源に結びつき、地域の活性化に貢献すること」など、お話しをいただき、大変有意義な講演会となりました。

 また、新駅誘致運動の一つとして取り組んでいます、同盟会による署名活動については、現在約7,000名を超える多くの皆さんの賛同をいただいており、今後もさらに多くの皆様にご理解をいただくよう取り組みを続けていくことにしております。

 いずれにしても市では、今後も期成同盟会と歩調を合わせて、新幹線新駅誘致に向けた啓発活動など、市民の皆様への説明に鋭意努めてまいります。

 ◆次に、「新庁舎の建設について」であります。

 新庁舎については、建設場所の検討を進めていますが、地方自治法に基づく、市民の利便性や交通事情、他の官公署との関係等について考慮するとともに、周辺環境、経済性、将来動向等、様々な角度から評価を行っているところであります。

 今年度中には庁舎の機能、想定規模、建設費、建設位置、スケジュールなど、事業化に向けた方針を示す「新庁舎建設基本構想」を策定し、次の段階となる「基本計画」の策定に着手してまいります。

 いずれにしても新庁舎の建設は、合併の総仕上げの一つでありますので、申し上げるまでもなく、市の均衡ある発展と市民意識の一体感の醸成が図られるよう努めていかなければならないと思っています。

 議員各位には、一層のご理解をいただきますようお願い申し上げる次第であります。

 ◆次に、「協働のまちづくりについて」であります。

 「協働のまちづくり指針」の策定につきましては、すでに様々な分野で幅広く市民活動が展開され、一定の「協働」が形づくられてきていますが、それぞれの活動における現状や課題を把握し、千曲市として進めるべき方向性を明確にするために、職員のパートナーシップを活用した区・自治会ヒアリング、市民活動団体の交流会、庁内ワーキングチームによる現状調査と研究など、現状把握と分析を進めてまいりました。

 それらの結果を基に、庁内の全部課長による策定委員会で、協働のまちづくり指針の原案として取りまとめ、現在は、市民10名で構成する「公益的市民活動推進委員会(協働のまちづくり市民委員会)」において、原案に対する検討、協議をお願いしているところであります。

 今後、さらに市民の皆様からのご意見をお聞きしながら、平成26年9月頃には指針を策定し、新たな取り組みをスタートさせたいと考えております。

 ◆次に、「千曲市キャラクター「あん姫」について」であります。

千曲市誕生10周年を記念して、本年度は19の市の特別事業と市民による14の補助金活用事業が展開されております。

その一つとして、市民に愛され、市の魅力を市内外にアピールできるキャラクターを誕生させようと募集した結果、全国から1,386作品が寄せられました。これらのキャラクターの中から5作品をワークショップ「みんなで千曲市のキャラクターを考えよう!」で選定し、市民投票を実施した結果、千曲市に杏を広めたといわれる豊姫様をモチーフとしたお姫様のキャラクターが1位となり、名前を「あん姫」と決定しました。

 「あん姫」の「あん」には杏をイメージする他にも、自然・文化・歴史など多くの魅力的な「餡(あん)」がいっぱい詰まった千曲市がこれまで以上に「安(あん)」心して住めるふるさとになってほしい、そんな願いも込められています。

 今後は、市の印刷物はもちろん、企業の商品などにも「あん姫」が登場できると期待しています。また、着ぐるみも今年度中には制作して各種のイベントで活躍できるようにしたいと考えています。 

以上、申し上げ諸情勢の報告とさせていただきます。

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