諸情勢の報告(平成26年6月議会)

2014年6月9日

平成26年6月5日

平成26年第3回(6月)  千曲市議会定例会

諸情勢の報告

 提案説明を申し上げる前に、若干の時間をいただき、3月市議会定例会以降の主な「諸情勢」について申し上げます。
 はじめに
◆「2月の大雪による農業用ハウス等の倒壊等に対する対応」であります。
3月市議会において、被害状況の報告をし、併せて撤去の経費、再建のための経費に対する補助金について、補正予算に計上したところでありますが、3月以降、さらに調査を進めた結果、現時点での被害状況は3月の調査時より増加し、ビニールハウス371棟、被害面積約6万9,850平方メートル、被害対象者数(経営者数)は124人となっております。
 4月には、花卉栽培の盛んな力石地区に出向いて被害を受けた農家の方から直接お話をお聞きし、改めて被害の深刻さを確認したところであります。
 また、今回の災害で、経営規模を縮小する方はおられるようですが、幸いにして離農される方はいないとお聞きしており、営農が継続できることに安心をしているところであります。
 農業用ハウスの撤去、再建の経費については、資材や人件費の高騰により、当初、国から示された基準単価では、経営者の負担が大きくなるのではないかと懸念しておりましたが、このたび、国が基準単価の引き上げをしましたので、これに合わせて補助金を増額することとし、今議会に補正予算の計上をお願いしたところであります。
 市といたしましては、被災された方の営農意欲が減退しないよう、また、できるだけ早期に経営が安定するよう、継続的な支援をして参ります。
◆次に「第59回あんずまつりについて」であります。
 本年で、59回目を迎えた「あんずまつり」は、4月1日から18日まで好天に恵まれ、また、昨年の「天皇皇后両陛下 行幸啓」の効果もあり、多くの観光客が訪れました。平日は乗合ジャンボタクシーの運行、土日は臨時シャトルバスの運行を行い、大変好評をいただきました。
 実行委員会の発表では、訪れたお客様は18万人と聞いており、昨年の13万人から5万人の大幅な増となり、6月下旬からの「あんず狩り」にも期待が持てるものと嬉しく思っています。
◆次に「北陸地方への観光PRについて」であります。
 本年2月に観光協会とともに金沢市、富山市を訪問して、観光・誘客宣伝に取り組んで参ったことは、3月議会でも申し上げましたが、「あんずまつり」の観光客の増加にも、一定の成果が現れたのではないかと思っています。
 こうした事から、5月19日には、千曲市の認知度の向上と誘客促進のため、市・観光協会・旅館組合連合会の3者で、再度、金沢市内の旅行会社訪問と金沢駅での観光宣伝を実施しました。特に、北陸圏からの観光ルートに千曲市を選定していただくよう働きかけて参りました。
 来年3月には、北陸新幹線(長野経由)が金沢延伸や4月の善光寺御開帳、更に、平成28年はNHK大河ドラマに「真田丸」が決定するなど、誘客に向けた素晴らしい要素が幾つかありますので、長野市や上田市とも連携しながら、誘客を促進するため旅行商品を開発するなど、徹底した観光都市「千曲市」のPRに努めて参ります。
◆次に「新白鳥園施設の建設について」であります。
 本年3月7日に行われた建築主体工事の入札が不調に終わったことから、設計の見直しなどを行い、改めて5月23日に2回目の入札を実施いたしました。
 その結果、「冨士建設株式会社」が落札し、5月26日に仮契約を締結。本議会に工事請負契約の締結についての議案を提出したところであります。
新白鳥園施設の建設については、当初計画より遅れておりますが、今後は、電気設備工事、機械設備工事、第2期解体工事について、鋭意発注業務を進め、平成27年中の竣工に向けて全力を尽くして参ります。
◆次に「北陸新幹線新駅誘致について」であります。
 新幹線新駅誘致については、新駅がもたらす経済効果や需要予測、波及効果、広域的な交通、観光、経済活動などを含む、「新駅を活かしたまちづくり基本構想」(案)を策定し、2月27日から5月20日まで、市内全域となる18会場で市民説明会を開催し1,071人の皆様にご参加いただきました。
 私もすべての会場に出席し、直接多くの市民の皆様と意見交換をして参りました。また、多くの市議会議員の皆様にも、地元会場を中心にご出席をいただきました。改めて感謝を申し上げる次第であります。ありがとうございました。
 現在、説明会での意見等については、集計をしておりますが、説明会では、
○「長野県新総合交通ビジョン」に、新幹線新駅について記述がされ、新幹線と高規格幹線道路との結節性を最大限に活かせる千曲市への新駅誘致の展望が広がったこと。
○少子高齢化により人口の減少が進む中で、新幹線新駅の誘致は、観光など地域経済力を高め税収増にも貢献することから、将来にわたって福祉・医療・介護などの社会保障費や公的社会サービスを維持するための「財源確保」にもつながること。
などについて申し上げて参りました。
 参加された市民の皆様からは、将来あるべき姿を考えて新駅誘致は賛成とする意見や新幹線新駅誘致はムダとする反対の意見など、様々なご意見をいただきました。その中で、疑問や心配されている主な内容は、
・駅間距離が短いのではないか
・停車本数が少ないのではないか
・駅舎の工事費はどのくらいで、市の負担はどのくらいか
・新駅の場所はどこか
・新駅より教育、福祉等の充実を。
・説明会に若い方の出席が少ない。若い人の意見を聞いてほしい。
・市長は夢を捨てるな。元気な地域をつくってほしい。
といった意見もありました。
 説明会を通じて言えることは、総体的には、新駅に対する多少の地域的な認識の相違はあるものの一定程度の理解を深めることができたと思っています。
 今後は、市民意見の集約を行い、公表するほか、市民の皆様のご理解を得るべく機会あるごとに、引き続き十分説明を尽くして参りたいと考えています。
 また、新駅誘致運動の一環として取り組んでおります新駅誘致促進期成同盟会による署名活動については、現在約1万人の皆様が賛同署名されているとお聞きしていますが、さらに多くの皆様にご理解をいただくことができればと期待をしています。
 これからも市議会、あるいは期成同盟会と歩調を合わせ、県・JRなど関係機関との協議・調整や周辺自治体との意見交換を進め、千曲市の将来、長野県の将来に禍根を残さないよう努力をして参る所存であります。
◆次に「新庁舎の建設」であります。
 新庁舎の建設については、本年3月に策定した「新庁舎建設基本構想」に基づき、現在は、具体的な「整備規模」、「整備スケジュール」、「整備手法」等を盛り込んだ「新庁舎建設基本計画」の策定を進めています。
 特に基本計画の中で、建設予定地にある「更埴体育館」、「更埴老人福祉センター」、「勤労青少年ホーム」の3施設については、
(1)更埴体育館が建築後42年。老人福祉センターは建築後37年。勤労青少年ホームが建築後41年経過しており、老朽化が激しく、建物本体や設備機器の大規模な改修の時期を迎えていること。
(2)いずれも建築基準法で定める耐震基準が旧基準で建築されており、安全性の確保に問題があること。
(3)施設の利用状況等の実態からみて、「施設の再編や役割を検討すべき時期にきている。」として、今後の「各施設の在り方」等について、市内部の検討委員会で慎重に検討をして参りました。
 その結果、総合的、客観的にみて、いずれの施設も古く、長期の利用には安全面で不安があることから、解体せざるを得ないとの結論に至りました。また、解体に伴う、各施設の機能については、
(1)老人福祉センターは、「竹林の湯」が整備され、白鳥園も改築されることから入浴施設は廃止し、その他の機能は、他の公共施設に移管する。
(2)勤労青少年ホームは、利用状況から初期の目的がほぼ達成されており、併設する産業振興関連の機能とともに他の公共施設へ移管する。
(3)更埴体育館は、防災拠点として緊急避難場所や防災備蓄倉庫の役割をもっていることから、新庁舎建設と合わせて全面改築する。
などの基本的な方針を取りまとめたところであります。
 いずれにしても、新庁舎の建設は、千曲市の公共施設全体の在り方や将来の施設整備などにも影響を与えることから、関係する利用団体の皆様をはじめ、広くご意見をいただき、長期的観点に立った計画を策定して参ります。
 また、建設には多額の費用が必要になることから、中長期的な財政の見通しや市民の意向・利用者ニーズ等の把握などにも十分考慮しながら、将来にわたる持続可能な施設整備の確保に努めて参ります。
◆次に「第1学校給食センター改築事業について」であります。
 事業用地の取得につきましては、関係地権者3名と交渉を行い用地取得に努めて参りましたが、内地権者2名については、平成25年度に用地取得ができました。しかし、残る1名については市外在住ということもあり、交渉が難航しておりましたが、去る5月9日、地権者のご理解をいただき、売買契約が成立いたしました。
 このため、今議会に提出した一般会計補正予算(案)に、施設整備に要する関連予算をお願いしてありますが、適切なご決定を賜り、一日も早く着工できるよう努めて参ります。
◆次に「おもてなし宣言実践プロジェクトについて」であります。
 市では、長野県が「日本一のおもてなし県」を目指して進めている「ずく出し! 知恵出し! おもてなし」プロジェクトの趣旨に賛同して、「おもてなし宣言」をいたしました。
 この宣言は、親しみやすく、市民にやさしい市役所、市民から信頼される職員となることを目指しており、「おもてなし宣言」を単なる心構えに止めるのではなく、職員の意識改革と接遇向上につなげていくため、「あいさつ運動の実施」や「分かり易く親切な対応を心がける」こと、「困っている人を見つけたら率先して声をかける」ことなど10項目を「おもてなし宣言実践プロジェクト」として取り組むことといたしました。
 このため、去る6月2日に部課長等が出席して、「スマイル・ハート千曲」をキャッチフレーズに、市長による「キックオフ宣言」を行いました。私を含め、職員一同、新たな気持ちで市民の皆様に接して参ります。
◆次に「児童遊具の安全対策に対するコミュニティ補助事業について」であります。
 昨年度、国土交通省の「遊具の安全確保に関する指針」に基づき、各区・自治会管理の公園や広場に設置された遊具の点検を行い、その内、危険性が高く、使用中止・撤去が必要な遊具111基については、3月末までに撤去工事が全て完了いたしました。
 撤去後の新たな遊具の更新及び修繕については、各区・自治会におきまして遊具の設置計画を立てていただき、市はコミュニティ振興対策事業補助金により事業費の5分の4を補助することといたしました。
 平成25年度においては、9つの区の11公園15の遊具を更新、修繕するための補助金を交付したほか、26年度においては、5月20日現在、17の区の18公園45の遊具について補助金を交付することにしています。
 また、残る41公園の122の遊具についても26年度中に更新、修繕が行われるよう各区・自治会の皆様と引き続き協議して参ります。
 いずれにしても、千曲市は「子育てがしやすいまちづくり」をめざし、県下で先頭を切って「遊具の安全宣言」を行い、各区・自治会の皆様の全面的なご協力により、子どもたちの安全が確保されることになり、改めて関係の皆様に感謝を申し上げたいと存じます。
◆次に「長野広域連合が計画しているごみ焼却施設について」であります。
 長野広域連合が千曲市に建設を計画している「ごみ焼却施設」については、1年間に及ぶ環境影響評価(環境アセスメント)の現地調査が昨年8月に終了し、現在、調査結果を踏まえた『準備書』の作成に入っております。
 『準備書』では、ごみ焼却施設の建設・稼働が周辺環境にどのような影響を及ぼすのかなどについて明らかになることから、地元の屋代第5区及び屋代第6区の皆様には、7月中を目途に準備書の案の段階でその内容を説明することにしております。
 準備書が完成した後は、県知事に提出し、年度末には知事の意見を踏まえた「評価書」として取りまとめる予定であります。
 今後とも、安心・安全で環境にやさしい施設整備を目指すことはもとより、地元の屋代第5区、屋代第6区の皆様と引き続き粘り強く協議を重ね、早期に建設同意がいただけるよう努力をして参ります。
◆次に「子育て支援について」であります。
 多様な保育制度の拡充や子ども・子育て支援に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため「子ども・子育て新制度」が来年度から始まります。
 このため市では、「千曲市子ども・子育て支援事業計画」を来年2月を目途に策定することとし、3月20日には、計画の審議機関となる「千曲市子ども・子育て会議」を設置しました。
 少子化が進む中で、保育や教育の充実、子ども・子育て支援事業の拡充など、具体的で実効性のある計画となるよう取り組んで参ります。
◆次に「歴史的文化を活かしたまちづくりについて」であります。
 市内の歴史的風致を後世に継承するまちづくりを進めるため、稲荷山地区の「伝統的建造物群保存地区」の指定に向けて取り組んでおりますが、今月中にも都市計画決定をしたいと考えています。
 また、「稲荷山の蔵のまち」の伝建指定を契機に、「姨捨の棚田」や「戸倉上山田温泉」を含む川西地区(更級地区)の整備を一体的に進めるため「歴史まちづくり法」に基づく「歴史的風致維持向上計画」を策定するための検討組織として、地域の皆様や専門家で構成する「協議会」を7月中にも立ち上げ、川西地区一帯の整備のあり方について、研究して参ります。
◆次に、「bjリーグ信州ブレイブウォリアーズについて」であります。
 3シーズン目を迎えた信州ブレイブウォリアーズは、新しい指導者として河合竜児ヘッドコーチを迎え、最終的に33勝19敗の戦績で東地区11チーム中4位で初めてのプレイオフに進出できました。 シーズン中、長野県内では戸倉体育館での10試合を含む26試合を戦い、1試合当たりの平均観客数は1,444人となっていますが、本拠地であります戸倉体育館の平均観客数は、昨年より405人多い1,719人でありました。特に、5月4日のプレイオフ2日目は、過去最高の2,343人の皆さんが観戦されました。
 残念ながら、初めて進出したプレイオフは第1ラウンドで敗退し、シーズンが終了いたしましたが、地元千曲市でプレイオフが開催できたことで、「信州ブレイブウォリアーズ」の知名度と人気はさらに高まったものと感じております。
 今後も、プロバスケットを通じて、千曲市を一層元気にしたいと考えております。
◆最後に「降雹(こうひょう)被害の状況について」であります。
 5月30日の夜間、市内の稲荷山、桑原、八幡、上山田地域で降雹(こうひょう)があり、リンゴ、モモ、ネクタリン、プルーン等の果樹に大きな被害が発生しました。 
 早速JAちくまとともに被害状況を調査いたしましたが、被害面積は約19.5ヘクタール、被害金額は752万4千円と推測されるとのことであります。
 引き続き調査を継続し、生育状況を見守るとともに、被災農家に対する助成措置等についても検討して参りたいと考えています。
 
以上、申し上げ、諸情勢の報告とさせていただきます。

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