皆さんからのご意見とその回答(Q&A)

2017年6月1日

市民の皆さん等から市にお寄せいただいたご意見等について紹介し、市の回答について掲載します。

※お寄せいただいたご意見等については要約して掲載していますのでご了承ください。

 

 

●お寄せいただいたご意見等

 

なぜ新幹線の新駅を誘致する必要があるのですか?

新幹線新駅誘致事業よりも、福祉や教育などに使ってほしいです。

新駅の誘致について賛否両論がある中で、住民投票やアンケートを行なってほしいです。

新幹線の駅が増えると運行に影響があるし、上田駅と長野駅の間の距離が短すぎるのではないでしょうか。

新駅が設置されても、新幹線は1日数本しか停まらないのではないでしょうか。

新幹線新駅誘致事業に関わる説明が不足しているのではないでしょうか。

新駅の場所はどのあたりになるのでしょうか。

新駅設置にかかる費用はどの程度なのでしょうか。

新駅の開業はいつ頃を目指しているのでしょうか。

乗降客数が少ない駅があります。それと同じようになってしまうのではないでしょうか。

新幹線駅ができると、どんな効果が期待できるのでしょうか。

早期実現に向けて、積極的に誘致運動に取り組んでほしいです。戸倉上山田温泉の活性化のためにも新駅を造ってほしいです。

時間配分が確実にできる新幹線新駅は、中信・南信地域からもビジネス需要がありますので必要と考えます。

 

 

●ご意見等に対する回答

 

なぜ新幹線の新駅を誘致する必要があるのですか?

回 答


 新駅を活かしたまちづくりを進めることで税収を増やし、子育て、医療、教育などの公的社会サービスを安定して提供できるようにするためです。


 少子高齢化の進行などにより、市の収入のうち市税全体では平成20 年度と平成28年度で比べてみると「9億円以上減少」しています。新駅を活用したまちづくりを進め、人を呼び込んで観光振興や産業振興・企業誘致を進めるなど経済の活性化を図り、市の税収増加につなげることで、公的社会サービスを安定して提供できる財源を確保していきたいと考えています。

 

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 定住人口、交流人口、来訪者、観光客の増加が期待でき、地域を活性化させていきます。


 県内の新幹線駅のある都市では、定住人口が増加しているというデータがあります。このため、合併当初から比べると4,000人以上も減少している市の人口減少に歯止めをかけるにも、新幹線新駅設置は有効であると考えます。

 また新駅を活かしたまちづくりにより、市内への観光客を増やしたり、交流人口を増やしたりすることで、経済波及効果・税収効果が得られます。新駅を活かした土地利用で商業施設などが建設された場合にも、同様に経済波及効果・税収効果が生まれます。

  


 市民の皆さんの利便性向上とともに、長野県全体の交通アクセスの向上にもつながります。


 千曲市の新幹線新駅は、交通渋滞や駐車場問題のない、二次交通に対応した大規模な「パーク&ライド(駐車場に車を停め、公共交通に乗り換えて目的地に向かう)」の駅を考えており、長野駅や上田駅とは役割が異なります。千曲市の地の利を活かし、新幹線新駅が利用者の利便性の向上とともに、首都圏や北陸圏、将来は大阪圏からの観光客を県内に回遊させる新たな拠点として存在し、長野県全体の発展につながるものと考えています。

 千曲市の場合は交通アクセスの利便性を活かせるため、短時間でアクセス可能な松本・安曇野地域、大北地域、長野市南部地域や須高地域などからの利用も想定できます。

 

 

新幹線新駅誘致事業よりも、福祉や教育などに使ってほしい。

回 答


 新幹線新駅誘致事業の目的は、福祉や教育などの維持充実を図ることです。そのために必要な市の財源を確保する必要があります。


 福祉や教育を充実させるにはお金が必要です。こうした市民サービスを安定して提供していくには、市の収入を増やさなければなりません。

 市の収入は市税、分担金・負担金などの「自主財源」と、国からの地方交付税や県の支出金などの「依存財源」で成り立っていますが、自主財源のうち、市税全体では平成20年度と平成28年度で比べてみると、「9億円以上も減少」しています。

 市の収入が減ると、公的な市民サービスが安定して提供できなくなります。このため市では、市に入るお金を増やすための有効な手段の一つとして、新幹線新駅誘致の事業を行なっています。

 


 新駅誘致と並行して、さまざまな視点からまちづくりを進めています。 


 新たな観光資源として、稲荷山地区の蔵のまちは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受けましたので、これから市では、積極的な町並みの整備に取り組んでいきます。また、戸倉駅前・戸倉上山田温泉の活性化も検討していかなければなりません。姨捨地区の棚田は世界農業遺産の認定を目指して活動しています。増え続ける社会保障費の問題、企業の設備投資に特化した制度資金の新設、空き家の活用方法の検討も進めます。白鳥園・給食センターも竣工し、現在は戸倉上山田中学校、庁舎・体育館の建設事業が実施され、今後はごみ焼却施設の建設事業なども並行して実施していきます。 

 

 

新駅の誘致について賛否両論がある中で、住民投票やアンケートを行なってほしい。

回 答


 新幹線新駅誘致事業は民主的な手続きを踏んで進めている事業です。


 新幹線新駅誘致は新市建設計画(H15.3月)や、その後に策定されたまちづくりの指針となる千曲市総合計画(H19.3月)、人口減少に歯止めをかけ地方創生を図るための千曲市まち・ひと・しごと創生総合戦略(H28.2月)、そして第二次千曲市総合計画(H29.3月)のそれぞれの段階で、パブリックコメントをはじめ、いずれも市民の皆様の意見をお聞きし、新市建設計画、総合計画については市民の代表である議会の議決を得て、基本施策の一つとして位置付けられている事業です。

 政策として民主的な手続きを踏んで新駅誘致を決めてきた以上、市民の皆様のご理解を得ながら、引き続きこの取り組みを行なっていきたいと考えています。

 

 

上田駅と長野駅の間の距離が短すぎるし、新幹線の駅が増えると運行に影響があるのではないでしょうか。

回 答


 全国には駅間距離が同程度、又はそれ以下の駅も存在しています。


 長野‐上田間の距離は約33kmで、長野-千曲間は約13km~14km、上田-千曲間は19km~20kmです。新幹線の運行は「かがやき」のような速達タイプや、「はくたか」「あさま」のような停車タイプなどがあり、利用する用途によって使い分けができます。また、駅間距離の短い駅も存在していますので、駅が増えることが新幹線の運行を妨げるものではないと考えています。  

 

■駅間距離の参考例

北陸新幹線 山陽新幹線 東北新幹線 九州新幹線

小松-加賀温泉:14.6km

加賀温泉-芦原温泉:16.2km

新尾道-三原:10.5km

福山-新尾道:17.4km

北上-新花巻:14.5km

水沢江刺-北上:17.3km

新鳥栖-久留米:5.7km

(新鳥栖-新玉名50kmに5駅)

武雄温泉-嬉野温泉:10.9km

 

新駅が設置されても、新幹線は1日数本しか停まらないのではないでしょうか。

回 答


 新駅が設置されれば、一定の停車本数は確保されます。


 請願駅の片道の停車本数を平均値でみると、東海道新幹線では32本程度、山陽新幹線では23本程度、東北新幹線では19本程度停車しています。

 なお、北陸新幹線で最も少ない停車駅は、安中榛名駅の12本、次いで飯山駅の13本となっています。

 

■停車本数の参考例

北陸新幹線の停車本数の状況 (定期運航上下線の片道の平均値)

安中榛名駅 12本

軽井沢駅 26本

佐久平駅 24本

上田駅 25本

長野駅 41本

飯山駅 13本

上越妙高駅・糸魚川駅・黒部宇奈月温泉駅 15本

 富山駅 44本

新高岡駅 33本

金沢駅 44本

 

新幹線新駅誘致事業に関わる説明が不足しているのではないのでしょうか。

回 答


 機会あるごとに市民の皆さんへの説明を実施していきます。


 新幹線新駅がもたらす経済波及効果や乗降者数の需要予測などを含む「新幹線新駅を活かしたまちづくり基本構想(案)」を策定し、平成26年2月~5月にかけて市民説明会を市内全域18会場で実施しました。

 また、市報や北陸新幹線新駅誘致期成同盟会ニュース、新幹線新駅誘致ホームページでも随時お知らせしていますし、平成25年度から同盟会の総会にあわせ、どなたでもご参加いただける新幹線新駅誘致講演会を毎回実施しています。ご要望があれば職員が直接お伺いして説明する生涯学習出前講座も行っておりますので、ぜひご利用ください。

 

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新駅の場所はどのあたりになるのでしょうか。

回 答


 屋代の五里ヶ峯トンネル坑口付近(A案)と、更埴インターチェンジ付近(B案)のどちらかを想定しています。


 千曲市内を走る北陸新幹線は、「トンネル部」と屋代の五里ヶ峯トンネル坑口から更埴インターチェンジ付近までの「明かり部」を走行しており、新駅については、屋代の五里ヶ峯トンネル坑口付近(A案)、又は更埴インターチェンジ付近(B案)のどちらかに設置することを想定しています。

 交通渋滞や駐車場問題のない二次交通に対応した大規模なパーク&ライドの新駅を目指しており、駐車場は十分な広さを確保できるようにしたいと考えています。

 パーク&ライド 駐車場に車を停め、公共交通に乗り換えて目的地に向かうこと

 

新駅設置にかかる費用はどの程度なのでしょうか。

回 答


 駅の場所、規模、構造などが決定した段階で、実際にかかる費用がわかります。


 既に設置されている請願駅の乗降者数や工事費から試算すると、45~60億円程度と推測されますが、実際の金額については、駅の規模や構造などが決まらないとわかりません。なお駅の構造は、最低限の機能を有したものを想定しています。

 財源は、既に積み立ててある基金や国・県の補助金・交付金等を最大限活用して、できる限り市の財政負担軽減を図る予定です。

 

 

新駅の開業はいつ頃を目指しているのでしょうか。

回 答


 平成34年度末の敦賀延伸に合わせて新駅の開業を目指しています。 


 北陸新幹線は平成27年3月に石川県金沢まで延伸し、現在平成34年度末(平成35年春)の福井県敦賀延伸に向けて工事が進んでおり、それに合わせたい考えです。

 

 

乗降客数が少ない駅があります。それと同じようになってしまうのではないでしょうか。

回 答


 需要予測調査の結果、新駅の1日あたりの乗降客数は約2,500~2,800人と推計されました。


 市では平成28年度に千曲市新幹線新駅需要予測等調査を実施しました。国が示した需要予測方法と整合した4段階推計法により、交通工学に基づく理論的な推計モデルの構築による新駅の利用者推計を行いました。予測時点は平成34年度末の敦賀開業時で、片道の停車本数が25本、20本、15本の3種類を推計した結果、新駅の1日あたりの乗降客数は約2,500~2,800人(JR東日本発表の乗車人員ベースでは半分の約1,250~1,400人)、そのうち、誘発考慮による生成交通量は1日当たり約200~300人が増加すると推計されました。

 乗降客が最大になるのは、最多の停車本数片道25本となるケースで2,826人です。内訳は、交通手段を高速バスや乗用車から新幹線に替える人などが150人、利用する駅を長野駅、上田駅から新駅に替える人はそれぞれ1,768人、359人となりました。JR中央東線の特急「あずさ」などの在来特急を利用していたが、新駅から新幹線を利用するようになる人は272人、誘発による新規需要は277人となりました。

※1誘発:千曲エリアが便利になることでの新規訪問や訪問回数の増加分 ※2生成交通量:どれだけの交通量があるか

 

                                                       (乗降客数:人/日)

項目

高速バス
からの
転換量

乗用車
からの
転換量

目的地
の変更

計(1)

新幹線
長野駅
からの
転換量

新幹線
上田駅
からの
転換量

在来
特急
からの
転換量

計(2)

千曲市
新規需要
(誘発なし)

(1)+(2)

(3)

生成
交通量
の増加


(4)

千曲市
新規需要
(誘発あり)

(3)+(4)

停車本数

片道25本

25 84 41 150 1,768 359 272 2,399 2,549 277 2,826

停車本数

片道20本

24 81 36 141 1,768 359 272 2,399 2,540 235 2,775

停車本数

片道15本

23 77 35 135 1,739 324 272 2,335 2,470 203 2,673

 

新幹線駅ができると、どんな効果が期待できるのでしょうか。

回 答


 需要予測調査に基づく経済波及効果は、約32~93億円/年、税収効果は約7千万~2.3億円/年と算定されました。


 平成28年度に実施した千曲市新幹線新駅需要予測等調査では、理論的な推計モデルの構築による新駅の利用者推計を行い、併せて経済波及効果の算定を行いました。

 

 (1)県外来訪者増加効果

新駅設置により増加が見込まれる県外からの来訪者について、県内での消費増加による年間の経済波及効果は、1日の停車本数が片道15本の場合に27億円、同25本の場合に38 億円になると算定されました。また、年間の税収効果は、停車本数片道15本で6千万円、同25本で9千万円と算定されました。

 

 (2)人口定着効果

新駅設置により、それを契機として人口定着が見込まれます。平成9年に長野新幹線が開業しましたが、その前後にあたる平成7年と平成12年の新幹線駅が設置された長野市、上田市、佐久市の国勢調査の人口比率を使い、効果を算定しました。人口増に伴う県内での消費増加による年間の経済波及効果は、長野市並みで5億2千万円、佐久市並みで55億円、税収効果は、長野市並みで1千万円、佐久市並みで1億4千万円と算定されました。

 ※県内の社会経済状況は将来にわたって変わらないものとして算定

 

項  目 インパクト
(効果に与える要因)
経済波及効果 粗付加価値誘発額
(企業の利益相当額)
税収効果
(1)県外来訪者
  増加効果
停車本数
片道15本
360人/日増 27億円/年 16億円/年 0.6億円/年
停車本数
片道20本
420人/日増 32億円/年 18億円/年 0.7億円/年
停車本数
片道25本
497人/日増 38億円/年 22億円/年 0.9億円/年
(2)人口定着効果 長野市並み 0.4%人口増
(90世帯増)
5.2億円/年 3.3億円/年 0.1億円/年
上田市並み 1.7%人口増
(380世帯増)
22億円/年 14億円/年 0.6億円/年
佐久市並み 4.2%人口増
(940世帯増)
55億円/年 34億円/年 1.4億円/年

 定住・交流人口の増加、商業施設や文教施設などの誘致により雇用が拡大し経済が活性化するなど、様々な波及効果が期待できます。


 「企業立地」は「若者の働く場を確保すること」であり、それは「若者の人口流出を食い止める」とともに「人口減少に歯止め」がかかります。また、「市税等の増収」、「子育て支援や社会保障に必要な財源を確保」することにつながります。それは「安心して子供を産み育てられる環境」につながり、「安心できる老後の暮らし」をもたらします。子供が地元で働き子育てすることができれば、親は孤独から解放され、家族の絆も深まり、子や孫の顔を見ながら心穏やかな人生を送ることができるのではないでしょうか。

 

 

早期実現に向けて、積極的に誘致運動に取り組んでほしい。戸倉上山田温泉の活性化のためにも新駅を造ってほしい。

回 答


 千曲市が活性化できるよう今後も早期実現を目指して取り組んでいきます。


 平成28年9月までに県内すべて(18市)の市長、市議会議長が期成同盟会の顧問を受諾、平成29年2月には阿部知事も顧問を受諾されました。そして翌3月には、JR東日本長野支社へ北陸新幹線新駅設置要望書を提出しました。今後は、国など関係機関への要望活動を行うなど、新駅設置の早期実現に向けて誘致活動を進めていきます。

 


 富山県の宇奈月温泉では、開業翌月の4月の利用者数が前年対比7割増しとなっています。


 平成27年3月、北陸新幹線の金沢延伸に伴い開業した「黒部宇奈月温泉駅」から12km離れたところにある宇奈月温泉の利用者は大幅な伸びを示しました。千曲市にも戸倉上山田温泉があり、新駅設置予定の場所からは10km程度離れていますので、環境がよく似ています。一概に宇奈月温泉の状況が当てはまるとは言えませんが、千曲市も地の利を活かして、首都圏や北陸圏からの観光客を呼び込み、戸倉上山田温泉のほか、市内を回遊できる仕組みについても検討しながら、市内が活性化できるよう今後も早期実現を目指して取り組みを行なっていきます。

 

 

時間配分が確実にできる新幹線新駅は、中信・南信地域からもビジネス需要がありますので必要と考えます。

回 答


 新幹線新駅を利用する人の目的は多種多様です。交通手段にはさまざまな選択肢があることで、利便性が向上します。


 千曲市の新幹線新駅は、交通渋滞や駐車場問題のない、二次交通に対応した大規模な「パーク&ライド(駐車場に車を停め、公共交通に乗り換えて目的地に向かう)」の駅を考えており、長野駅や上田駅とは役割が異なります。市でも兼ねてから新幹線新駅がもたらす効果を調査しており、その中で新幹線新駅利用による時間短縮効果(千曲市新幹線新駅→東京方面・金沢方面)が得られる地域についても、駅利用圏域として調査を進めてきた経過があります。その駅利用圏域の中には、松本市・安曇野市・大町市・塩尻市・筑北村・生坂村・池田町・松川村・山形村・朝日村・麻績村といった中信地域が含まれていますが、各地域の交通の実情や実際に利用する人の目的も多種多様であり、調査利用圏域以外からの利用も見込めるものとして考えられます。

 中信地域・南信地域の皆さんの移動手段は、特急のほか自動車やバスなど多様な手段が考えられます。時間短縮効果を最優先に考えた場合、鉄道が最も有効であると考えられますが、居住地によっては利用駅までの道のりに時間がかかったり、朝の首都圏における通勤ラッシュ時の便は所要時間が長くなったりすることなどから、時間配分が確実な新幹線での移動手段は重要視できるものとして、ご意見の実例から把握することができました。

 今後も、皆さんの利便性向上も視野に入れながら、新幹線新駅設置の早期実現に向けて、積極的な取り組みを進めて参ります。

 

お問い合わせ

新幹線対策室
電話:026-273-1111
ファクシミリ:026-273-8787