平成29年度全国学力・学習状況調査の概要について

2017年11月1日

 

 

平成29年度全国学力・学習状況調査の概要について 

 

 

 

千曲市では児童生徒一人一人の基礎学力の定着状況を把握し,学力向上のための授業改善や学習指導に役立てるため,全国学力・学習状況調査の結果を活用しています。

 本年度は,国語,算数・数学の2教科の悉皆調査として実施されました。

 全問平均正答率の比較については,全国・長野県は公立小中学校の平均値,千曲市は市立小中学校全体の平均値です。

 なお,この調査結果は児童生徒の学力の特定の一部分であることや,学校における教育活動の一側面に過ぎないことに留意してご覧ください。

 

 

 

1 調査の概要

 

(1)調査を実施した学校数・児童生徒数 

 

実施学年

実施学校数

実施児童生徒数

小学校第6学年

9 校

497人~499人※

中学校第3学年

4 校

522人~525人※

 

      ※教科等により参加生徒数が異なるため

 

(2)調査の内容

 

  ア 教科に関する調査

 

   ・【国語A,算数・数学A】     「主として知識に関する問題」

 

   ・【国語B,算数・数学B】     「主として活用に関する問題」

 

  イ 生活習慣や学習環境等に関する児童生徒質問紙調査

 

(3)調査日  平成29年4月18日(火) 

 

 

 

2 結果の概要

 

(1)教科に関する調査結果の概要と主なる具体的課題

 

ア 小学校6学年

 

【国語A】 全国・長野県と同程度

 

・漢字を正しく読むことは、よくできました。

 

・ことわざの意味を理解し、その使い方がわかっていました。

 

・手紙の構成を理解し、後付けを書くことに課題があります。

 

 

 

【国語B】  全国・長野県と同程度

 

・登場人物の相互関係や心情、場面についての描写を捉えることができました。

 

・目的や意図に応じ、必要な内容を整理して書くことに課題があります。

 

 

 

【算数A】  全国・長野県と同程度

 

・小数の乗法において小数を整数に置き換えて考えるときに用いる乗法の性質を理解しています。

 

・資料を二つの観点から分類整理し、表を用いて表すことに課題があります。

 

 

 

【算数B】  全国・長野県と同程度

 

・いずれの設問も全国と同程度でした。

 

・問題に示された二つの数量の関係を一般化して捉え,そのきまりを記述することに課題があります。

 

・身近なものに置き換えた基準量と割合を基に、比較量に近いものを判断し、その判断の理由を言葉や式を用いて説明することに課題があります。

 

 

 

イ 中学校3学年

 

【国語A】  全国・長野県と同程度

 

・文脈に即して漢字を正しく読んだり、語句の意味を理解し、文脈の中で適切に使ったりできました。

 

・事象や行為などを表す多様な語句について課題があります。

 

・楷書と行書の違いについての理解に課題があります。

 

 

 

【国語B】  全国・長野県と同程度

 

・登場人物の言動の意味を考えたり、場面の展開や登場人物などの描写に注意して読んだりして内容を理解できました。

 

・表現について捉え、自分の考えを書くことに課題があります。

 

・自分の考えを書く際に,根拠を明確にして,自分の考えを具体的に書くことに課題があります。

 

 

 

【数学A】  全国・長野県と同程度

 

・平行移動した図形をかいたり、円錐が回転体としてどのように構成されたりしているか理解できていました。

 

・円周率πを用いて解く問題について課題があります。

 

・関数の意味や比例・反比例などの理解や数学的な用語の理解に課題があります。

 

 

 

【数学B】 全国・長野県と同程度

 

・与えられた表やグラフから、必要な情報を適切に読み取ることができました。

 

・記述式問題のうち,図形の性質について筋道を立てて証明することや与えられた式を用いて問題を解決する方法を数学的に説明することに課題があります。

 

 

  

 

(2)生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査結果の概要

 

 ア 生活習慣・余暇利用

 

・「朝食を毎日食べていますか」の問いに「している」と回答している小6児童は89.3H28 90.2)%,中3生徒も86.0(H28 91.7)%で全国をやや上回っています。

 

・「毎日,同じくらいの時刻に寝ていますか」の問いに「している」と回答している小6児童は44.1H28 43.4)%で全国を上回り、中3生徒は30.7(H28 31.0)%で全国と同程度です。

 

・「毎日,同じくらいの時刻に起きている」の問いに「している」と回答している小6児童は66.2H28 63.9)%で全国を上回っています。中3生徒は56.5(H28 55.4)%で全国と同程度です。

 

・「家の人に学校での出来事について話している」の問いについては,小6児童が46.3H28 52.7)%で全国と同程度,中3生徒は41.2(H28 46.4)%で全国をやや下回っています。

 

・「平日に2時間以上テレビゲームをしている」と回答している小6児童は27.7H28 25.2)%で全国をやや下回り,中3生徒は32.4(H28 30.5)%で全国を下回りました。

 

・「平日に30分以上読書をする」と回答している小6児童は41.5(H28 36.7)%で全国を上回り、中3生徒は30.6(H28 27.6)%でやや上回りました。

 

 

 

【「早寝・早起き」,「毎日朝食をとる」などの家庭での基本的な生活習慣については,小6児童・中3生徒とも良好な結果となっています。また,「家の人に学校での出来事について話している」などの家族との関係については昨年より下がり、全国よりも下回る結果となっています。テレビゲーム等の余暇利用については良好な結果となっていますが、家庭内でルールづくりなどしていく必要はあります。なお,個々の児童生徒については,実態を把握して,家庭との連携のもとに改善を図る必要があります。】

 

イ 地域とのつながり

 

・「今住んでいる地域の行事に参加していますか」の問いに「している」と答えた小6児童は55.7H28 66.2)%,中3生徒は43.9(H28 42.1)%で,いずれも全国を上回っています。

 

・「地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がありますか」の問いに「ある」と答えた小6児童は23.5H28 31.9)%で全国を下回り、中3生徒は22.8(H28 25.7)%で全国と同程度でした。

 

  ・「地域社会などでボランティア活動に参加したことがありますか」の問いに「ある」と答えた小6児童は38.4H28 40.3)%で全国をやや上回り,中3生徒は54.2(H28 43.5)%で全国を上回りました。

 

【子ども達と地域とのつながりを示す数値について、小学生は昨年に比べ3項目とも下がりました。中学生は、地域ボランティアの日を設定して地域への貢献の意識が芽生え、ボランティア活動の数値が上がりました。】

 

ウ 学習習慣

 

  ・「家で,学校の宿題をしている」の問いに「している」と回答している小6児童は86.9H28 83.8)%で全国と同程度,中3生徒は74.9H28 73.3)%で全国を上回っています。

 

  ・「家で、授業の復習をしている」の問いに「している」と回答している小6児童は22.5H28 21.4)%で全国と同程度,中3生徒は11.1H28 13.6)%で全国を下回りました。

 

  ・「家で、自分で計画を立てて勉強している」の問いに「している」と回答している小6児童は27.4H28 23.9)%で全国をやや下回り,中3生徒は11.9H28 17.3)%で全国を下回りました。 

 

  ・「平日2時間以上勉強している」の問いに「している」と回答している小6児童は15.5H28 21.4)%,中3生徒は28.2H28 26.2)%で全国を下回りました。

 

【( )内に昨年度の調査結果を入れましたが,復習や主体的・計画的な家庭学習,

 

学習時間については全国と比較すると課題があります。】

 

 

 

3 今後の対応

 

(1)各学校

 

・毎年,調査実施後,速やかに自校の調査結果を全職員で採点,分析,考察してこれまでの指導の成果と課題を明確にしたうえで改善策,向上策を策定します。

 

・長野県早期採点調査に参加し,参加校と比較して自校の課題を明確にします。

 

・調査実施直後の早期採点・分析・考察を実践することにより年度当初より授業の充実・改善に取り組み,児童生徒一人一人の学力の定着・向上や学習意欲の向上を図ります。

 

・基本的な生活習慣や学習習慣の確立が学力の定着,向上を図る上で重要であるとの認識に立ち,家庭学習内容を見直し,家庭学習の仕方について指導し,家庭と連携して生活・学習習慣の改善に向けた取り組みに努めます。

 

・児童生徒個々の結果については,個別懇談会などを通じて伝えるとともに,それぞれの課題に応じた学習指導を適切に行っていきます。

 

 

 

(2)学力向上推進委員会(市内小中学校の学力向上推進担当者等で組織)

 

・『千曲市小中学校「全国学力・学習状況調査結果の分析の手引き」』を基にした各校の分析,考察,改善策の策定等を推進,支援し,市内小中学校の授業改善,児童生徒の生活改善等に生かします。

 

・結果を分析し,「授業改善のポイント」,「生活・学習習慣改善のポイント」,「学校運営改善のポイント」として提言し,市内小中学校の授業改善、児童生徒の生活改善等に生かします。

 

全小中学校で学力向上に向けた取り組みを推進します。

 

 

 

(3)教育委員会

 

・学校の状況に応じ必要な指導や支援を行うとともに,教職員の研修や配置等,教育施策の充実に努めます。

 

お問い合わせ

教育総務課
電話:026-273-1111