更埴体育館の石綿(アスベスト)検出について

2017年11月28日

.平成2812月に2階アリーナ天井最上部から検出されたことについて

 昨年12月中旬、更埴体育館解体工事に当たり2階アリーナ天井最上部のボード張り(有孔板)仕上げがされている部分の天井裏について事前調査をした結果、更埴体育館建設当時の設計及び建設工事において建築材料としてアスベストを使用した場所ではありませんでしたが、天井裏の一部からアスベストが検出されました。

 

 分析の結果、体育館建設時(昭和46年度建設)に2階アリーナの天井に吹き付けたものと同じ白石綿(クリソタイル)でした。(白石綿は青石綿や茶石綿に比べて石綿関連疾患の発症リスクが低いといわれています。)

 

 これは建設時のアスベスト吹き付け作業時に、アスベスト吹付け仕上げ天井ボード張り仕上げ天井との隙間からアスベストが天井裏に入り込んだものと推測されます。

 

 当該箇所については、平成29年9月にアスベスト除去作業を完了していますが、その際に測定したアリーナ内のアスベスト繊維を含む空気中の全ての繊維状物質の総数は、表1のとおり、空気1リットル当たり0.5本未満(定量下限値未満)でした。

 

 環境省の「建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアル」において、一般大気中のモニタリング結果との比較より石綿の漏洩監視の観点からの目安は「石綿繊維数濃度1本/Lとすることが適当」とされているため、体育館使用中についてはアスベストが飛散している状況ではなかったと考えられます。

 

 また、長野県の平成29年度夏季のアスベスト環境モニタリング調査結果による長野県内の一般大気中の総繊維数濃度は、0.13本~0.43/Ⅼであることから、アリーナ室内の空気中のアスベスト濃度は一般大気中の濃度レベルと同程度であり、人の健康に影響がある室内空気環境ではなかったと考えられます。

 

 このため、体育館の供用中に本件が判明した後についても、表1のとおり、アスベスト飛散対策工事後の平成17年の室内空気のアスベスト繊維数濃度測定結果から安全であるという認識のもとで体育館の供用を継続していました。

 

 しかしながら、アスベストが検出された箇所は飛散防止のための措置が施されていない状態であったことは事実であり、判明した時点で改めて室内のアスベスト濃度の測定をしてアスベストの浮遊状況確認をするなど慎重に対応する必要があり、体育館利用者の健康リスクに対する認識が不足していたことは反省すべき点です。

 

 これまでの更埴体育館を利用していただいた皆さまに、多大なご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

 

 

 

2.平成29年9月以降に2か所で検出されたことについて 

 平成29年9月下旬、更埴体育館解体に伴い過去に飛散防止対策をしていたアスベストの除去作業がほぼ完了する中で、当初見込んでおりました除去する部分以外からもアスベストが検出されました。

  

 新たにアスベストが確認された2階アリーナ内の室内空気環境については、下記表1のとおり、作業に当たり計測した室内空気中のアスベスト濃度が一般大気中の濃度レベル(長野県のアスベストモニタリング調査結果(表1下段)を参照)と同程度であったことから、人の健康に影響がある室内空気環境ではなかったと考えられます。

 

 

■アスベストの確認状況

 

 解体工事中の9月下旬に屋根庇の軒天井裏の一部から、10月中旬に2階アリーナの床下からアスベストが検出されました。

 

 2か所とも体育館建設時(昭和46年度建設)に2階アリーナの天井に吹き付けたものと同じ白石綿でした。

 

■原因

 

 アスベストが新たに確認された部位はいずれも更埴体育館建設当時の設計及び建設工事において建築材料としてアスベストを使用した場所ではなく、建設時の図面及び建物を使用している状況での事前調査では確認できませんでした。

 

 屋根の軒天井裏は体育館建設時のアリーナ天井のアスベスト吹き付け作業時に壁と天井材の隙間からアスベストが入り込んだものと推測され、床下については床板を張る前の建設作業工程のいずれかの時点で天井吹き付け材のアスベストが床下の吸音材に混入したものと推測されます。

 

■更埴体育館のアスベスト飛散対策について

 

 平成16年度にアスベストを除去する工事とアスベストを固化することにより粉塵の飛散を防止する封じ込め工事を行ないました。

 

 2階アリーナ天井はアスベストを除去し、アスベストを含有しない断熱材を吹き付けています。

 

 また、8月初めの更埴体育館の休館以降、解体工事に当たり過去にアスベストの封じ込め措置がされていた部分の除去作業を9月中旬まで行ないました。

 

■空気中のアスベスト濃度について

 

 石綿関係法令に基づきアスベスト除去作業の際には空気中のアスベスト濃度(捕集した空気1リットル当たりに含まれる繊維の本数:単位は本/Ⅼ)を計測しており、表1のとおりです。

 

■アスベストの除去対応等について

 

 解体工事に伴い新たなアスベストの検出が判明したことから、飛散を防ぐため、速やかに大気汚染防止法等関係法令に基づき除去作業を行なっています。

 

 除去作業は12月初旬までに終了する予定です。アスベスト除去作業については飛散防止に万全を期した工事を行なっていますので、引き続き、ご理解のほどお願いいたします。

 

 

 

◎石綿(アスベスト)濃度の基準について

 

・労働安全衛生法に基づくアスベストを取り扱う事業所内の作業環境についての白石綿(クリソタイル)管理濃度は150/Ⅼ以下と定められています。

 

・大気汚染防止法に基づくアスベストを取り扱う事業所等の敷地境界線における大気中石綿濃度の基準値は10/Ⅼ以下と定められています。

 

(参考)

 

WHO(世界保健機関)の環境保健評価基準では「都市における大気中の石綿濃度は、一般に1本~10/Lであり、それを上回る場合もある。」「一般環境においては、一般住民への石綿曝露による中皮腫及び肺がんのリスクは、検出できないほど低い。すなわち、実質的には石綿のリスクはない。」とされています。

 

 

 

今後も、新庁舎建設並びに新体育館建設の推進につきまして、ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

表1 更埴体育館 空気中のアスベスト濃度(L:空気1リットル)

測定場所

アスベスト除去等天井改修工事(平成16年度)

今回の体育館解体工事

 

作業前

(平成161220日)

作業後

(平成17215日)

作業中

(平成2996日)

2階アリーナ内

0.5本未満/

0.5本未満/

0.5本未満/

体育館屋外敷地内

0.3本未満/

0.3本未満/

0.3本未満/

 

 

 

※ アスベスト処理工事に当たり濃度測定に関する室内空気の定量下限値は0.5/Ⅼであり、屋外の周辺大気の定量下限値は0.3/Lです。「未満」という表記は、定量下限値を下回っていることを意味しています。

 

※ 平成16年度測定数値:アスベスト繊維の総数

 

今回工事の測定数値:アスベスト繊維を含む空気中の全ての繊維状物質の総数

 

※ 長野県のアスベストモニタリング調査結果について 

 

長野県では大気中のアスベスト濃度について調査を実施しホームページに公表しています。

 

平成29年度夏季のアスベスト環境モニタリング調査結果によると、長野県内の一般大気中の総繊維数濃度は、0.13本~0.43/Ⅼです。

 

 

 

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スポーツ振興課
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