平成30年度全国学力・学習状況調査の概要について

2018年10月30日

千曲市では児童生徒一人一人の基礎学力の定着状況を把握し、学力向上のための授業改善や学習指導に役立てるため、全国学力・学習状況調査の結果を活用しています。
本年度は、国語、算数・数学、理科の3教科の悉皆調査として平成30年4月17日(火)に実施されました。
全問平均正答率の比較については、全国・長野県は公立小中学校の平均値、千曲市は市全体の平均値です。
なお、この調査結果は児童生徒の学力の特定の一部分であることや、学校における教育活動の一側面に過ぎないことに留意してご覧ください。

 

1 調査の概要

 (1)調査を実施した学校数・児童生徒数 

 

実施学年

実施学校数

実施児童生徒数

小学校第6学年

9 校

484人~485人※

中学校第3学年

4 校

539人~543人※

 

      ※教科等により参加生徒数が異なるため

 (2)調査の内容

   ア 教科に関する調査

   ・【国語A,算数・数学A】     「主として知識に関する問題」

 

   ・【国語B,算数・数学B】     「主として活用に関する問題」

 

   ・【理科】

   イ 生活習慣や学習環境等に関する児童生徒質問紙調査 

(3)調査日  平成30年4月17日(火) 

 

 2 結果の概要

 (1)教科に関する調査結果の概要と主なる具体的課題

 ア 小学校6学年

 【国語A】  全国よりやや上回る、長野県と同程度
・相手や目的に応じ、自分が伝えたいことについて事例などを挙げながら筋道を立てて話すことはできています。
・日常生活で使かわれている慣用句の意味について理解し、使うことはできています。
・主語と述語との関係に留意して、文を正しく書くことに課題があります。
・相手や場に応じて、適切に敬語を使うことに課題があります。

 

 

【国語B】  全国・長野県よりやや上回る
・話合いの参加者として、質問の意図を捉えることができています。
・推薦するためには、他のものと比較して書くことで、よさが伝わることを捉えることができています。
・話し手の意図を捉えながら聞き、自分の意見と比べるなどして考えをまとめることに課題があります。
・目的や意図に応じ、内容の中心を明確にして、詳しく書くことに課題があります。

 

  

【算数A】  全国・長野県と同程度
・異種の二つの量のうち、一方の量がそろっているときの混み具合の比べ方を理解できています。
・180°の角の大きさを理解できています。
・180°よりも大きい角の大きさを求めることに課題があります。
・円周率の意味や、直径の長さと円周の長さの関係について理解することに課題があります。

 

  

【算数B】  全国と同程度、長野県をやや上回る
・示された考えを解釈し、条件を変更した場合に数量の関係を、表現方法を適応して記述することができるようになってきています。
・玉入れゲームの計画の際、示された情報を解釈し、数量関係に着目して、条件にあう時間を求められる児童が多くいます。
・一つの事柄について表した棒グラフと帯グラフから読み取ることができることを、適切に判断することに課題があります。
・根拠を示しながら、記述することに課題があります。

 

【理科】  全国・長野県と同程度
・ろ過の適切な操作技能に関する知識の定着が図られています。
・野鳥のひなの様子を観察するために、安全に留意し生物を愛護する態度をもって観察方法を構想することができています。
・食塩水を熱したときの食塩の蒸発について、実験結果から言える内容は理解できていますが、結論を導き出す記述の仕方については課題があります。
・より妥当な考えを作り出すために、実験結果を基に一度に流す水の量と棒の様子との関係について分析考察し、その内容を記述することに課題があります。

 イ 中学校3学年

 【国語A】  全国・長野県と同程度
・書こうとすることのまとまりや順序を考えて文章を構成することはできています。
・文脈に即して正しく漢字を読むことはできています。
・目的に応じて文の成分の順序や照応、構成を考えて適切な文を書くこと課題があります。
・語句の意味を理解し、文脈の中で適切に使うことについては、一部課題があります。

 

【国語B】  全国・長野県と同程度
・話の論理的な構成や展開などに注意して聞いたり、必要に応じて質問したりすることはできています。
・場面の展開や登場人物の描写に注意して読み、内容を理解することはできています。
・話合いの話題や方向を捉えて的確に話したり、全体の部分との関係に注意して相手の反応を踏まえながら話したりすることに課題があります。
・情報を整理して内容を的確に捉えることに課題があります。

 

【数学A】  全国・長野県と同程度
・数直線上に示された負の整数を読み取ること、単項式どうしの除法の計算、簡単な比例式を解くことはできています。
・球が回転体としてどのように構成されているのかの理解、見取図、投影図からの空間図形を読み取ることはできています。
・折り目の線と角の二等分線の関係の理解について課題があります。
・一次関数について、xの値の増加に対するy増加量を求めることや、式とグラフを関係付けた理解について課題があります。

 

【数学B】  全国・長野県よりやや下回る
・与えられた問題場面について具体的な数を用いて考察の対象を捉えることができています。
・事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明することに課題があります。
・事柄が成り立つ理由を、構想を立てて説明することに課題があります。


【理科】  全国・長野県と同程度
・軟体動物を指摘すること、物質を原子の記号で表すこと、植物の蒸散を指摘することはできています。
・豆電球と豆電球型のLEDの点灯の様子と結果の表から電力の数値を読み取って分析して解釈し、規則性を見出すことができています。
・複数の地震の記録と緊急地震速報の情報とを関連付けて分析して解釈することはできています。
・自然の事物・現象に含まれる要因を抽出して整理し、条件を制御して実験を計画することに課題があります。
・広域の気象情報と観測者が捉える気象情報とを関連付け、空間と方位、時間の観点から気象情報を捉えることに課題があります。

 

 (2)生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査結果の概要

 ア 生活習慣・余暇利用

・「朝食を毎日食べていますか」の問いに「している」と回答している小6児童は89.5(H29  89.3%)%で全国を上回り、中3生徒も 83.2(H29  86.0%)%で全国をやや上回っています。
・「毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか」の問いに「している」と回答している小6児童は42.5(H29  44.1%)%で全国と同程度、中3生徒も 34.9(H29  30.7%)%で全国と同程度です。
・「毎日、同じくらいの時刻に起きている」の問いに「している」と回答している小6児童は66.8(H29  66.2%)%で全国を上回り、中3生徒は54.3 (H29  56.5%)%で全国と同程度です。
・「家の人に学校での出来事について話している」の問いについては、小6児童が51.8(H29  46.3%)%で全国と同程度、中3生徒は 47.7(H29  41.2%)%で全国をやや上回っています。

 

【「早寝・早起き」「毎日朝食をとる」などの家庭での基本的な生活習慣については、小6児童・中3生徒ともほぼ良好な結果となっています。また、「家の人に学校での出来事について話している」などの家族との関係については昨年と同様の結果でした。昨年度まであったテレビゲーム等の余暇利用や読書量を問う質問事項はなくなりました。週末の余暇利用の中で「家でテレビやビデオ・ゲーム等をして過ごす」と回答している小6児童(86.7%)・中3生徒(83.9%)です。家庭内でルールづくりなどしていく必要はあります。なお、個々の児童生徒については、実態を把握して、家庭との連携のもとに改善を図る必要があります。】

 

 イ 地域とのつながり

・「今住んでいる地域の行事に参加していますか」の問いに「している」と答えた小6児童は61.0(H29  55.7%)%、中3生徒は39.6 (H29  43.9%)%で、全国を上回っています。
・「地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がありますか」の問いに「ある」と答えた小6児童は23.1(H29  23.5%)%で全国をやや下回り、中3生徒は22.9 (H29  22.8%)%で全国よりやや上回っています。
・「地域社会などでボランティア活動に参加したことがありますか」の問いに「ある」と答えた小6児童は36.5(H29  38.4%)%、中3生徒は50.8 (H29  54.2%)%で全国と同程度です。

 

【地域とのつながりについて、コミュニティスクール等地域の方との交流や、職場体験など地域にお世話になっているので、地域に関心を示すような取り組みを考えていきたい。】

 

 ウ 学習習慣

・「家で、学校の宿題をしている」の問いに「している」と回答している小6児童は83.3(H29  86.9%)%で全国より下回り、中3生徒は70.4(H29  74.9%)%で全国と同程度です。
・「家で、授業の予習・復習をしている」の問いに「している」と回答している小6児童は24.1(H29は復習のみ  22.5%)%で全国よりやや下回り、中3生徒は8.5(H29  11.1%)%で全国を下回りました。
・「家で、自分で計画を立てて勉強している」の問いに「している」と回答している小6児童は32.2(H29  27.4%)%で全国と同程度、中3生徒は14.6(H29  11.9%)%で全国をやや下回りました。 
・「平日2時間以上勉強している」の問いに「している」と回答している小6児童は21.2(H29  15.5%)%、中3生徒は25.2(H29  28.2%)%で全国を下回りました。

 

【まず基本的に宿題は必ず行う習慣を身につけたい。中学生の学習習慣が全国比、昨年度比で下がっていることが気になります。】

 

 

 3 今後の対応

 (1)各学校

・毎年、調査実施後、速やかに自校の調査結果を全職員で採点、分析、考察してこれまでの指導の成果と課題を明確にしたうえで改善策、向上策を策定します。
・調査実施直後の早期採点・分析・考察を実践することにより年度当初より授業の充実・改善に取り組み、児童生徒一人一人の学力の定着・向上や学習意欲の向上を図ります。

・基本的な生活習慣や学習習慣の確立が学力の定着、向上を図る上で重要であるとの認識に立ち、家庭学習内容を見直し、家庭学習の仕方について指導し、家庭と連携して生活・学習習慣の改善に向けた取り組みに努めます。
・児童生徒個々の結果については、個別懇談会などを通じて伝えるとともに、それぞれの課題に応じた学習指導を適切に行っていきます。

 

 (2)学力向上推進委員会(市内小中学校の学力向上推進担当者等で組織)

・『千曲市小中学校「全国学力・学習状況調査結果の分析の手引き」』を基にした各校の分析、考察、改善策の策定等を推進、支援し、市内小中学校の授業改善、児童生徒の生活改善等に生かします。
・結果を分析し、「授業改善のポイント」、「生活・学習習慣改善のポイント」、「学校運営改善のポイント」として提言し、市内小中学校の授業改善、児童生徒の生活改善等に生かします。全小中学校で学力向上に向けた取り組みを推進します。

 

 (3)教育委員会

・学校の状況に応じ必要な指導や支援を行うとともに、教職員の研修や配置等、教育施策の充実に努めます。

 

お問い合わせ

教育総務課
電話:026-273-1111