HPVワクチン(子宮頸がん予防)キャッチアップ接種
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症とは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がん等のがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
HPVワクチンのキャッチアップ接種対象者・接種期間
平成25(2013)年から令和3(2021)年に、HPVワクチンの個別勧奨が差し控えられていた間に定期接種の対象であった方々の中には、ワクチン接種の機会を逃した方がいるため、公平な接種機会を確保する観点から公費で接種できる期間が設けられています。
*接種時、千曲市に住民登録があり以下の2つを満たす方が対象です。
- 平成9(1997)年度生まれ~平成19(2007)年度生まれ(平成9(1997)年4月2日~平成20(2007)年4月1日生まれ)の女性
- 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方
(1回または2回のみ接種したことのある方は、残りの回数を公費で受けられます。)
*接種期間
令和4(2022)年4月1日~令和7(2025)年3月31日まで
接種期間について、下記の方を対象に経過措置が検討されています。
------------HPVワクチン接種に関する最新の検討状況について-------------------
令和6(2024)年夏以降のHPVワクチンの大幅な需要増により、接種を希望しても受けられなかった人がいる状況等を踏まえ、令和7(2025)年3月末までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるよう、国の審議会において検討されています。
対象者(検討中)
キャッチアップ接種対象者のうち、令和4(2022)年4月1日~令和7(2025)年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した人
期間(検討中)
キャッチアップ接種期間(令和7(2025)年3月31日まで)終了後、1年間
【留意事項】
接種を受けるには、「予防接種予診票」が必要です。予診票がない場合は健康推進課予防保健係(電話026-273-1111 内線2113)までお問い合わせください。
検討内容の最新情報は、厚生労働省ホームページをご確認ください。
厚生労働省 ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~
-------定期接種の対象年齢(高校1年生相当まで)を過ぎての接種の効果-------------
- 国内外の研究で、ワクチンが子宮病変を予防する有効性は概ね16歳以下の接種で最も高いものの、20歳頃の初回接種まではある程度有効性が保たれることや、性交経験がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが示されています。
また、性交経験によるHPV感染によって、ワクチンの予防効果が減少することが示されていますが、性交経験がある場合でも、ワクチンの予防効果がなくなってしまうわけではありません。 - なお、定期接種の対象年齢を過ぎてからの接種について、明らかな安全性の懸念は示されていません。
-------HPVワクチンを自費で接種した方に対する接種費用の助成があります--------
平成9(1997)年度生まれ~平成16(2004)年度生まれ(平成9(1997)年4月2日~平成17(2005)年4月1日生まれ)の女性のうち、定期接種の対象年齢(小学校6年生~高校1年生に相当する年齢)を過ぎてからHPVワクチン(2価HPVワクチン(サーバリックス)、4価HPVワクチン(ガーダシル))を任意接種(自費)で受けた方に対して、接種費用の助成(償還払い)を行います。
【申請受付期間:令和4(2022)年7月1日~令和7(2025)年3月31日 】
詳しくは、「HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)任意接種費用の助成」のページをご確認ください。
接種ワクチン・回数・間隔(ワクチンは3種類あります)
サーバリックス (2価) |
子宮頸がんの主な原因となるHPV16型と18型の2つの型に対するワクチン |
ガーダシル (4価) |
HPV16型と18型に加え、尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の4つの型に対するワクチン |
シルガード9 (9価) |
HPV16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型に加え、尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の9つの型に対するワクチン |
*子宮頸がんの原因となるHPVのタイプは少なくとも15種類あることがわかっています。ワクチンで防げない型もあるため、子宮頸がん検診を定期的に受診することが大切です。
【注意】
- 間隔をあけて、同じワクチンを合計3回接種します。接種するワクチンによって接種のタイミングが異なります。
- 接種するワクチンの種類は、接種する医療機関にご相談ください。
- 接種途中からのワクチンの種類変更はできません。
- 3回目の接種を完了させるには、おおむね6か月ほどの期間が必要です。
接種費用
無料(対象年齢を過ぎると、任意接種となるため有料)
持ち物
・母子健康手帳
・HPVワクチン予防接種予診票
・健康保険証またはマイナ保険証(資格確認書も可)
(注意)母子健康手帳・予診票がない場合は、接種ができません。
予診票を紛失された場合は、再交付しますので健康推進課予防保健係(保健センター内)窓口へ母子健康手帳を持参のうえお越しください。
接種方法
実施医療機関での個別接種
令和6年度HPVワクチン市内実施医療機関一覧(PDFファイル:281.2KB)
(注意)市外にかかりつけ医療機関がある場合、県内の「予防接種相互乗入れ制度」に参加している医療機関であれば千曲市の予診票を利用して受けることができます。
参加医療機関は、長野県医師会ホームページで確認できます。
お住いの市町村以外での予防接種について((一社)長野県医師会HP))
HPVワクチンと他の予防接種との接種間隔
HPVワクチン(不活化ワクチン)接種前後に注射生ワクチン(麻しん風しんワクチン等)及び不活化ワクチン(インフルエンザワクチン等)を接種する場合は、接種間隔の制限はありません。
副反応
主な副反応は、発熱や接種部位の痛みや腫れ、発赤です。また、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などがあらわれることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は体重を預けることのできるソファに座るなどして様子を見るようにしてください。
まれに、報告される重い副反応は、アナフィラキシー(呼吸困難、じんましん等の症状)、ギラン・バレー症候群(手足の力が入りにくい等の症状)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頭痛、嘔吐、意識の低下等の症状)が報告されています。
ワクチン接種後の相談窓口
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口について(厚生労働省のサイト)
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について(厚生労働省のサイト)
予防接種による健康被害救済制度について
予防接種法に基づく予防接種を受けた後、健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく給付を受けることができます。
HPVワクチンを受けた方も子宮頸がん検診を受診しましょう
ワクチンで防げないタイプのHPV感染もあるため、子宮頸がん検診を定期的に受診することが大切です。
子宮頸がん検診は、がんを早期発見し治療します。
*ワクチンを接種していても、していなくても、20歳になったら2年に1回、必ず子宮頸がん検診を受診しましょう。
令和6年度各種検診日程のご案内(PDFファイル:301.3KB)
市では、20歳以上の方を対象に子宮頸がん検診を実施しています。
この記事に関するお問い合わせ先
健康推進課
〒387-8511
長野県千曲市杭瀬下二丁目1番地
電話番号:026-273-1111
お問い合わせフォーム
更新日:2024年12月20日