子宮頸がんとHPVワクチン

更新日:2024年12月20日

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症とは

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がん等のがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。

HPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)を以下の方を対象に実施しています。

小学校6年生~高校1年生相当の女子(定期接種対象者)はこちら

平成9(1997)年度生まれ~平成19(2007)年度生まれ(誕生日が平成9(1997)年4月2日~平成20(2008)年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチンを合計3回受けていない方は「HPVワクチン(子宮頸がん予防)キャッチアップ接種」

HPVワクチン接種に関する最新の検討状況について

令和6(2024)年夏以降のHPVワクチンの大幅な需要増により、接種を希望しても受けられなかった人がいる状況等を踏まえ、令和7(2025)年3月末までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるよう、国の審議会において検討されています。

対象者(検討中)

〇キャッチアップ接種対象者のうち、令和4(2022)年4月1日~令和7(2025)年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した人

〇平成20(2008)年度生まれの女子で令和4(2022)年4月1日~令和7(2025)年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した人

期間(検討中)

令和8(2026)年3月31日まで

【留意事項】

接種を受けるには、「予防接種予診票」が必要です。予診票がない場合は健康推進課予防保健係(電話026-273-1111 内線2113)までお問い合わせください。

検討内容の最新情報は、厚生労働省ホームページをご確認ください。

小学校6年生~高校1年生相当の方(定期接種対象者)

接種日現在、千曲市に住民登録があり、小学校6年生~高校1年生に相当する年齢の女子
(12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度末までにある女子)

令和6年度対象:平成20(2008)年4月2日~平成25(2013)年4月1日生まれ

*標準的な接種年齢:中学校1年生に相当する年齢(13歳になる年度の初日から年度末までの期間)

*平成20(2008)年4月2日~平成21(2009)年4月1日生まれの方は、接種期間の経過措置が検討されています。詳しくは、こちらをご確認ください。

(令和6年度)個別勧奨通知・予診票送付対象者

千曲市に住民登録があり、令和6年度に、13歳(中学校1年生)となる女子に予診票を送付します。

14歳(中学校2年生)から16歳(高校1年生)となる女子には案内通知を送付します。

*上記以外の定期接種対象者(小学校6年生)で接種を希望する方には、予診票を個別に送付いたしますので、健康推進課予防保健係へご連絡ください。

接種ワクチン・回数・間隔(ワクチンは3種類あります)

ワクチンの種類・説明
サーバリックス
(2価)
子宮頸がんの主な原因となるHPV16型と18型の2つの型に対するワクチン
ガーダシル
(4価)
HPV16型と18型に加え、尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の4つの型に対するワクチン
シルガード9
(9価)
HPV16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型に加え、尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の9つの型に対するワクチン

 

*子宮頸がんの原因となるHPVのタイプは少なくとも15種類あることがわかっています。ワクチンで防げない型もあるため、子宮頸がん検診を定期的に受診することが大切です。

 

【注意】

  • 間隔をあけて、同じワクチンを合計3回接種します。接種するワクチンによって接種のタイミングが異なります。
  • 接種するワクチンの種類は、接種する医療機関にご相談ください。
  • 接種途中からのワクチンの種類変更はできません。
  • 3回目の接種を完了させるには、おおむね6か月ほどの期間が必要です。

HPVスケジューール

 

 

接種費用

無料(対象年齢を過ぎると、任意接種となるため有料)

持ち物

・母子健康手帳
・HPVワクチン予防接種予診票

・健康保険証またはマイナ保険証(資格確認書も可)
 

母子健康手帳・予診票がない場合は、接種ができません。
予診票を紛失された場合は、再交付しますので健康推進課予防保健係(保健センター内)窓口へ母子健康手帳を持参のうえお越しください。

接種方法

実施医療機関での個別接種

令和6年度HPVワクチン市内実施医療機関一覧(PDFファイル:281.2KB)

(注意)市外にかかりつけ医療機関がある場合、県内の「予防接種相互乗入れ制度」に参加している医療機関であれば千曲市の予診票を利用して受けることができます。
参加医療機関は、長野県医師会ホームページで確認できます。
お住いの市町村以外での予防接種について((一社)長野県医師会HP))

HPVワクチンと他の予防接種との接種間隔

HPVワクチン(不活化ワクチン)接種前後に注射生ワクチン(麻しん風しんワクチン等)及び不活化ワクチン(インフルエンザワクチン等)を接種する場合は、接種間隔の制限はありません。

副反応

主な副反応は、発熱や接種部位の痛みや腫れ、発赤です。また、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などがあらわれることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は体重を預けることのできるソファに座るなどして様子を見るようにしてください。
まれに、報告される重い副反応は、アナフィラキシー(呼吸困難、じんましん等の症状)、ギラン・バレー症候群(手足の力が入りにくい等の症状)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頭痛、嘔吐、意識の低下等の症状)が報告されています。

ワクチン接種後の相談窓口

予防接種による健康被害救済制度について

予防接種法に基づく予防接種を受けた後、健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく給付を受けることができます。

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進課
〒387-8511
長野県千曲市杭瀬下二丁目1番地
電話番号:026-273-1111
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