【新型コロナ】県は全県に「医療非常事態宣言」を発出しました (11/14)

更新日:2022年11月15日

県は全県に「医療非常事態宣言」を発出しました

新型コロナイルス感染症患者のための確保病床使用率は、昨日時点で 56.9%(302 床/531 床)と50%を超えており、医療への負荷が増大しています。例年、冬場は心筋梗塞や脳卒中の患者が増える傾向にあり、今後、感染拡大がさらに継続した場合、医療スタッフの感染等による人手不足も深刻化し、手術の延期や救急搬送に時間を要する事例の発生など、県民の皆様の生活に影響を及ぼすことが懸念されます。

また、現時点で感染性や重症度等は明らかにされていませんが、オミクロン株の新たな亜系統である「BQ.1.1」や「XBB」などが県内でも確認されており、今後の置き換わりが懸念されます。さらに、今冬は、季節性インフルエンザとの同時流行にも備える必要があります。

県民の皆様の命を守り、社会経済活動をできるだけ維持するためには、県民の皆様と認識を共有し、一丸となって、現下の感染拡大と医療への負荷をできるだけ抑制する必要があります。

このため、長野県は全県に県独自の「医療非常事態宣言」を発出し、医療関係者や市町村等のご協力をいただきながら、医療検査体制の整備やワクチン接種の促進などに全力で取り組みます。また、県民の皆様等へ基本的な感染対策の徹底などを強く呼びかける一方、社会経済活動については、当面できるだけ維持します。

なお、感染拡大に歯止めがかからず、確保病床使用率が過去の最大値を超えるなど医療のひっ迫が深刻になった場合には、県民の皆様に対して行動を一定程度制限するよう要請することも視野に入れざるを得なくなります。こうした事態を回避するためにも、県民・事業者の皆様及び本県に滞在中の皆様は、「感染警戒レベル5の発出に伴うお願い」 に沿った行動をお願いするとともに各種対策や県からのお願いに対するご理解ご協力をお願いいたします。

全県に「医療非常事態宣言」を発出します(11/14)(PDFファイル:738.8KB)

感染警戒レベル5の発出に伴うお願い

1 「感染しない。感染させない。」ことを心がけてください

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(1) 重症化リスクが高い方等は十分注意 

○ 重症化リスクが高い方(65 歳以上の高齢者、基礎疾患がある方、妊婦など。) 及びその同居者・身近で接する方は、新型コロナウイルスを最大限警戒してください。マスクを外しての会話や換気が不十分な場所等、感染リスクの高い場面・場所を最大限避けてください。

(2)上記(1)以外の方は基本的な感染防止対策の徹底を

○ 屋内と屋外であっても近距離(2m以内程度)で人と会話するときは、不織布マスクを着用してください。

○ 手洗い・手指消毒の徹底、換気の徹底、三密の回避は継続してお願いします。 特に、今後寒さが本格化していきますが、職場や店舗、公共施設等の屋内や自家用車内などでは、機械換気による常時換気や室温が下がらない範囲での常時窓開けによる換気を実施してください。

(3) 事業者の皆様も感染防止対策にご協力を 

○ 事業所においては、休みやすい環境づくりやリモートワークの活用など、感染拡大防止にご協力をお願いします。また、会議や研修等で可能なものはオンラインの活用をお願いします。

○ イベントの開催にあたっては、人と人との間隔の確保、屋内での換気、飲食を伴う場合は飲食店に求められる感染防止策等を踏まえた十分な対策を行うことなどの感染対策を改めて徹底してください。 

(4) 体調に異変を感じた場合等の対応

○ 重症化リスクが高い方(65 歳以上の高齢者、基礎疾患がある方など。)、子どもや妊娠している方は、かかりつけ医等身近な医療機関や診療・検査医療機関へ相談の上、速やかに受診してください。

  診察・検査医療機関の一覧こちら

〇 重症化リスクが低く、軽症の方は、できるだけ検査キット(薬事承認された抗原定性検査キット)による自己検査をお願いします。 なお、自己検査で陽性になった中学生~64 歳の方は、医療機関を受診せずに自宅療養していただくことができますので、必ず軽症者登録センターにオンライン登録していただくようお願いします。ご登録いただくことにより、健康観察センターでの相談対応や物資の支援等を受けることができます。

  軽症者登録センターこちら

○療養期間終了後も2~3日間は感染リスクが残存することから、高齢者等ハイリスク者との接触やハイリスク施設への不要不急の訪問を避ける、マスクの着用など自主的な感染予防行動の徹底をお願いします。

  自宅療養のご案内とお願いこちら

○ 発熱等の体調不良時に備え、あらかじめ薬局等で新型コロナの検査キットや解熱鎮痛薬等を購入し、自己検査やセルフケアに備えていただくようお願いします。

新型コロナウイルスの抗原定性検査キットは「体外診断用医薬品」を選んでください

○ 発熱等の症状がある場合は、体調悪化を防ぎ感染拡大を防ぐためにも、出勤・外出等の人との接触(受診を除く。)は控えてください。また、新型コロナは無症状でも他者に感染させてしまうリスクがあるため、体調の異変がいったんおさまった場合でも、混雑した場所への外出やマスクなしでの会話など、リスクの高い行動は控えてください。

(5) ワクチン接種の検討 

1. 新型コロナウイルスワクチン

 初回接種が済んでいる12歳以上の全ての方を対象とした、 オミクロン株対応のワクチン接種が始まっています。接種間隔についても5ヵ月から3ヵ月に短縮されました。オミクロン株に対して今までのワクチンを上回る効果がありますので、「新しい年を安心して迎える」 ために、速やかな接種をご検討ください。

2. 季節性インフルエンザワクチン

〇 季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されていますので、季節性インフルエンザワクチンの定期接種の対象の方はご自身の重症化を予防するため に、早目の接種をお願いします。

高齢者インフルエンザ予防接種のお知らせはこちら

〇 定期接種の対象外の方は、医療現場の負担軽減のためにもこの機会に接種の検討をお願いします。 季節性インフルエンザワクチンと新型コロナウイルスワクチンは、接種間隔を開けずに接種できます。

2 状況に応じた「メリハリのある行動」を心がけてください

(1) マスク着用

場面に応じて適切に着用してください。屋外で近距離での会話をしない時は必ずしも着用していただく必要はありません。

(2) 会食

「新たな会食のすゝめ」を確認してください。「信州の安心なお店」 等感染対策をとっているお店を選び、マスク会食や黙食を徹底し、大声での会話や長時間の利用を控えるなど、対策を講じながらお楽しみ ください。

「新たな会食のすゝめ」(長野県ホームページ)

(3) 旅行

「新たな旅のすゝめ」を確認してください。感染リスクが高い行動はできるだけ控え、訪問先の都道府県等からの呼びかけに注意して行動 してください。また、ワクチン接種や検査の活用により、安心なご旅行をお楽しみください。 

「新たな旅のすゝめ」(長野県ホームページ)

3 新型コロナウイルス感染症に係わる差別や誹謗中傷は絶対にやめてください

新型コロナウイルス感染症に係わる差別や誹謗中傷は絶対にやめてください。 新型コロナウイルス感染症に係わる差別や誹謗中傷により苦しんでいる人がいます。
また、誹謗中傷をおそれるあまりに受診をためらうことは、重症化のリスクを高めるほか、さらなる感染の拡大を招きかねません。

県民お一人おひとりが「思いやり」の心を持ち、「支えあい」の輪を広げ、協力してこの危機を乗り越えていきましょう

この記事に関するお問い合わせ先

感染症対策室
〒387-8511
長野県千曲市杭瀬下二丁目1番地
電話番号:026-273-1111
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