(趣旨)

第1条　この要綱は、保育所において日常生活を営むために医療を要する状態にある障害児で、集団保育が可能であると市長が認めた児童(以下「医療的ケア児」という。)が保育を利用し、保育所において健康で安全な生活を送ることができるよう支援する事業の実施に関し必要な事項を定めるものとする。

(定義)

第2条　この要綱において「医療的ケア」とは、疾病等の治療を目的としない児童の日常生活を営む上で必要な医療的行為であって、看護師等が当該医療行為を行うことに支障がないと主治医が認め、かつ、当該看護師等が主治医から指示を受けたものとする。

(実施主体)

第3条　本事業の実施主体は、千曲市(以下「市」という。)とする。

(対象児童)

第4条　この事業の対象者は、子ども・子育て支援法(平成24年法律第65号)第19条第1項第2号又は第3号に規定する小学校就学前子ども(0歳児を除く。)であって、次に掲げる要件のいずれにも該当する者とする。

(医療的ケア実施の申請)

第5条　本事業を利用しようとする保護者は、保育所への入園申込みの際に、千曲市医療的ケア児保育支援事業利用申請書(様式第1号。以下「申請書」という。)、医療的ケアに係る調査票(様式第2号)及び主治医が作成した医療的ケアに関する主治医意見書(様式第3号)を市長に提出しなければならない。

(審査会の開催)

第6条　保護者から前条に定める申請又は第14条に定める実施内容の変更申請等がなされた際は、その内容を審査するため、千曲市医療的ケア児保育審査会(以下「審査会」という。)を開催する。

(利用決定)

第7条　保育所における医療的ケアの実施の可否については、審査会の会議の結果を踏まえて、市長が決定する。

(医療的ケアに関する指示)

第8条　保育所における医療的ケアが実施可能となった保護者は、速やかに医療的ケアに関する指示書(様式第5号。以下「指示書」という。)及び緊急時対応確認書(様式第6号)を保育所に提出しなければならない。この場合において、与薬が必要な場合は、与薬に係る依頼書を合わせて提出するものとする。

(医療的ケアの実施)

第9条　保護者から前条に定める指示書を受けた保育所は、医療的ケア実施計画書(様式第7号)により、保護者に対して保育所で実施する医療的ケアについて十分説明を行ったうえで、医療的ケアを実施するものとする。

(医療的ケア実施の承諾)

第10条　前条第1項に定める実施計画書の説明を受けた保護者は、医療的ケア実施承諾書(様式第8号)を保育所に提出する。

(担当看護師等の業務)

第11条　医療的ケアを実施する者は、実施保育所に配置された看護師、保健師、助産師、准看護師、医師又は認定特定行為業務従事者(以下「担当看護師等」という。)とする。

(実施保育所の責務)

第12条　実施保育所は、次に掲げる事項について責務を負うものとする。

(保護者の責務)

第13条　保護者は、次に掲げる事項について責務を負うものとする。

(医療的ケアの実施内容の変更等)

第14条　保護者は、対象児童が進級する場合又は主治医の指示により医療的ケアの実施内容を変更若しくは追加する場合は、申請書及び指示書を再度提出しなければならない。

(実施状況の確認)

第15条　市長は、保育施設における医療的ケアの実施状況を把握し、必要に応じて指導及び助言を行うものとする。

(補則)

第16条　この要綱に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。