「月の都 千曲」が令和2年度文化庁日本遺産に認定されました

更新日:2022年03月02日

日本遺産の認定

千曲市が、日本の伝統文化である「月見」をテーマとして申請していた日本遺産について、文化庁や日本遺産審査委員会の厳正な審査を経て、令和2年6月19日に日本遺産に認定されました。
今年度は全国から69件の申請があり、本市を含む21件が新たに日本遺産に認定されました。全国で認定された日本遺産は104件となります。

日本遺産とは

地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定し、ストーリーを語る上で不可欠な文化財群を整備・活用し、国内外にその魅力を発信することを目的としています。文化庁では、令和2年(2020)までに全国で100件程度の日本遺産を認定することとしていて、今回が最後の認定となりました。

赤い日の丸の下にアルファベットがレイアウトされた日本遺産のロゴマーク

日本遺産ロゴマーク

認定内容

タイトル

月の都 千曲 -姨捨の棚田がつくる摩訶不思議な月景色「田毎の月」-

ストーリー概要

日本人の美意識を表す「月見」。中でも、歴史的に文学や絵画の題材となってきた「姨捨山に照る月」、「田毎の月」は、日本を代表する月見の名所である。
姨捨は、地名の響きから、棄老伝説を語り伝えてきた。それは、月見にちなむ文芸への遊び心を鼓舞する一方、棚田での耕作や伝統行事を通じて古老の知恵と地域の絆を大切にする教えをはぐくんできた。
すべての棚田に映る月影を1枚の浮世絵に表した歌川広重の摩訶不思議な「田毎の月」。そんな「古来の月見」や、「月の都 千曲」が奏でる「新しい月見」にでかけよう。

「月の都 さらしな」と「月の都 千曲」

「月の都 さらしな」と「月の都 千曲」は、異なる経過によって成立した名称です。
「月の都さらしな」は、さらしな地域が古代から日本人の憧れの地として、「月の都」と歌に詠まれ、称賛されたことに由来する歴史的な名称です。
一方、「月の都 千曲」は、千曲市の魅力を広くアピールするため、日本遺産として文化庁に申請したストーリーの名称です。

構成文化財写真

手前に姨捨の棚田、遠くには鏡台山、空には満月が登っている風景の写真

姨捨の棚田と鏡台山から昇る満月

色鮮やかな日本画風の色彩で描かれた鏡台山の絵

歌川広重作更科田毎月鏡台山

真っ暗な夜闇に煌々と月が登り、棚田を照らしている写真

棚田に映る田毎の月

ホームの明かりと遠くに見える月が幻想的なJR姨捨駅の写真

月の駅JR姨捨駅

関連ファイル

この記事に関するお問い合わせ先

歴史文化財センター
〒389-0897
長野県千曲市上山田温泉四丁目15-1
電話番号:026-214-2741
お問い合わせフォーム