環境調査結果:用語解説

更新日:2023年02月08日

用語解説

ダイオキシン類

 ごみの焼却過程において副産物として発生する化学物質で、構造の違いにより210種類ある。種類によって毒性の強さが異なるが、体内へ取りこまれると発ガン性や奇形などの影響がある。

BOD(生物化学的酸素要求量)

 河川水などの有機物(汚濁物質)による汚濁の程度をしめすもので、有機物が微生物により酸化分解されるときに消費される酸素の量をいい、この数値が高いほど有機物による汚れが大きいことになる。

COD(化学的酸素要求量)

 有機物による汚濁の程度を示すもので、水中の汚濁物質を酸化剤によって分解するときに消費される酸素の量をいう。数値が高いほど有機物の量が多く汚れが大きいことを示している。

DO(溶存酸素量)

 水中に溶け込んでいる酸素の量。河川水の自浄作用に必要な微生物(水中生物)の生存には欠かすことのできないもので水温によって飽和濃度が異なる。

全窒素(T-N)

 農作物の肥料として春頃から撒かれたり生活排水からの流入でも増加する。窒素や燐の増加は水中の藻類の発育を促し水量の減少や停滞によって水質を悪化させる。

電気伝導度(EC)

 水中に溶け込んでいる無機イオンの総量を表す。汚濁物質が多いと増加する傾向にあるので水質汚濁の目安として用いられる。

SS(浮遊物質)

 粒径2ミリメートル以下の微小な粒子(泥、プランクトンなど)が、水中に一様に散らばって浮いている状態のものをいい、水の濁りの原因になる。

pH

 溶液中の水素イオン濃度(H+)濃度をしめす尺度で、pH値が7のとき中性となる。7より高い値になるとアルカリ性、低い値になると酸性となる。

大腸菌数

 人間又は動物の排泄物による水の汚染を表す指標。

ひ素(As)

 半導体の材料として用いられる事が多く、体内に蓄積すると慢性中毒を起こしやすい。

六価クロム(Cr6+)

 クロム化合物には化学的に安定な三価と、酸化力が強く毒性が強い六価があり発ガン物質の1つである。

全シアン(T-CN)

 シアンは自然水中にはほとんど存在しないが排水などに混入していることがある。魚毒性が強く種類によってことなるが、少量で致死することもある。

トリクロロエチレン

 有機塩素系溶剤のひとつで無色透明、不燃性の液体で、金属の洗浄、殺虫剤などに広く使われている。発ガン性などの健康への影響がある。

テトラクロロエチレン

 有機塩素系溶剤のひとつで無色透明、不燃性の液体で、主としてドライクリーニングに使用されている。トリクロロエチレンと同様、発ガン性などの健康への影響がある。

硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素

 硝酸性・亜硝酸性窒素は、硝酸イオンのように酸化窒素の形で存在する窒素で、通常は環境中に広く低濃度で分布し、自然の窒素循環の中でバランスが保たれています。しかし、近年、全国的にも地下水中の濃度が高くなっており、一般的には、過剰な施肥や家畜排せつ物の不適正処理、生活排水の地下浸透などが原因であると言われています。そのため、平成11年2月に水質環境基準健康項目に追加され、平成13年7月から水質汚濁防止法に基づく排水規制も実施されています。
 硝酸性・亜硝酸性窒素が飲料水などに多く含まれていますと、血液の酸素運搬能力を阻害するメトヘモグロビン血症を引き起こし、特に外国では乳児が死亡した例もあるなど、人の健康を害するおそれがあります。

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