デートDVを知っていますか?

更新日:2022年03月02日

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは?

夫婦や恋人など親密な関係にある、またはあった者からの暴力(肉体的・精神的・経済的)をいいます。
平成13年4月「配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律(DV防止法)」が制定され「DVは犯罪となる行為を含む重大な人権侵害である」と明記されました。

デートDVとは?

恋人など交際相手に対するDVで、どちらか一方が相手を「怯えさせる」「混乱させる」「罪悪感を持たせる」など、対等でない主従関係の下で、相手を自分の思い通りにコントロールしようとします。傷害事件などにエスカレートする場合もあります。

DVの具体例

身体的暴力

  • 殴られる
  • 蹴られる
  • 叩かれる
  • 腕を強くつかまれる
  • つねられる
  • 髪の毛を引っ張られる
  • 突き飛ばされる
  • 物を投げつけられる

精神的暴力

  • 大声でどなられる
  • 暴言を吐かれる
  • 物を壊される
  • 嫌がることや体のことを言われる
  • 考え方を押し付けられる
  • 繰り返し批判・否定される
  • にらまれる、無視される
  • 不都合なことの責任を押し付けられる
  • 「別れるなら自殺する」と脅される

関係性への暴力

  • 友達付き合いや服装や髪形を制限され束縛される
  • 通話履歴やメール・ライン
  • 行動を細かくチェックされる
  • 電話やメール等の返信が遅いと怒られる

経済的暴力

  • デート代を全額負担させられる
  • 貸したお金を返してもらえない
  • 高価なプレゼントを買わされる
  • アルバイトや仕事を強制されたり辞めさせられたりする

性的暴力

  • 強要される
  • 断ると怒られる
  • 避妊をしてくれない
  • 写真や動画を撮られる
  • 無理やり性的な写真や動画を見せられる

DVサイクル

DVには周期(サイクル)があると言われています。

  1. 蓄積期…加害者がちょっとしたことでイライラし、ストレスをためて機嫌が悪くなる。被害者はその気配を感じて緊張する。
  2. 爆発期…加害者が感情のコントロールを失い、激しい暴力を振るう。
  3. ハネムーン期…加害者が一転して優しくなり、暴力を後悔して「絶対に暴力は振るわない」と謝罪する。被害者は「相手が変わってくれるのでは」と期待する。

しかしまた(1)に戻り、(2)(3)と同じサイクルが繰り返されることで、被害者が心身共に疲弊し、DVから逃れられなくなると考えられています。

対等な交際とは?

  • お互いの素直な気持ちを語り合える
  • お互いの価値観を認め合える
  • お互いの目標や進路・仕事を理解し、応援し合える
  • 一人の時間と一緒にいる時間のバランスを保てる

自分や周りでデートDVが起きたとき

(1)暴力を受けている場合

  • 一人で悩まず、下記相談窓口か、身近な人に相談する
  • 相手と距離をおき「自分のこと」を考える
  • 「自分が相手を変える」と思わない
  • 「自分が悪い」と責めるのはやめる
  • 嫌なことは「イヤ」と言う

(2)友達から相談されたら…

  • 友達の話を「じっくり聴く」
  • 友達を信じ「あなたは悪くない」と伝える
  • 「自分で解決しよう」と思わない
  • 下記相談窓口を伝える

NGワード

「たいしたことない」「怒られることをしたのでは」「愛されているからだ」「あなたが我慢すれば済む」「別れればよいのでは」

相談窓口(無料)

交際について悩んだり、「嫌だ」「悲しい」と思ったら、すぐ電話で相談を。名乗らなくても大丈夫です。秘密は守られます。

千曲市こども未来課

026-273-1111(内線1261)(月曜日~金曜日 8時30分~17時15分)

長野県児童虐待・DV24時間ホットライン

026-219-2413(年中無休 24時間)

長野県警女性被害犯罪ダイヤルサポート110(女性職員対応)

026-234-8110(月曜日~金曜日 9時~17時)
(注意)時間外は留守番電話

長野県男女共同参画センター”あいとぴあ”

0266-22-8822(火曜日~土曜日 8時30分~17時)

長野県女性相談センター

026-235-5710(月曜日~金曜日 8時30分~17時15分)

ケガや命の危険を感じた時は…

警察110番

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