性的マイノリティ(LGBTQ)の理解を深めましょう

更新日:2023年07月01日

近年、「性的マイノリティ」や「LGBTQ」という言葉は社会に広く定着してきました。

しかし、当事者の方々は、周囲の理解不足や偏見、差別などにより日常生活を送るうえでさまざまな困難に直面しています。また、差別や偏見を恐れて、自分が性的マイノリティであることを周囲に打ち明けることができない人が多くいます。

一人ひとりの性のあり方は様々です。差別のないまちを目指し、性の多様性についての理解を深めましょう。

性的マイノリティ・LGBTQとは?

「性」とひとことで言っても、性的指向や性自認のあり方は多様です。

体の性別とこころの性別が一致しない人や、同じ性別の人を(も)好きになる人(同性愛、両性愛)もいます。このような人たちが「性的マイノリティ」と呼ばれています。

性的マイノリティには、様々なタイプの人たちがいますが、下記のように英語の頭文字を取って「LGBTQ」とも呼ばれ、性的マイノリティの人を表す総称のひとつとなっています。

性的マイノリティの人を表す言葉
Lesbian(レズビアン) 女性の同性愛者
Gay(ゲイ) 男性の同性愛者
Bisexual(バイセクシュアル) 両性愛者
Transgender(トランスジェンダー) 体とこころの性が一致しない人
Questioning(クエスチョニング) 性自認や性的指向が定まっていない(定めていない)人

ほかに、他者に性的に惹かれることのないAsexual(アセクシュアル)、好きになる際相手の性別が条件とならないPansexual(パンセクシュアル)、自分の性のあり方が男女どちらかに定まっていない(決めたくない) X gender(エックスジェンダー)など、多様な性が存在します。

SOGI(ソジ)とは?

「SOGI(ソジ)」は、性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字を並べた言葉です。

SOGIは、性的マイノリティの人だけでなく、異性愛者も含めた私たちすべての人が持つセクシュアリティを指す言葉です。

SOGI(ソジ)とは

SO

性的指向(Sexual Orientation)

どんな性別の人を好きになるか

GI

性自認(Gender Identity)

自分をどんな性だと認識しているか

カミングアウトとアウティング

カミングアウトとアウティングとは
カミングアウト 自分の性的指向や性自認を、自分の意志で他の人に伝えること
アウティング 当事者の承諾なく、性的指向や性自認を他の人に漏らしてしまうこと

「カミングアウト」はとても勇気がいることです。もしカミングアウトを受けた時には、信頼して打ち明けてくれたということですので、肯定的に受け止めることが大切です。

このカミングアウトの内容を、当事者の承諾を得ずまたは意思に反して、他の人に話してしまうことを「アウティング」と言い、プライバシーの侵害にあたります。性的マイノリティに対する差別や偏見により、当事者が傷つき、精神的に追い込まれる可能性もありますので、絶対にやめましょう。

ALLY(アライ)になろう!

性の多様性を理解し、支援する人を「ALLY(アライ)」といいます。

性的マイノリティのありのままを受け止め、生きやすい社会を願う人であれば誰もがALLYです。身近な人が自分の性について悩んでいるとき、打ち明けてくれたとき、それを受け止めてゆっくり話を聞くだけでも、ALLYなのです。

レインボーフラッグの意味

レインボーフラッグ

「レインボーフラッグ」は、上から赤(生命)、橙(癒し)、黄(太陽)、緑(自然)、藍(平穏・調和)、紫(精神)の6色で性の多様性を表しており、性的マイノリティ支援の意思表明に使われています。

レインボーフラッグのバッジを身に着けたり、ステッカーを掲示したりすることで、アライであることを表明することもできます。

「LGBT理解増進法」について

「LGBT理解増進法(正式名称:性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律)」が2023年6月23日に公布・施行されました。

この法律は、性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に寛容な社会を実現することを目的に制定されました。

詳細については、こちら(内閣府公式ホームページへのリンク)をご覧ください。

「長野県パートナーシップ届出制度」について

「長野県パートナーシップ届出制度」は、双方またはいずれか一方が性的マイノリティであるお二人が、お互いを人生のパートナーとすることを県へ届け出て、県は届け出を受領したことを証明する制度です。

多様性や違いを認め、共に支えあって暮らす社会の実現に向けて、性的マイノリティの人の生活上の障壁を取り除くことを目指しています。

制度の詳細や届出方法については、こちら(長野県公式ホームページへのリンク)をご覧ください。

性の多様性について正しく理解しましょう

性的マイノリティに対する差別や偏見を解消していくには、多様な性のあり方について正しく理解するとともに、お互いに認め合い、受容する意識を一人ひとりが持つことが必要です。

あらゆる差別のない明るい千曲市を目指し、性の多様性についての理解の促進や、性的マイノリティの支援に取り組んでいます。

セミナー等の開催

千曲市では、性的マイノリティの人たちの人権への配慮について、正しい理解と認識の普及を図るためのセミナー等を開催しています。

市の相談機関

性的マイノリティの専門相談ではありませんが、お話をうかがいます。

「千曲市人権ふれあいセンター」

電話:026-273-3693

県の相談機関

性的指向・性自認を含む様々な人権に関する相談を受け付けています。

「長野県人権啓発センター」

人権相談専用電話:026-274-3232

相談時間:8時30分~17時00分

休館日

・毎週月曜日(祝日・振替休日に当たるときは開館)

・祝日の翌日(土・日・祝日に当たるときは開館)

・センターが定める日(年末年始など)

国の相談機関

毎日の暮らしの中で起こる様々な問題について相談を受け付けています。

「法務局」

みんなの人権110番 0570-003-110

子どもの人権110番 0120-007-110

相談時間:平日 8時30分~17時15分

この記事に関するお問い合わせ先

人権・男女共同参画課
〒387-8511
長野県千曲市杭瀬下二丁目1番地
電話番号:026-273-1111
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