「ノロウイルス」食中毒にご注意

更新日:2024年01月25日

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒に注意しましょう

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生しますが、特に冬季に流行します。
長野県では感染性胃腸炎の患者数が急増傾向を示した時点で、「ノロウイルス食中毒注意報」を発令しています。
 ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
 ノロウイルスについては、予防用ワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。そのため、周りの方々と一緒に次のポイントに注意してノロウイルスによる食中毒を防ぎましょう。

予防のポイント

石鹸で手を洗っているイラストです

1. とにかく、石けんで手をよく洗いましょう!
手洗いは手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。調理を行う前、食事の前、お手洗いに行った後、下痢等の患者の汚物処理やおむつ交換等を行った後には必ず石けんでよく手を洗いましょう。石けんは手の脂肪等の汚れを落とすことによって、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。

手を触れないように注意を促すイラストです。

2. 感染した人の便やおう吐物には、直に触れないようにしましょう!
ノロウイルスは強い感染力を持つウイルスで、ウイルスはごくわずかな量でも、手などを介して感染してしまう可能性があります。

牡蠣のイラストです。

3. カキなど二枚貝はよく加熱しましょう!
一般的にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる有効的な手段です。カキなどの二枚貝の場合は、食品の中心温度85℃以上で、90秒以上の加熱が望まれます。

ノロウイルスに感染すると…

潜伏期間は24~28時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。

発症してしまった場合、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように水分と栄養の補給を行いましょう。脱水症状がひどい場合には、病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。

まん延を予防するために

  1. 下痢や腹痛、おう吐、発熱などの胃腸症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。また、胃腸炎症状がある時は、調理に従事しないようにしましょう。
  2. 床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン等)、マスクと手袋を着用し、汚物中のウイルスが飛び散らないようにペーパータオル等で静かに拭き取ります。拭き取った後は次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤:塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きします。
  3. 感染者が使用した食器や吐ぶつ等で汚れたリネン等は85℃で1分以上の熱水洗濯か、次亜塩素酸ナトリウム液に十分浸し消毒しましょう。

参考:厚生労働省ホームページ

ノロウィルスに関するQ&A(最終改定:令和3年11月19日)

ノロウィルス食中毒予防対策リーフレット

ノロウィルス等の食中毒予防のための適切な手洗い(動画)

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