HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)

更新日:2023年04月01日

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の接種を希望する方へ

予防接種の個別勧奨を再開しました。

子宮頸がん予防のためのHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン接種は、平成25年4月1日から予防接種法に基づく定期接種となりましたが、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な痛みが見られたことから、平成25年6月14日以降、積極的接種勧奨(個別に接種を勧める内容の文書を送付すること)を差し控えていました。
その後、ワクチンの有効性や安全性に関する評価や接種後に生じた症状への対応などの議論の結果、安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められました。
そして、令和3年11月に専門家の評価により「HPVワクチンの積極的接種勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」であるとされ、個別通知による勧奨を再開することとなりました。

*接種を受けるに当たっては、下記 「(厚生労働省)子宮頸がん予防ワクチンに関するリーフレット」をよくお読みいただき、ワクチンの有効性と接種による副作用が起こるリスクを十分に理解したうえで、接種についてご判断ください。

(厚生労働省)子宮頸がん予防ワクチンに関するリーフレット

ヒトパピローマウイルス感染症とは

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がん等のがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。

定期接種対象者

接種日現在、千曲市に住民登録があり、小学6年生~高校1年生に相当する年齢の女子
(12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度末までにある女子)

令和5年度対象:平成19年4月2日~平成24年4月1日生まれ

*標準的な接種年齢:中学1年生に相当する年齢(13歳になる年度の初日から年度末までの期間)

(令和5年度)個別勧奨通知・予診票送付対象者

千曲市に住民登録があり、令和5年度に、13歳(中学1年生)となる女子、15歳(中学3年生)となる女子、16歳(高校1年生)となる女子に予診票を送付します。

14歳(中学2年生)となる女子には案内通知を送付します。

*上記以外の定期接種対象者(小学6年生)で接種を希望する方には、予診票を個別に送付いたしますので、健康推進課予防保健係へご連絡ください。

キャッチアップ接種(接種機会を逃した方)

平成25年から令和3年に、HPVワクチンの個別勧奨が差し控えられていた間に定期接種の対象であった方々の中には、ワクチン接種の機会を逃した方がいます。
公平な接種機会を確保する観点から、令和4年4月~令和7年3月までの3年間、公費で接種を受けられます。(キャッチアップ接種)

以下の2つを満たす方は、公費(無料)でワクチン接種が受けられます。

  • 平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれ)の女性
  • 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方
    (1回または2回のみ接種したことのある方は、残りの回数を公費で受けられます。)

*千曲市で手続きが可能なのは、接種日現在、千曲市に住民登録のある方です。
*転出された方は、住民登録のある市町村へお問合せください。

(注意)個別通知が届く前に接種を希望する方は、予診票を交付しますので健康推進課予防保健係(保健センター内)窓口へお越しください。なお、過去に、1回でも接種を受けている方は、来庁時に母子健康手帳や予防接種済証等(ワクチンの種類や接種日のわかる書類)を持参のうえお越しください。

 

定期接種の対象年齢(高校1年相当まで)を過ぎての接種の効果

  • 国内外の研究で、ワクチンが子宮病変を予防する有効性は概ね16歳以下の接種で最も高いものの、20歳頃の初回接種まではある程度有効性が保たれることや、性交経験がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが示されています。
    また、性交経験によるHPV感染によって、ワクチンの予防効果が減少することが示されていますが、性交経験がある場合でも、ワクチンの予防効果がなくなってしまうわけではありません。
  • なお、定期接種の対象年齢を過ぎてからの接種について、明らかな安全性の懸念は示されていません。
     

HPVワクチンを自費で接種した方に対する接種費用の助成

平成9年度生まれ~平成16年度生まれ(H9年4月2日~平成17年4月1日生まれ)の女性のうち、定期接種の対象年齢(小学校6年生~高校1年生に相当する年齢)を過ぎてからHPVワクチン(2価HPVワクチン(サーバリックス)、4価HPVワクチン(ガーダシル))を任意接種(自費)で受けた方に対して、接種費用の助成(償還払い)を行います。
【申請受付期間:令和4年7月1日~令和7年3月31日 】
詳しくは、「HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)任意接種費用の助成」のページをご確認ください。

接種ワクチン・回数・間隔(ワクチンは3種類あります)

ワクチンの種類・説明
サーバリックス
(2価)
子宮頸がんの主な原因となるHPV16型と18型の2つの型に対するワクチン
ガーダシル
(4価)
HPV16型と18型に加え、尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の4つの型に対するワクチン
*令和5年4月1日から新たにシルガード(9価)が定期接種に追加されました。
シルガード9
(9価)
HPV16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型に加え、尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の9つの型に対するワクチン

*子宮頸がんの原因となるHPVのタイプは少なくとも15種類あることがわかっています。ワクチンで防げない型もあるため、子宮頸がん検診を定期的に受診することが大切です。

【注意】

  • 間隔をあけて、同じワクチンを合計3回接種します。接種するワクチンによって接種のタイミングが異なります。
  • 接種するワクチンの種類は、接種する医療機関にご相談ください。
  • 接種途中からのワクチンの種類変更はできません。
  • 3回目の接種を完了させるには、おおむね6か月ほどの期間が必要です。

HPVスケジューール

 

 

接種費用

無料(対象年齢を過ぎると、任意接種となるため有料)

(注意)平成18年・19年度生まれの方は、通常の接種対象年齢(小学6年~高校1年)を
超えても、令和7年3月末まで無料で接種できます。

持ち物

・母子健康手帳
・HPVワクチン予防接種予診票


(注意)母子健康手帳・予診票がない場合は、接種ができません。
予診票を紛失された場合は、再交付しますので健康推進課予防保健係(保健セン
ター内)窓口へ母子健康手帳を持参のうえお越しください。

接種方法

実施医療機関での個別接種

R5年度HPVワクチン市内実施医療機関(PDFファイル)

(注意)市外にかかりつけ医療機関がある場合、県内の「予防接種相互乗入れ制度」に参加している医療機関であれば千曲市の予診票を利用して受けることができます。
参加医療機関は、長野県医師会ホームページで確認できます。
お住いの市町村以外での予防接種について((一社)長野県医師会HP))

HPVワクチンと他の予防接種との接種間隔

  • HPVワクチン(不活化ワクチン)接種前後に注射生ワクチン(麻しん風しんワクチン等)及び不活化ワクチン(インフルエンザワクチン等)を接種する場合は、接種間隔の制限はありません。
  • HPVワクチンの接種前後に新型コロナワクチンを接種する場合は2週間以上の間隔をあけてください。また、同時接種はできません。

副反応

主な副反応は、発熱や接種部位の痛みや腫れ、発赤です。また、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などがあらわれることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は体重を預けることのできるソファに座るなどして様子を見るようにしてください。
まれに、報告される重い副反応は、アナフィラキシー(呼吸困難、じんましん等の症状)、ギラン・バレー症候群(手足の力が入りにくい等の症状)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頭痛、嘔吐、意識の低下等の症状)が報告されています。

ワクチン接種後の相談窓口

予防接種による健康被害救済制度について

予防接種法に基づく予防接種を受けた後、健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく給付を受けることができます。

HPVワクチンを受けた方も子宮頸がん検診を受診しましょう

ワクチンで防げないタイプのHPV感染もあるため、子宮頸がん検診を定期的に受診することが大切です。
子宮頸がん検診は、がんを早期発見し治療します。

*ワクチンを接種していても、していなくても、20歳になったら2年に1回、必ず子宮頸がん検診を受診しましょう。

令和5年度各種検診日程のご案内(PDFファイル)

市では、20歳以上の方を対象に子宮頸がん検診を実施しています。

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進課
〒387-8511
長野県千曲市杭瀬下二丁目1番地
電話番号:026-273-1111
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