「ユメセイキ」(小麦粉)について

更新日:2022年03月02日

一.地粉「ユメセイキ」の概要

 信州といえば、「そば」を連想する方が多いと思いますが、実はうどんやおやきに代表されるように、昔から伝わる伝統的な粉物文化があり、小麦粉の消費量は全国平均を大きく上回っています。
千曲市周辺でも、古くから二毛作地帯で麦を栽培していました。平成13年度に長野県農事試験場で育種された品種の「ユメセイキ」は、「なめらか」で「粘り」と「こし」がある非常に食感に優れたおいしいうどんになります。現在千曲市や長野市、松本市等で栽培されています。きめが細かいという特徴から“おやき”“すいとん”“お菓子”“ケーキ”などにも利用が出来ることから、より一層の産地化及び消費拡大に力を入れています。

ユメセイキとは

脱穀後のユメセイキを両手で掬い上げている写真

主要特性

  • めんの粘弾性が高く滑らかで食感に優れる。
  • 穂発芽性は難で、成熟期の降雨による品質低下を防げる。
  • 稈長は短く、穂長は長く、収量性に優れる。
  • 出穂期、成熟期は「シラネコムギ」とほぼ同等である。
うどんの麺がざるに盛り付けられている写真

成分特徴

 小麦粉の主な栄養成分は炭水化物(でんぷん)です。でんぷんの主な種類は、アミロースとアミロペクチンであり、アミロースが多いでんぷんだとかたくパサパサになり、アミロペクチンが多いでんぷんだと粘りが強く歯ごたえもよくなります。(例)お米だと粘り気が強いもち米はアミロースがほとんどない。
 ユメセイキは、低アミロースという特徴を持っています。アミロースの割合が低いと、相対的にアミロペクチンが多くなり、粘り気が強くなります。特にうどんにした場合、モチモチした弾力性と、のど越しの滑らかさ(つるつる感)で、食感の優れたおいしいうどんとなります。
(注意)ユメセイキは中力粉です。

ユメセイキの製麺補正

「なめらか」で「粘り」と「こし」があり、官能評価も高い品種です。

ユメセイキの評点を示した表組

二.ユメセイキ産地化推進会議について

当地域の特産新品種小麦「ユメセイキ」の産地化と地産地消の推進を図るため、関係する機関で平成16年1月にユメセイキ産地化推進会議を組織しました。

平成15年度 ユメセイキ産地化推進会議の発足とうどんの認証制度に向けた取り組み
平成16年1月9日 ユメセイキ産地化推進会議の発足
  • 代表:千曲市経済部部長
  • 構成機関
    千曲市
    長野市
    JA全農長野
    JAちくま
    JAグリーン長野
    長野県製粉協同組合
    柄木田製粉株式会社
    日穀製粉株式会社
    長野農業改良普及センター
平成16年1月~3月
  • うどんの認証制度の要領の検討・決定
  • 名称等について検討
  • うどんの試食会
  • 商工関係者へのPRを積極的に行なう
平成16年度 「信州の夢」の商標登録の取り組み
平成16年4月30日
  • ご当地うどんの名称発表
  • 試食会の開催(千曲市:あんずの里物産館)
  • あんずの里物産館でユメセイキうどんのメニュー化
平成16年7月21日 ご当地うどんの名称を「信州のゆめ/信州の夢」とし、商標登録を出願
平成16年11月27日~28日 姉妹都市千葉県光町にて「信州の夢」うどんのPRイベント実施
平成16年12月4日
  • 埴科地域農業ふれあい交流会「埴科ふーどメッセinびんぐしの里」(坂城町:湯さん館)に参加
    • ユメセイキのPR
    • うどん・すいとん・菓子(どら焼き、蒸しケーキ)等の試食を実施
平成17年3月4日 「信州のゆめ/信州の夢」商標登録
平成17年度~ 長野市・千曲市でのPR会、菓子類の商品化の取り組み
平成17年8月25日
  • 「とれたてNAGANO地産地消フェア」(長野市:ホテル国際21)に参加
    • ユメセイキの紹介、「信州の夢」ざるうどんの試食
平成17年9月21日
  • ユメセイキ加工技術講習会を開催(千曲市)
  • 女性起業、女性団体・グループを対象に地元菓子業者より薄皮饅頭2種類の作り方を学んだ
平成17年10月8日
  • 「2005長野市農業フェア」(長野市:エムウェーブ)に参加・長野市産のユメセイキを使ったおしぼりうどん
    • すいとん、薄焼きの試食
    • 「信州の夢」うどんの販売
    • ユメセイキを使った菓子等の紹介展示
平成17年11月17日
  • 利用促進PR会(千曲市総合観光会館)を開催
  • 飲食業者、旅館関係者等を対象に、ユメセイキを使ったうどん、中華麺、パスタ、デザート類、お菓子などのメニュー提案と試食
平成18年12月20日
  • 利用促進PR会(千曲市:あんずの里物産館)を開催
    • あったかメニュー向け「信州の夢」うどんの紹介と試食、認定業者によるうどん・メニューの紹介 等
平成20年3月24日 「ユメセイキ」製麺技術講習会
平成21年1月31日
  • 「信州の夢うどん」食べ放題イベント
    • うどん食べ放題
    • うどん打ち体験
    • 認定業者の紹介
    • 商品販売
平成22年2月27日
  • 「信州の夢」ユメセイキを味わォー会の開催(千曲市:あんずの里物産館)
  • うどん打ち体験
  • すいとん・うすやき体験試食
  • 石臼挽き
  • 猫草づくり
  • 認定業者の紹介・販売
平成23年3月5日
  • 1日限定「信州の夢」うどん食堂開店(千曲市:あんずの里物産館)
    • 各種うどんの販売
    • うどん打ち体験
    • すいとん・うすやき体験試食
    • 認定業者の紹介・商品販売
平成23年度~平成26年度 長野市・千曲市でのPR会
例年10月 「長野市農業祭」に参加。ユメセイキを使用したうどんや、関連商品の振る舞い、販売を行う。
例年3月 (平成26年度は12月) 「粉もん祭り」(JAちくま本所にて開催)において、ユメセイキ関連商品の販売、振る舞いを行う。

三.「信州の夢」うどんの認定

「信州の夢」うどんの説明
白い調理服を着た男性が湯のたっぷり入った窯にうどんを入れている写真

四.“「信州の夢」うどん”こだわりの店の紹介

この記事に関するお問い合わせ先

農林課
〒387-8511
長野県千曲市杭瀬下二丁目1番地
電話番号:026-273-1111
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