モニュメント作品33~48

更新日:2023年12月25日

作品33~36
番号 33 34 35 36
イメージ 銅色の四角形や直線が組み合わさったモニュメントの写真 肉付きのよい女性の裸体が象られたモニュメントの写真 滑らかな曲線と折りたたまれたようなフォルムのモニュメントの写真 根本がやや太く、天に向かってねじりあがるような勢いのあるモニュメントの写真
タイトル GRAPHIC NOVELS 森の女神 舞(1) 重力方向にむかって
作者 デビット・ガブリエリ 贄田 直樹 市川 昇 青木 敦
場所 ふる里漫画館 勤労者体育センター 稲荷山ポケットパーク 千曲市役所
年度 平成8年度 昭和60年度 平成2年度 平成4年度
制作意図 マンガは、以前では、子供達だけのもので幼稚な読物とされていたが、今では、とても重要な文化の一つになっています。この彫刻は、耐えがたい混雑をものともせず、満員電車の中でマンガ読むという多くの日本人の習慣から受けた印象をもとに創作したものである。走行中の満員電車の中でマンガに熱中して色々なことを考えるという能力は多くの忍耐・寛容・想像力とを要するものである。本作品は、こうした能力を垂直及び対角のH型鋼を用いて表現しようとしたものである。

森の中の一本の巨木、その前を気にもとめずそのまま通り過ぎてしまうこともあれば、ふと足を止め、見上げることもある。

巨木は何も語りはしないが、見る者の心の中に何かを写す、時には女神の姿を。

一瞬の出来事のようでもあり、長い時間とどまっていたような気もする。

作品は、巻物のような形をしている。

最初に巻き始めて最後の先端がある。

その過程は、喜びがあり、苦しみ、寄り道をしたり近道をしたりいろいろな感情が、ストーリーがある。

円柱から解き放され、上に伸び激越な終末で終わっている。

しかし、巻物で例えれば先端から物語が始まり巻物の中心で完結するその文章は、時間が流れ巻物の中心は見えない。

永遠の時の流れを表現し、終末は見る人それぞれに託している作品です。

自分の気持ちの中で、しっかりと立ち、そして上にむかってのびていきたいというものがあり、その気持ちをどうにか形にしてみたいと思って表現しました。

しっかりと立つという所で、自分の感じる水平とはどういうものなのだろうか。

上にむかうという所で、垂直とはどういうものかという所を考えながら制作しました。

作品37~40
番号 37 38 39 40
イメージ 腰に手をあてやや脚を開いた女性のモニュメントの写真 天に向かうほど細くなっていくフォルムのモニュメントの写真 目と口の大きな魚を象ったモニュメントの写真 地面に下半身をくっつけて上体をすこし起こしている人物を象ったモニュメントの写真
タイトル 希望 懐かしい頃
-青の広がりの中で-
大地
作者 四井 律子 Pichlbauer・Hannelore 中野 鈴美 平井 一雄
場所 千曲市役所 千曲市役所 市民プール 更埴中央公園
年度 昭和60年度 昭和63年度 昭和60年度 昭和60年
制作意図

女性像を制作する時は、いつも”何て美しい人なんだろう!この美しさの全てを表現したい!”と、心から感動しながら制作に没頭したものです。

私にとって塑像とは、その中に自分自身の全てを表現するための唯一の手段でした。

この像には、一片の邪心もなく夢中で制作に打ち込んでいた当時の私そのものが(稚拙なめんも含めてではあるが)しっかり刻まれているはずです。

更埴市の町づくりのモットーであるHOPEをテーマとした。

私がHOPEという言葉から連想することは、上昇・下降・変化・不安・創造力のもと、理想とは違う事実、真理の追究というイメージです。

そのイメージをひとつの形に表現した。

人間の無意識の内に潜む海というものに対する、憧れや追憶の情。

大昔に海から上がってしまった私たちに、そういった深い海の底から呼びかけてくる得体の知れない、忘れかけていた懐かしい感情が頭の隅を横切る。

魚たちは、今だ人間の手の及んでいない底知れぬ海の中で、私たち人間社会の愚かさを見続けながら、何も言わずにずっと太古から変わらぬ生活をしている。

陸に上がってしまった私たち人間は、一体何をすればよいのだろうか。

そんな事を想い考えながら、これも太古から変わらぬ姿であり続ける自然の産物の石という素材を使って、私たちの祖先である海に住む魚を彫りたいと思った。

しかしこの石の魚には、そんなこととは関係なしに、精々プールで愛嬌を振りまいて、泳ぐ子供達に可愛がっていただけたらと思っている。

私の場合、いつものことだが石彫のときはまず、石を捜すことから始まる。

自分自身の中にイメージしていることと、石の形(量)から作品をイメージすることがあるが、今回のときも石に助けられたような気がする。

山から出てきた石の形が横に長く、石の中に人体が見えた。

いままで横たわる作品を石で作ったことがなかったので、ひとつ挑戦する気になった。

石のかたまりの中に生命力が生まれるようにとノミを入れる。

生活空間の中に置いて親しみがわいてもらえたらと思っている。

作品41~44
番号 41 42 43 44
イメージ 木の枝のような見た目をしたモニュメントの写真 やわらかな曲線と四角い台座が印象的なモニュメントの写真 丸いブロックの両端から細長い棒状の突起が伸びているモニュメントの写真 黄色い直線が折れ曲がったような形をしたモニュメントの写真
タイトル 自然への帰旅 雲の詩 構造体
作者 峯村 政造 北村 善美 高山 浩 木戸 司
場所 更埴中央公園 更埴中央公園 更埴中央公園 更埴中央公園
年度 昭和60年度 昭和61年度 昭和61年度 昭和62年度
制作意図

無機から有機への転化、木と石も自然状態のまま、又それを生かして人に存在を知らしめる。

鉄は人の手を通して初めて物として存在しうる。

そんな完全無機な鉄に生命感をもたせたい。

大空に浮かぶ雲、雲は一瞬一瞬、形や色を変えながらゆっくりと流れていきます。

それはまるで人の心の詩の様です。

ある時は喜び、そしてある時は心の底から楽しく笑いころげたり・・・・・・人は絶えず喜怒哀楽に心の形を変えながら、人生という大空をゆったりと流れています。

大自然の一部である人間の心を作れたらと祈りつつ制作いたしました。

過去から現在へ、更に未来へととどまることなく、移り流れ行く現象「時」、刻刻過ぎ行くその短い瞬間をイメージとして制作しました。

風を受けることにより彫刻が変化し、又見る者も同じ風を肌で感じ、同じ時空に立っていると言う、視覚だけではない触覚的な体験を、感じていただければ幸いです。

大自然の中にある空間を、無機的な線や有機的な動きの線を使って、構築的に表現した作品です。
作品45~48
番号 45 46 47 48
イメージ 鳥の形をした止まり木型のモニュメントと時計台の写真 芝生の上に置かれた特徴的なフォルムのモニュメントの写真 先端が弓状に広がっている細長い棒と男性を象ったモニュメントの写真 上体を前に倒して座る女性を象ったモニュメントの写真
タイトル 時計台 誰よりもあたたかく
何よりもやさしく
弓と青年 露(つゆ)
作者 羽柴 恵美子 阿部 靖道 宇野 務 内田 充
場所 更埴中央公園 北堀公園 弓道場 ふるさとの路
年度 昭和62年度 平成4年度 平成元年度 平成3年度
制作意図

美しい自然が多く残されている更埴の地には、昔から変わらぬ時間がゆっくりと流れている。

そんな時の流れを静かに見守っている者たちを、二羽のフクロウとして制作した。

そして一羽は昼、もう一羽は夜を表現した。

 

サイは、ヨロイをまとった様なとても強くたくましい動物です。

それだけにその内に秘めたあたたかさ、そして、やさしさは他の動物にはないとてもスケールの大きなものに感じられます。

この作品で、大地にじっとたたずむ大きくてやさしいそんなサイを、何百年もの歳月を経て大地の中から生まれてくる石の、それ自身がもっている圧倒的なパワーを利用して表現しました。

弓道場という特殊な場所で具像彫刻を置こうとすると、作品制作の上で無理になるところが多い。

人物と弓を分けて考え、精神性を重んじる様な作品を制作してみました。

この像は「はだか」なのではなく、女性のやわらかさや美しさを表現するために、特に服と意識されるものを身につけていない状態なのです。

自然の川面は全体によどみのない波と流れを持ち続けながら、その全体的な水平を失うことは決してありません。

この作品も、水面のようなやさしいふくらみや流れ・曲面を持つ女性像に仕上げました。

自然とそのまわりの空気と同調してともすれば忘れられそうなそしてふと気がつくとそこに「いた」というようなものが造れたらと思います。

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