諸情勢の報告(令和6年9月議会)

更新日:2024年09月09日

令和6年9月2日
令和6年第3回(9月)

高等教育機関の誘致について

清泉女学院大学が文部科学省の「大学・高専機能強化支援事業」の対象に選定され、旧更埴庁舎跡地に、2027年(令和9年)春の開学を目指して、「(仮称)農学部アグリデザイン学科」を設置することについて、7月11日に清泉女学院大学田村学長と私とで共同記者発表を行いました。
高等教育機関の誘致は、市の第三次総合計画にも掲げており、本市にとって長年の悲願でありました。「知と人材の集積拠点」である大学は、地域産業の活性化はもとより、文化の維持・発展、そして住民への生涯学習の機会提供など、様々な分野への波及効果を生み、まちの活性化と市民生活の質の向上に期待がされるところであります。
今後、清泉女学院大学と連携しながら、千曲市のみならず長野県全体の活性化に繋がるような取組みを積極的に進めていきたいと考えております。
まずは、2027年春の開学を目指して、市として、この事業が円滑に進むよう、できる限りの支援をしてまいりたいと考えております。

旧更埴庁舎の解体工事について

旧更埴庁舎の解体工事につきましては、本庁舎の地上部分の躯体解体が完了し、地下部分の基礎等の解体撤去、整地を残すのみとなり、来年1月の工事完了に向け順調に進んでおります。引き続き、騒音対策や通学路の安全確保などに努めてまいります。
なお、設計で見込めなかったアスベスト除去費用、労務費の増加などにより工事費が増額となったため、本議会に増額工事分の補正予算の議案を提出させていただいておりますので、ご審議の程よろしくお願いいたします。
また、増工に係る変更契約の議案についても、金額が確定した時点で上程させていただきますので、ご承知いただきますようお願い申し上げます。

公民共創の取り組みについて

令和6年度施政方針で申し上げましたとおり、多くの課題を行政の力だけで解決することが難しい時代になったと感じております。このため、これまで行政が担ってきた分野においても、これまで以上に民間事業者がもつ専門性やノウハウ・資金を活用しながら行政と民間事業者が連携協力し、新たな価値を共に創出することが急務であると考えております。
現在、内閣府の支援を受けながら、公民共創を進める上での指針となる「優先的検討規程」の策定作業を進めております。民間の創意工夫を取り入れる領域の基準や推進体制の構築など、公民共創の取り組みを進めるための枠組みを今年度中に整え、早期に運用を始めたいと考えております。

新戸倉体育館建設事業について

本事業は、民間事業者の企画力、整備力、運営力、資金調達力等を活用し、持続可能かつ良質な公共サービスの基盤整備と提供、さらには、市の将来の財政負担の軽減を目的として、PFI方式により実施いたします。
実施方針と要求水準書(案)は7月8日に公表しており、本定例会において、設計・建設・維持管理・運営に係る令和24年度までの総事業費として、56億5,000万円を限度額とする債務負担行為補正をお認めいただければ、10月にPFI法の規定に基づく特定事業の選定について公表し、公募型プロポーザル方式による事業提案を募集したいと考えております。

地域防災拠点・道の駅整備事業について

先月1日から30日まで、「千曲市地域防災拠点・道の駅基本構想(案)」のパブリックコメントを実施し、90件ほどのご意見ご要望をいただきました。今後、お寄せいただいたご意見や関係機関との協議結果を踏まえて内容を精査し、今月末までには完成させたいと考えております。
また、市報において今月号から「安心安全と賑わいを創出する。地域防災拠点・道の駅整備事業について」と題した特集ページを3回に分けて連載するなど、市民の皆様にもわかりやすく周知してまいりたいと考えております。

サテライトオフィス等開設支援事業について

本事業につきましては、国の「デジタル田園都市国家構想交付金」を活用して、サテライトオフィス等の開設及び進出企業に対する支援を行なう事業でございます。
サテライトオフィス等を開設する事業者を、7月24日まで公募したところ、2社から応募があり、8月1日にプロポーザル審査会を開催しました。審査の結果、ちくまミライ合同会社を補助対象候補者として決定しました。
今後は、施設の改修工事を補助対象者が実施していきますが、工事と並行して、入居する企業の誘致を市も積極的に関わりながら進めてまいります。

八幡東産業団地について

株式会社アクティオと市による「公民連携事業」として進めてまいりました「八幡東産業団地」の造成事業につきましては、令和5年3月に造成工事が完了しておりましたが、このたび株式会社アクティオから、工期を本年9月1日から令和7年9月30日までを予定とする工場新築工事に着手する旨の報告がありました。
工事期間中は、施工業者と調整しながら、安全第一で進めていただくようお願いしてまいります。

ものづくりフェア千曲の開催について

9月5日から7日までの日程で、子どもたちが「みて」、「ふれて」、「学べる」企業展示会「ものづくりフェア千曲」を戸倉創造館において、ものづくりネット千曲と市の共催により開催します。
この展示会は、中学2年生を対象として、地元企業を知ってもらうとともに、ものづくりの凄さや楽しさを知ってもらうために企画したものであります。子どもたちがものづくりに興味を持ち、将来、地元企業に就職するきっかけになることを願っています。

都市計画道路一重山線の変更について

都市計画道路一重山線の変更の手続きにつきましては、県立歴史館付近から北へ約1,590メートルの区間について、道路線形等の変更に伴う都市計画変更が必要となるため、昨年の6月から地元説明会を開催したうえで、国土交通省及び長野県と協議を行い進めてまいりました。
変更の手続きにつきましては、今年の6月に開催された県の都市計画審議会において、変更の承認をいただいたことから、令和6年7月18日に都市計画変更の告示となりました。
なお、都市計画道路一重山線の一部として事業を進めております 「市道一重山2号線」整備の進捗状況につきましては、7月末現在の用地取得率は7割弱であり、用地取得・物件補償に加え、秋以降は埋蔵文化財の発掘調査と軟弱地盤対策の工事を進めてまいります。

屋代小学校旧本館について

7月19日、地元保存会の「屋代小学校旧本館の保存と活用を進める会」と、旧本館の改修後の活用方法について協議を行いました。その中で保存会からは、明治21年のしゅん工当時の姿にできるだけ戻してほしい等の意見をいただいたところであります。
現在、屋代小学校旧本館の文化財としての改修と活用に向けた設備等の改修を行うための実施設計に着手しておりますが、実施設計を進める中で保存会との連携を密にとり、旧本館の改修後の活用方法や管理の方法について、引き続き協議を行ってまいります。

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