諸情勢の報告(令和3年12月議会)

更新日:2022年03月31日

新型コロナウイルス感染症

ワクチン接種

5月より開始いたしました新型コロナワクチン接種は、皆様のご協力により接種対象者のおよそ90%の方の接種が完了いたしました。現在、12月以降に新たに12歳を迎える人の接種関連業務、併せて3回目となる追加接種の実施に向けて準備を進めているところであります。

新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)につきましては、11月16日に国より方針が示され、2回目のワクチン接種終了後から8か月を経過し、3回目の接種当日18歳以上の方が接種対象者になります。市では、令和4年、来年2月から集団接種または個別接種での追加接種を実施してまいります。接種券及び案内通知を1月から、2回目接種終了後8か月を経過する方から順次発送してまいります。
なお、接種予約の方法は、電話及びインターネット予約のほか、65歳以上の方へは、12月から予約方法を確認する事前調査通知を順次発送し、希望される方には市が接種日時、会場を指定させていただく予約方法を追加いたします。
引き続き、国の方針に基づき、迅速かつ安全に接種できるよう体制を整備してまいりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数は、全国的に減少傾向が続いており、千曲市でも10月6日から新規陽性者の発生はありません。しかし、年末年始を迎え、人流の増加が予想されることから、感染が拡大することも懸念されますので、市民の皆様には、感染予防のため、また感染拡大防止のため、

  1. 基本的な感染防止対策を講じられたうえで、会食の際は「信州版新たな会食のすすめ」を守り、密な室内での大人数・長時間の会食とならないよう注意をお願いします。
  2. 県外への訪問にあたっては、基本的な感染防止対策を徹底するとともに、感染リスクの高い行動は控えるようお願いします。
  3. 体調に異変を感じた場合は、外出せず速やかに医療機関に相談してください。
  4. ワクチン接種がお済みの方も感染予防対策の徹底を改めてお願いします。

「思いやり」と「支え合い」の心で「ご自身と大切なご家族の命」を守り、「多くの方の命と暮らし」を救うための行動に引き続きご協力いただきますようお願いいたします。

経済対策

市内消費を喚起し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けている市内事業者を支援するため、今年度2回目の大型経済対策となる「千曲市推し店プラチナチケット事業」や、長野県が認証する『信州の安心なお店』「認証店支援事業」、市内の卸売事業者に支援金を交付する「食料品卸売業支援事業」、観光関連の経済対策としては、県民限定の宿泊割引「ちくま割」、「冬の千曲市 推し宿リフレッシュチケット事業」など、一般社団法人信州千曲観光局や関係機関と連携して取り組んできたところであります。

また、今後の実施予定事業といたしましては、本年8月から9月にかけて、長野圏域の感染警戒レベルが5となり、県からの酒類を提供する飲食店に対する営業時間短縮等の要請により、需要が落ち込んでいる市内飲食店等への需要喚起策を実施してまいります。具体的には、信州千曲観光局の協力により令和4年1月8日から1月31日までの間、市内の飲食業、タクシー業、運転代行業利用者を対象として、スマートフォンでのキャッシュレス決済に対してポイントを付与するものでございます。この機会に、市内外の皆様に市内の飲食店等をご利用いただき、事業者をご支援いただきますようお願いいたします。
今後も地域経済の回復を図るため、引き続き切れ目のない経済対策を講じてまいります。

第三次千曲市総合計画の策定

去る9月14日に開催された第4回千曲市総合計画審議会において、私から「第三次千曲市総合計画・素案」をお示しし、策定について諮問いたしました。
審議会には、5つの専門部会を設置し、市職員で構成する千曲市総合計画策定委員会の部会との合同部会を開催し、基本目標ごとに調査・審議を行うなど、第三次千曲市総合計画の策定を進めているところであります。
また、市議会の「総合計画及び創生戦略に関する特別委員会」におかれましても、委員会や研修会を開催し、熱心に調査、ご審議いただいておりますことに、心から感謝を申し上げます。

総合計画の構成及び期間についてでありますが、これまでは基本構想、基本計画、実施計画の3層構成とし、基本構想は10年、基本計画は前期後期の各5年、実施計画は3年で毎年度見直すものとしておりました。
しかしながら、平成23年の地方自治法の一部改正により基本構想の策定義務は廃止されており、また、新型コロナウイルス感染症の影響や新たな技術開発による社会や時代の急速な変化に迅速に対応していくため、今回は、長期的な基本構想の策定を取りやめ、基本計画及び実施計画の2層構成とし、計画期間は基本計画5年、実施計画3年で毎年度見直すことといたしました。なお、基本構想の策定を取りやめることから、千曲市まちづくり基本条例の一部改正案を本定例会に議案として上程しているところであります。

新たな市の将来像については、「人をてらす 人をはぐくむ 人がつながる 月の都 ~文化伝承創造都市・千曲~」といたしました。将来像は、「人をてらし」誰もが輝くまちをつくり、「人をはぐくむ」魅力あるまちを形成し、「人がつながる」活力あるまちを目指したいとの想いからですが、詳しくは、市ホームページに掲載の総合計画・素案や、今月の市報11月号をご覧いただければと思います。
今後、12月上旬には審議会から素案に対しての「中間答申」をいただく予定となっておりますが、12月下旬から約1か月間パブリックコメントを実施するとともに、年明けの1月には中学校区単位で「まちづくり懇談会」を開催し、市民の皆様からのご意見を取り入れ、3月市議会定例会に議案として上程する予定であります。

オンライン決済による税証明書交付請求サービスの開始

「デジタル化の推進」の一環として、去る11月1日より、本サービスの提供を開始いたしました。
このサービスは、税関係の証明書、具体的には「所得(課税・扶養)証明書」、法人を除く「納税証明書」及び法人を除く「軽自動車税納税証明書」が対象でございます。ご自宅でこれらの証明書をオンライン決済により申請していただきますと、あとは市から郵送で届くのをお待ちいただくというものでございます。
ご利用いただけるのは、マイナンバーカードをお持ちの方に限定されますが、こうした付加サービスを提供することで、マイナンバーカードを取得する動機にもプラスに作用するものと考えております。
今後も利用促進のため、さらに周知してまいります。

長野広域連合B焼却施設

長野広域連合が屋代地区に建設を進めているごみ焼却施設の試運転が12月1日から開始されます。また、試運転に先立ち、施設の正式名称が長野広域連合議会において「ちくま環境エネルギーセンター」に決定しました。
今後は、令和4年6月の本稼働に向け、周辺整備と地元振興事業を引き続き推進してまいります。

千曲市余熱利用施設

「ちくま環境エネルギーセンター」から発生する熱エネルギーを有効利用する施設「千曲市余熱利用施設」のネーミングライツ・パートナーとして、「シンコースポーツ株式会社」様が優先候補者となり、11月2日に「千曲市余熱利用施設ネーミングライツ協定調印式」を行い、愛称を「Re SPA(リスパ)シンコースポーツ」に決定しました。
今後は、令和4年6月の開館に向けて、決定した愛称の周知を図ってまいります。
なお、本施設の運営・管理を行う指定管理者の指定に向けた関連議案を本定例会に上程しているところであります。
本施設が、市民の皆様に親しまれ、喜ばれる施設となるよう、万全の準備を進めてまいります。

あんずの里保育園建設事業

「雨宮保育園」と「あんず保育園」を統合する「あんずの里保育園建設事業」でございますが、工事が計画どおり順調に進捗したことから、11月19日に竣工し、竣工検査を経て引渡しとなりました。
「あんずの里保育園」は、これまで令和4年4月の開園を目標に事業を進めてまいりましたが、令和元年東日本台風によって被災した「雨宮保育園」の災害復旧事業でもあり、保護者会等からも早期の開園を望む声があることを踏まえまして、令和4年1月11日に開園することといたしました。
なお、開園に先立ちまして、12月1日に竣工式の開催を予定しております。
また、現在合同保育を行っております、あんず・雨宮保育園の園児保護者と地域の方を対象に12月5日に新保育園の内覧会の開催を予定しております。
今後も、市立保育園公共施設個別施設計画に基づきまして、耐震改修工事や改築工事を着実に進め、安全安心な保育環境の提供に努めてまいります。

信濃川水系緊急治水対策プロジェクト遊水地整備に関わる進捗状況

中・新田地区と八幡地区の2箇所に計画されている遊水地についてでありますが、国土交通省において、これまでに環境調査、測量業務、用地調査など各種調査が進められ、併せて関係地権者の皆様へのアンケートや現地立会いを行ってきたところでございます。このほど遊水地の事業規模や構造等の事業方針がまとまってきましたので、11月15日は中・新田地区、16日・18日には八幡地区の地権者の皆様に説明会を開催していただきました。
今回の説明会では、遊水地の大きさや遊水地を囲む土手の構造などの説明のほか、地権者アンケートの結果、用地買収を希望する方が多かったことにより、中・新田地区と八幡地区の2箇所の遊水地に関わる用地については、国土交通省から代替地の手法も取り入れながら、すべて用地買収を行いたいとの説明がありました。
今後は、遊水地の模型を作成し、水の流れの実験をするなどして詳細な設計を行うとともに、用地補償などの調査も進め、まとまり次第、改めて関係される皆様への説明会を開催する予定となっております。

更埴文化会館の災害復旧工事

令和元年東日本台風災害により休館となっている更埴文化会館の災害復旧工事は、試運転調整が一部始まるなど順調に進み、4月から運営を再開する予定でございます。
また、施設災害復旧工事の内、機械設備工事と建築主体工事については、工事内容変更に伴う変更金額が確定し、11月22日付で変更仮契約を締結いたしましたので、本定例会に議案を上程しているところであります。

善光寺御開帳に向けた誘客事業

令和4年4月3日から6月29日までの88日間、長野市の善光寺において善光寺御開帳が開催されます。
市では、御開帳の開催を観光誘客の機会と捉え、一般社団法人信州千曲観光局と連携して誘客事業に取り組んでまいります。
具体的な取組みとしまして、一般社団法人信州千曲観光局では、御開帳期間中に戸倉上山田温泉にお泊りいただいたお客様限定で、善光寺・善光寺大本願・大本願別院城(じょう)泉山(せんざん)観音寺(かんのんじ)の三ケ寺(さんかでら)の御朱印をご希望の方に有料でお授けいたします。
また、御開帳期間中、ボンネットバスによるシャトルバスの運行を計画しております。コースは、温泉街から大本願別院城泉山観音寺・荒砥城まで、温泉にお越しいただいたお客様にはレトロな感覚を味わいながら、観音寺での参拝や城山(じょうやま)からの景色を楽しんでいただければと思います。

水道事業の広域化・広域連携

水道事業の広域化・広域連携を検討する場として、3市1町(長野市、上田市、千曲市、坂城町)と県企業局で組織する「上田長野地域水道事業広域化研究会」が7月30日に発足。これまで3回の研究会を開催し、持続的かつ安定的な水道事業運営の体制づくりに向けて検討を重ねてまいりました。
11月17日には、この地域における広域化等について、一層の理解と機運の醸成を図ることを目的に、議員各位にご参加をいただく中で、研究会主催によるシンポジウムを開催いたしました。シンポジウムでは、厚生労働省並びに総務省から「水道事業の基盤強化・広域連携の推進について」の講演が、また、東洋大学大学院の石井客員教授からは「広域化の必要性と今後の事業運営について」と題して基調講演が行われました。研究会からは、これまでの検討経過の説明と、今後、最も大きなメリットが得られる「事業統合」による広域化について、さらに研究を進めていくことを報告させていただきました。
また、19日には、厚生労働省が5月に公表した「水道施設の最適配置計画」において当地域がモデルケースとして検討され、50年後も継続して利用する施設として示された県企業局、長野市、上田市の各水道施設を関係議員に視察していただいたところであります。
今後も、この研究会において検討を重ねるとともに、議会、住民の皆様にご説明申し上げながら、水道事業の基盤強化を推進するうえで有効な手段のひとつであります広域化について取り組んでまいります。

この記事に関するお問い合わせ先

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長野県千曲市杭瀬下二丁目1番地
電話番号:026-273-1111
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