諸情勢の報告(令和3年9月議会)

更新日:2022年03月31日

令和3年8月30日
令和3年第5回(9月)

新型コロナウイルス感染症関係

ワクチン接種

5月から開始いたしました65歳以上の高齢者の方への新型コロナワクチン接種は、8月27日現在、1回目18,028人、率にして92.5%、2回目17,459人、率にして89.6%の方の接種が完了いたしました。
7月26日からは、白鳥園南側の「千曲市ワクチン接種特設会場」での集団接種を、8月2日からは、市内約20の医療機関において個別接種を、64歳以下の基礎疾患を有する方から順次進めてきたところであります。また、8月19日から12歳以上29歳以下の方の予約申し込みを開始したことに伴い、現在、全世代での「ワクチン接種予約」が可能になっております。今後、国からのワクチン供給量や県からの配布状況を見ながら、接種を希望するすべての方が11月末までに接種を完了できるよう、引き続き取り組んでまいります。
なお、12歳以上64歳以下の接種状況につきましては、対象者34,763人のうち13,962人(8月27日現在)が1回目の接種を終了し、接種率は40.1%となっております。

新型コロナウイルス感染症は、現在21の都道府県に「緊急事態宣言」が発令され、12の県に「まん延防止等重点措置」が適用されております。東京都を中心とする首都圏だけでなく、関西圏をはじめ全国の多くの地域で新規陽性者が爆発的に増加しております。県内でも、従来株と比べ感染力が強いとされるデルタ株への置き換わりが進み、感染が急速に拡大しており、県が医療非常事態宣言に併せて全県に「新型コロナウイルス特別警報2」を発出しております。

先ほど招集あいさつでも申し上げましたが、「ご自身と大切なご家族の命を守る」ため、市民の皆様には、引き続き、人との接触機会をできるだけ減らし、県境をまたぐ移動は基本的に行わないでください。マスクの着用、手洗い・手指消毒、三密回避を徹底してください。また、発熱などの風邪症状がある場合は、外出せずに速やかに医師に相談するなど、早期発見、早期対応に努めていただきますようお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症は、注意していても誰もが感染する可能性があります。不当な差別や偏見、いじめが生じないよう冷静な行動を重ねてお願いいたします。

経済対策

市内消費を喚起し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている事業者を支援するため、昨年度に続き、第2弾「がんばる事業者お応援クーポン券事業」を実施いたしました。市民1人当たり2,000円分のクーポン券を配布し、5月17日から6月30日までの間に使用していただきました。暫定値でありますが、312の取扱店で総額約1億2千万円分のクーポン券の利用があり、個人消費が冷え込む中、一定の経済効果があったものと考えております。

また、9月上旬から「千曲市推し店プラチナチケット事業」の取扱店舗でのチケット販売・利用が開始となります。市民の皆様には、徹底した感染防止対策をとられたうえで、それぞれの行きつけのお店でチケットを購入・利用していただき、お得に「常連店」「お気に入りの店」を応援していただきますようお願いいたします。

8月中旬の記録的大雨

前線の影響による8月中旬の記録的大雨は、土砂崩れや河川の氾濫など各地に甚大な被害をもたらしました。県内では岡谷市で土砂が住宅に流れ込み、3人の尊い命が失われました。改めまして、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

千曲市では、8月12日からの大雨により、14日午後3時30分に「災害対策本部」を設置し対応してまいりましたが、千曲川の水位が上昇したことにより、「水辺の楽校親水公園」、「千曲橋緑地」、「雨宮緑地」が冠水しました。今後、詳細な被害状況を調査し、復旧に向けて取り組んでまいります。

なお、これから本格的な台風シーズンがやってきます。人命を最優先に適時適切な避難指示等の発令、屋外告知放送やメール配信、要配慮者への戸別受信機の設置など確実な情報伝達、新型コロナウイルス感染症の予防対策を施した避難所の確保・充実を図り、安心して避難していただけるよう準備してまいります。

また、「自らの命は自ら守る」との認識のもと、市民の皆様が、自らの判断で最適な避難行動をとっていただけるよう、昨年に引き続き市報9月号に「マイタイムライン」の作成用紙を折り込みます。ぜひ、ご家族皆様で作成していただき、災害時にとるべき行動を再度ご確認いただきますようお願いいたします。

第三次千曲市総合計画の策定

第三次千曲市総合計画策定市民会議として2回開催いたしました「まちづくりワークショップ」は、1回目のワークショップで、「千曲市のいいこと、いいひと、いいところ」を選んでいただいた結果、10のテーマに分類されました。2回目のワークショップでは、そのうち「市民学習・子供の教育が大切」「住みやすい」「人とのつながり、市民活動・協働が活発」など8つのテーマについて、さらに具体的に、さらに良くするにはどうすればよいかなどを深掘りし、最終的には参加者からテーマごとに近未来物語を発表してもらい、共感する物語に「いいね」をつけて投票していただきました。
その結果、「大人を含む教育の大切さ」や「住みやすさに関する物語」が多くの共感を生み、多様な教育環境、リカレント教育、ちくまコネクト、誰一人取り残されない交通など、多くのキーワードや具体的な提案が出されました。

現在、第二次千曲市総合計画の前期基本計画の検証作業が終了し、第三次計画の素案づくりに取り組んでおりますが、ワークショップの結果は市民からの貴重な意見・提案と捉え、素案作成の参考にしてまいります。

なお、第三次総合計画素案は、9月中旬を目途に総合計画審議会に対し諮問する予定で進めておりますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。

また、総合計画策定の情報については、市報でもお知らせしておりますが、「まちづくりワークショップ」や「市民意識調査結果」の詳細、総合計画審議会の資料等につきましては、市ホームページに掲載しておりますので、ご覧いただきたいと存じます。

公共施設へのWi-Fi設置

公民館など公共施設11施設に、公衆無線LANのサービス環境を整備するため、6月に委託事業者と契約を締結し、明日までに対象施設へのWi-Fi設置を完了する予定であります。
構築後は、Wi-Fi環境の安定的な稼働・運用を行い、スマートフォンなどモバイル端末を利用する施設利用者の利便性の向上と、災害時における速やかな情報伝達手段として活用してまいります。

競輪場外車券発売施設

八幡地区に計画されている競輪場外車券発売施設については、施設の設置者である信州ちくま株式会社及び管理施行者である東京都十一市競輪事業組合より、経済産業省から施設の設置が許可されたこと、既存建物の改修と設備設置工事を行い、経済産業省等の検査を経て、本年9月末オープンの予定である旨、報告をいただきました。

施設の管理施行者は、東京都十一市競輪事業組合であり、これは八王子市をはじめ都内11市で組織された競輪事業を共同で行う一部事務組合であること、当該組合等が施設の設置者である信州ちくま株式会社へ車券発売業務等を委託し、運営を行うものである、との説明を受けております。

これまでの間、市民の皆様からは、設置を要望するご意見、一方では不安や設置反対の声もあることは承知しておりますが、事業者においては、国の機関での法令に基づく審査を経て許可がなされたという経過があります。

今後、これまでの経過等を踏まえ、交通安全対策、防犯対策、景観の配慮等を事業者側に申し入れ、市民の皆様の不安を解消するよう努めてまいります。

産業団地造成事業

平成29年から大和ハウス工業株式会社により進められております「雨宮産業団地」でありますが、途中、令和元年東日本台風による影響を受けたものの、この8月に造成工事が完了しました。現在、大和ハウス工業による分譲が進められておりますが、雇用、防災等の面で、地元に有益な企業が進出されるよう市も情報を共有し、引き続き協力してまいります。

次に、株式会社アクティオホールディングスにより八幡地区で進められております「長野ちくまテクノパーク工場」でありますが、今年の春から造成工事が始まり、国土交通省の「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」により実施されております千曲川の河道掘削の土砂も一部受け入れながら、順調に工事が進められております。今後もアクティオホールディングスと地権者及び地元の皆様との諸調整を行い、予定通り操業ができますよう進めてまいります。

信濃川水系緊急治水対策プロジェクト遊水地整備に関わる進捗状況

信濃川水系緊急治水対策プロジェクトでは、市内において、中・新田地区と八幡地区の2箇所が遊水地の計画地となり、今年度から、環境調査、測量業務、用地調査などの各種調査を順次実施しておりますが、8月下旬から9月初旬にかけては、関係地権者の皆様と現地立会いを行い、境界確認や立木・井戸などの物件の確認も合わせて進めてまいります。

遊水地に関係される皆様には、アンケート調査をお願いし、用地買収方式と地役権型補償方式のどちらを希望されるかや、用地買収となった場合、農地等の代替地を希望されるかなどについて、ご意見やご要望をお聞きいたしました。

今後は、現地調査やアンケート調査の結果を踏まえて、遊水地計画の事業方針について、関係される皆様に説明を行っていく予定としております。
市といたしましても国と連携しながら、早急な治水対策が講じられるよう取り組んでまいりますので、引き続き、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

千曲市産業連携道路ネットワーク構想

6月定例会の一般質問でもお答えしましたが、市では、都市機能や産業、観光文化などが集約されている地域を「拠点」と位置付け、各拠点それぞれの強みを生かした施策の展開と、具現化しつつある雨宮産業団地、八幡東産業団地などの新たな産業拠点を結び、人やモノ・文化の流れを市内全域に波及・循環させるための「幹線道路」の整備を国や県と分担し、連携しながら進めております。

現在、国道18号バイパスや都市計画道路若宮線、力石バイパスなど、川西地区での整備が順次進み、市内を南北に結ぶ都市計画道路「千曲線」が開通したことから、東西連携軸となる都市計画道路「一重山線」の整備を進めるため、屋代スマートインターチェンジの接続道路となる一重山2号線の路線測量に入っております。

また、屋代スマートインターチェンジの進捗についてでありますが、整備効果につきましては、国の概ねの理解が得られたと考えておりますが、整備費については縮減が思うように進まなかったことから、今年度中の準備段階調査への移行は難しい状況でございます。国土交通省関東地方整備局の相談会において、こうした状況を踏まえた今後の取り組みについて相談しており、準備段階調査への移行に向けて、引き続き関係機関との協議を進めてまいります。

屋代地区開発事業

現在、事業主体である屋代地区土地区画整理組合設立準備会において、開発のコンセプトや開発手法などを含めた「まちづくり構想案」の検討が進められていることから、構想案の内容が見えてきたところで、関係する団体や市民の皆様とも広く意見交換したいと考えております。

水道事業の広域連携

厚生労働省が上田-長野間を対象に昨年度実施し、5月に公表されました「水道施設の最適配置計画の検討結果」を踏まえ、更なる広域化・広域連携について具体的な検討を進めるため、7月12日、長野市長、上田市長、坂城町長と共に県庁を訪問し、今後の取り組みへの長野県の支援、国への広域化推進のための予算確保に係る働きかけなどについて、『水道事業の広域化に係る要望書』として、阿部知事に提出いたしました。

  また、7月30日には、さらなる広域化・広域連携を検討する場として、3市1町(長野市、上田市、坂城町、千曲市)と県企業局で組織する『上田長野地域水道事業広域化研究会』(座長:長野県公営企業管理者、事務局:長野県企業局経営推進課スマート化推進センター)が設立されたところであります。

  人口減少や水需要の減少、施設の老朽化などの諸課題に対応するため、持続的かつ安定的な水道事業運営の体制づくりに向けて、同研究会において検討を重ねてまいります。

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