諸情勢の報告(令和4年12月議会)

更新日:2022年12月05日

令和4年11月29日
令和4年第5回(12月)

新型コロナウイルス感染症関係

感染症の状況等

10月中旬以降の感染再拡大による確保病床使用率の上昇を受け、長野県は11月14日、全県に県独自の「医療非常事態宣言」を発出しました。また、11月22日には、長野県・県議会・県市長会等19団体が共に宣言者となって、「新型コロナ第8波克服」県民共同宣言を発出したところであります。全国的にも新規陽性者は増加しており、医療への負荷が増大しています。今冬においては、季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されていることから、これ以上の感染拡大を食い止めなければなりません。

10月より開始いたしました従来ワクチンを上回る効果が期待されているオミクロン株対応ワクチン接種につきましては、接種対象者のおよそ19.6%(11月28日現在)の方の接種が完了いたしました。ワクチン接種がお済みでない方は、「新しい年を安心して迎える」ためにもワクチン接種をご検討いただきますようお願いいたします。

市民の皆様には、第8波といわれる状況下にあって、医療への負担を軽減し、生活や社会経済活動を維持するために次の3点についてお願いいたします。

1.手洗い・手指消毒、換気の徹底、三密回避などの基本的な感染防止対策を改めて徹底してください。

2.重症化リスクの高い方とその同居される家族・身近で接する方は、感染リスクの高い場面・場所を最大限避けてください。

3.イベントへの参加、会食、旅行の際は、感染リスクの高い行動を控えるなど、状況に応じた適切な行動を心がけていただきますようお願いいたします。

経済対策

市内の消費喚起、事業者のデジタル化・省力化の推進を目的として、11月1日から千曲市では3回目となるキャッシュレスキャンペーン、「がんばろう千曲!最大20%戻ってくるキャンペーン」を実施しています。市内の取扱店におけるQRコード等の決済に対してポイント付与を行う事業で、約500店舗でご利用いただけます。市民の皆様には、市内での飲食、買い物等をお得にお楽しみいただきたいと考えております。

また、これに併せて、事業者の更なるデジタル化、顧客の確保を図るため、市内中小事業者がスマートフォンアプリやWebサイトなどから発行するデジタルクーポンに係る費用の一部を補助し、デジタルクーポンの発行を促進する「デジタルクーポン発行支援事業」を実施しております。この事業には、市内の中小規模の約170店舗が参加し、それぞれが工夫を凝らしたデジタルクーポンを発行していますので、クーポンを取得し、お得にお買い物等をしていただき、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている市内の事業者をぜひ応援していただきますようお願いいたします。

このほか、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市内の旅館・ホテル等の観光産業の支援に向けて、今年3月から継続的に実施している「月の都 ちくま割」でありますが、現在、年末年始期間の需要喚起に向けて第4弾を実施しています。

感染防止対策を徹底いただき、地域の事業所や団体の皆様をはじめ、多くの皆様のご利用をお願いいたします。

ちくま生活応援券

原油・物価高騰による市民生活の支援を目的に、令和4年10月1日を基準日として、千曲市の住民基本台帳に登録のある市民の皆様に、市内の取扱店舗で使用できる「ちくま生活応援券」を1人3千円分、さらにDXの推進の基盤となるマイナンバーカードの取得促進を図るため、マイナンバーカード取得者には2千円分を上乗せし、12月1日から順次世帯主様宛に「ちくま生活応援券」を郵送してまいります。マイナンバーカード取得者への上乗せ分は、令和5年1月20日までにマイナンバーカードを取得された方が対象となります。マイナンバーカードは、申請してからできあがるまで1か月程度時間がかかりますので、この機会にお早めにマイナンバーカードの取得をご検討いただきますようお願いいたします。

このほか、基準日までに母子手帳の交付を受けた妊婦の方には、申請をしていただくことにより、追加で3千円分の「ちくま生活応援券」を別途ご本人宛に郵送してまいります。妊婦の方の申請につきましては、「ながの電子申請」や「郵送申請」などで受付を行っておりますので、ぜひ申請手続きをお願いいたします。

なお、応援券の使用期間は、令和4年12月12日から令和5年1月31日までで、市内の取扱い店舗は368店舗(11月25日現在)となっております。ご利用いただける店舗につきましては、「ちくま生活応援券」と一緒に同封させていただいくご案内チラシや市ホームページ等でご確認いただけます。

ぜひ、使用期間内に多くの市民の皆様にご利用いただきますようお願いいたします。

子どもの福祉医療費給付金の対象範囲拡大

子どもの健やかな成長と子育て世帯の経済的な負担軽減を目的として、現在0歳から中学校卒業(15歳後の3月31日)までの子どもの医療費の自己負担分の一部を現物給付方式により助成しております。子育て世帯のより一層の負担軽減を図るため、今議会に条例の一部改正案を上程しておりますが、令和5年4月から子どもの福祉医療費給付金の対象年齢の範囲を18歳になった後の3月31日まで拡大する予定です。

なお、この政策に所得制限はなく、対象者は約1,700人の増を見込んでおります。今後も安心して子育てができる環境を充実させるべく取り組んでまいります。

信濃川水系緊急治水対策プロジェクト遊水地整備に係る進捗状況

市内、中・新田地区と八幡地区の2箇所に計画されている遊水地につきましては、これまで国土交通省において、各種調査や設計の検討が進められ、また、市といたしましても国土交通省と協働して、地権者の皆様に事業へのご理解をいただけるよう説明会や意見交換会、現地立会い等を重ねてまいりました。

埴生遊水地においては、8月上旬に関係地権者を対象に、補償対象となる土地及び立木等を示した土地調書・物件調書の説明を行い、調書を確認のうえ署名・押印をいただきました。10月から11月にかけては、遊水地内に設ける「(仮称)市民菜園」の計画について、希望者へ概要説明と意見交換を行い、遊水地整備に合わせた市民菜園計画の具体化を図っている状況でございます。また、12月1日・2日には、今年度契約可能な地権者の皆様に対して、国土交通省では用地取得等に係る契約手続きを行う予定としております。

一方、八幡地区の平和橋遊水地においては、これまで浸水対策の検討に時間を要しておりましたが、8月下旬には代団地の皆様を対象に、住宅地の周りへの盛土・壁立てにより浸水を解消する計画の説明を行い、概ねご理解をいただきました。また、9月上旬には、地権者の皆様にも同様に浸水対策や用地買収方式で進めていくこと、今後の予定について説明を行いました。平和橋遊水地については、浸水対策の検討に不測の時間を要したため、令和4年度中は、測量・地質調査・幅杭設置を進め、用地買収については令和5年度以降になる見込みでございます。まずは、関係する皆様との合意形成を確実に図り、遊水地整備による効果が早期に発揮できるよう推進してまいります。

(仮称)屋代スマートインターチェンジ整備事業

かねてから国に設置を要望しておりました「(仮称)屋代スマートインターチェンジ」が、お蔭様で9月30日、国の直轄調査である準備段階調査の新規着手箇所に選定されました。これもひとえに、これまでの議員各位、関係の皆様のご支援・ご協力の賜物であり、改めて感謝を申し上げる次第であります。

このスマートインターチェンジの整備により、企業立地が急速に進む市内産業拠点からのアクセス向上による地域活性化や災害時に緊急輸送道路を結ぶ新たな接続箇所としての効果が期待されております。早期事業化を目指して、引き続き国に働きかけてまいりたいと考えておりますので、議員各位の特段のご支援とご協力をお願いいたします。

屋代地区開発事業

将来にわたって安定的な自主財源を確保し、豊かな市民生活や健全な行財政運営を維持するためには、良好な産業基盤を整備して雇用を確保するとともに、計画的で調和のとれた高度な土地利用を促進し、住みよいまちづくりを進めて若い世代の定着を図り、生産年齢人口の減少に歯止めをかけなければなりません。

市は、これまで様々な行政計画を定めて「市街地を計画的に誘導する地域」における民間主導の開発を誘導してきました。現在、雨宮産業団地、八幡東産業団地の開発が進み、屋代地区においても「地方創生の拠点」として移住定住の促進や就労機会の創出、多世代交流の場の確保など、千曲市全体の活性化につながる「まちづくり構想案」が地権者の代表から今年2月に示され、地権者と民間事業者による「新たなまちづくり」という枠組みで事業化に向けた取り組みが進められています。

私は、「育て・はぐくむ」を開発テーマとした屋代地区の新たなまちづくりを「若い世代の定着を図り、生産年齢人口の減少に歯止めをかけるための未来への投資」と捉えており、「新たなまちづくりに欠かせない公共的機能」の調査・研究を関係部局に命じ、検討しております。

具体的な中身については、これから議論を重ね煮詰めていきたいと考えておりますので、議員各位のご理解とご協力をお願いいたします。

更埴文化会館の施設改修工事

更埴文化会館のスプリンクラー改修と特定天井の耐震改修に係る設計業務委託については、11月8日に一般競争入札を行い、株式会社宮本忠長建築設計事務所と11月16日付けで契約を締結し、業務に着手いたしました。

設計業務では、具体的な工事内容や工法、資材の調達、工期や工事発注の時期などについて、専門の立場から十分に検討をお願いするとともに、引き続き、施設の防火管理を徹底しながら工事に備えてまいります。

稲荷山重要伝統的建造物群保存地区のまちづくり構想策定に伴うワークショップについて

稲荷山重要伝統的建造物群保存地区のまちづくり構想策定に向けて、10月15日(土曜日)、「第2回稲荷山の『風景』を考えるワークショップ」を開催いたしました。

今回のワークショップも、工学院大学の先生方をはじめ学生の皆さんのご協力をいただき、重伝建地区内の建物の修理基準や新築建物の外観基準など稲荷山地区の将来と、整えていくべき風景の基準について参加者の皆さんに考えていただきました。

今後は、伝統的な建物等の修理や修景を進めるほか、重伝建地区を活かしたまちづくりに注力して、稲荷山地区のまちづくり構想をまとめてまいります。

千曲川ハーフマラソン

第8回千曲川ハーフマラソンにつきましては、令和元年度は東日本台風災害により、令和2年度及び3年度は新型コロナウイルス感染症の影響により開催を中止いたしましたが、今年度は、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を講じて、11月27日(日曜日)に4年ぶりに開催いたしました。

当日は、県内外(北は北海道から南は大分県まで)から1,283名(県内1,077名うち市内163名、県外206名)のランナーが参加するなかで、大きな事故もなく無事開催することができました。

大会運営にあたっては、数多くのボランティアの皆様のご協力をいただきましたこと、この場をお借りしてお礼申し上げます。

この記事に関するお問い合わせ先

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長野県千曲市杭瀬下二丁目1番地
電話番号:026-273-1111
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