諸情勢の報告(令和5年6月議会)

更新日:2024年02月04日

令和5年6月8日
令和5年第2回(6月)

入札契約制度の見直しについて

建設事業者は、地域のインフラ整備等の担い手であり、また、地域の経済・雇用を支え、災害時には地域の守り手としての役目を担っております。

しかしながら、様々な業種において人手不足が生じている中、建設業の状況は深刻であり、近年、市内の事業者数も減少傾向にあることから、市では建設工事の入札契約制度について、公平性・透明性・競争性の確保に努めながら、現在、見直しを図っております。

見直しの内容は、建設関連工事における「変動型最低制限価格」の下限額の引き上げ等でありますが、4月28日に市内の建設関連団体の代表者の皆様への説明会を開催いたしました。今後、建設関連団体からいただいたご意見、また、現在実施しておりますパブリックコメントで寄せられるご意見も参考に見直しを進め、7月1日入札公告分の入札から適用してまいりたいと考えております。

地域防災拠点・道の駅整備について

第三次千曲市総合計画では、千曲市復興計画を継承し、「災害時に避難が可能で、救援活動や復旧・復興活動の拠点となる地域防災拠点(防災道の駅)の整備を推進する」としておりますが、「地域防災拠点(防災道の駅)整備に関する企画政策会議」において調査・研究を重ねた結果、広域的な役割を果たす「防災道の駅」は選定のハードルが極めて高いことから、「防災道の駅」という名称にはこだわらず、まずは地域の課題や要望等を踏まえ、市において災害発生時の避難場所や救援物資の備蓄などの防災拠点と道の駅整備において市側が整備することとなる地域振興施設(この施設には農産物直売所等の設置も検討する)を先行して整備し、国による一体型の道の駅整備をその隣接地に要望する方向で、引き続き国等の関係機関に働きかけてまいりたいと考えております。

当面、令和3年度に実施した「設置可能性概要調査」の最適地である八幡地区の国道18号バイパスの交通量調査等を行うとともに、アドバイザーや期成同盟会とも意見交換を重ね、民間事業者へのサウンディング調査等も行いながら、今後、事業を進める上で必要となる諸条件を整理してまいります。

低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金について

この給付金は、食費等の物価高騰に直面し、その影響を特に受ける低所得の子育て世帯の生活支援として、「低所得のひとり親世帯」と 「ひとり親世帯以外の低所得の子育て世帯」に対し、児童一人あたり 一律5万円を給付するものです。

給付にあたり、支給申請の必要がないひとり親世帯で「令和5年3月分の児童扶養手当受給者及び令和5年4月分の新規児童扶養手当受給者」317世帯には5月31日に、同じく、ひとり親世帯以外で 「令和4年度に実施した子育て世帯生活特別給付金の対象」となった203世帯には、6月7日に給付金の振込をいたしました。

また、このほかの支給対象者といたしましては、「公的年金を受給しており児童扶養手当が全額停止されている世帯や、令和4年分の住民税課税世帯のうち、令和5年1月以降に予期せず収入が減少し、住民税非課税相当の収入となった世帯等」については、申請をしていただくことにより、給付対象になる場合がありますので、詳細につきましては、市報6月号や市のホームページでご確認いただきますようお願いいたします。

電力・ガス・食料品価格高騰重点支援給付金について

電力・ガス・食料品価格高騰による負担増を踏まえ、特に家計への影響が大きい住民税非課税世帯等に対する1世帯あたり3万円の国の給付金につきましては、7月中旬を目途に、お知らせ通知などを対象世帯に郵送し、8月上旬から振込ができるよう進めてまいります。

また、令和4年分の住民税課税世帯のうち、令和5年1月以降に予期せず収入が減少し、住民税非課税相当の収入となった世帯等も申請をしていただくことにより、給付対象になる場合があります。詳細につきましては、市報やホームページ等への掲載をはじめ、まいさぽ千曲や社会福祉協議会等にも制度に関するチラシを配置し、広く周知に努めてまいります。

原油価格・物価高騰等に係る経済対策について

エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けている事業者や消費者を支援するため、本年度も経済対策を実施してまいります。

まず、市内の中小事業者等が省エネ・再エネ設備の更新を行った際に補助を行う「エネルギーコスト削減支援事業」を7月から行います。これは、県の補助制度の対象とならない少額の省エネ・再エネ設備を対象とするものです。

また、昨年度に引き続き、市内中小事業者がスマートフォンアプリやWebサイトなどから発行するデジタルクーポンに係る費用の一部を補助する「デジタルクーポン発行支援事業(第2弾)」を7月から実施するほか、9月からはQRコード等によるキャッシュレス決済に対するポイント付与事業を実施できるよう準備しております。

このほか、少しずつ回復しつつあるものの、コロナ禍の影響が抜けきらない中にあって、物価高騰等により影響を受けている市内の旅館ホテル事業者支援のため、「旅館ホテル観光需要喚起支援事業『ちくま割』」を7月からの実施に向けて準備を進めております。

さらに、生活者支援のため、市内の事業所で11月から利用できる市民一人あたり3,000円分の生活応援券を配布いたします。また、母子手帳の交付を受けた妊婦の方には、一胎児あたり3,000円分の生活応援券を上乗せして配布いたします。

デジタルクーポンやキャッシュレス決済等で、市内の事業者を支援するとともに、生活応援券の配布により市民の皆様の生活を支援してまいります。

産業団地造成事業について

まず、八幡東産業団地でありますが、株式会社アクティオホールディングによる造成工事が3月中に完成したことから、4月末をもって地権者会が解散となりました。建築工事については、現在、水道や排水路等の外構工事には着手しておりますが、建築資材の納期の遅れがあり、工場の完成は令和7年11月の予定となっております。

次に雨宮産業団地でありますが、大和ハウス工業株式会社が建設しておりました物流倉庫が4月中に完成し、5月からテナント企業1社が営業を開始しております。また、建設中の新光電気工業株式会社、長野電子工業株式会社につきましては、本年11月の竣工を目指して工事が進められております。

いずれにいたしましても、工事が完了するまで、施工業者と調整させていただきながら、地元の皆様にご迷惑が掛からないように、安全第一で進めていただくようお願いしてまいります。

都市計画道路一重山線の変更について

都市計画道路一重山線は、八幡地区と屋代地区を東西に結び流入交通を分散させるバイパス機能を持った市の重要な幹線道路として位置付けられています。

この一重山線のうち、県立歴史館付近から北へ約1,590メートルの区間については、道路線形等の変更に伴う都市計画変更が必要となるため、5月12日に千曲市都市計画審議会を開催し、手続きを進めていくことについての承認をいただきました。

今後は、地元説明会などを実施し、県とも協議をしながら、手続きを進めてまいります。

屋代五区公園について

令和4年8月から工事を進めてまいりました「屋代五区公園」につきましては、令和5年5月15日に公園整備工事が、5月19日に公園植栽工事が竣工し、公園名も「屋代五区公園」に決定いたしました。

公園用地をご提供いただいた地権者の皆様や、これまでご尽力いただきました公園建設委員会を始めとする地元屋代第五区の皆様には、改めて感謝を申し上げます。

現在は、芝生広場の芝養生を行っており、6月26日に区主催の竣工式が執り行われた後、開園を予定しております。

地域クラブ活動体制整備事業について

本年3月23日、中学校の部活動の地域移行に向けた組織として「千曲坂城クラブ」が立ち上がりました。今年度、同クラブ内に開設された15の専門部は、それぞれ年間計画に沿って活動を始めております。4月17日からは、一つの学校だけでは練習が難しい部や専門的指導のできる指導者がいない部において、マイクロバスやタクシーによる生徒の中学校間移動の試行もスタートしました。

「千曲坂城クラブ」の活動においては、生徒たちの安心・安全の確保はもちろん、保護者や地域の方々からの信頼を得ていくことも重要であることから、指導者を対象としたオンラインによるコンプライアンス研修等を今月から実施するなど、指導者の資質の向上にも取り組んでまいります。

武水別神社神官松田邸の利用状況について

3月25日(土曜日)に開館した武水別神社神官松田邸につきましては、週末の3日間の開館としておりますが、開館から約2か月が経過し、この間約900名の入館者がありました。県内外からの視察等の受け入れも10件を数え、順調な滑り出しができたと思っております。

新型コロナワクチン接種について

国は、新型コロナワクチン接種について、令和5年春開始接種から、今までの「短期的に接種を促進する」考え方から「希望する方が接種できる」とする考え方に変更しました。千曲市では、5月8日から春開始接種を「市庁舎集団指導室」及び「市内医療機関」で開始しました。引き続き、ワクチン接種を希望される方が確実に接種できるよう体制を整え取り組んでまいります。

現在、日常における感染対策は、個人の選択が尊重され、個人の判断に委ねられることが基本となっていますが、日常の生活習慣としての手洗い等の手指消毒や換気、3密回避等は、感染対策として引き続き有効で適切な対応となりますので、市民の皆様には、ご配慮いただきますようお願い申し上げます。

信州ブレイブウォリアーズについて

5月19日に同チームの運営会社「株式会社信州スポーツスピリット」より、臨時株主総会を開催したい旨の郵送による通知があり、臨時株主総会の議案は、社名変更や取締役の変更など経営上の大幅な刷新を行うという内容であったため、5月29日に開催された臨時株主総会に私が出席いたしました。

6月5日には、社名変更した運営会社「株式会社NAGANO SPIRIT」による記者会見が開催され、長野市長も同席のうえ、新B1ライセンス取得審査や長野市との関係強化、経営体制等について発表がありました。新B1参入のため、平均4,000人以上の観客が求められていることなどから、今後「ことぶきアリーナ千曲」でのホームゲームを行わないことや、ホームタウンは長野市のみとし千曲市はマザータウンとすることなども併せて発表されました。

このことは翌6日の信濃毎日新聞等で報道がされたところであります。

ことぶきアリーナ千曲でのホームゲームを行わないことについては、運営会社から事前に千曲市に対して具体的な説明等はありませんでした。

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