市道一重山2号線の整備について

更新日:2025年02月13日

市道一重山2号線は都市計画道路一重山線の一部

都市計画道路とは

都市計画道路とは、都市計画法に基づいてあらかじめルート・道路幅などが決められた都市の骨格となる道路です。千曲市の将来像を踏まえて計画されたもので、市内に36の都市計画道路があり、都市計画道路一重山線はその中の1つを指しています。

都市計画道路一重山線

都市計画道路一重山線は八幡(八幡辻交差点)から屋代(屋代工業団地交差点)を結ぶ計画です。

市では都市計画道路一重山線の整備に着手しており、現在はその一部である市道一重山2号線の整備を進めています。

一重山線位置図

都市計画道路一重山線の整備効果

都市計画道路一重山線が整備されることにより、次の効果が期待されます。

 

〈市内の交通負荷の軽減〉

国道18号や屋代地区の倉科踏切では、市内外へ移動する車により慢性的な交通渋滞が発生しています。都市計画道路一重山線が整備されることで国道18号で約1~2割、倉科踏切周辺では約5割の交通量減少が見込まれ、各所での渋滞解消が期待されます。また、工業地域を往来する大型車両の住宅街への侵入抑制や通過交通の減少による歩行者の安全確保にも繋がります。

 

〈(仮称)屋代スマートインターチェンジとの接続〉

令和5年9月に新規事業化が決定した(仮称)屋代スマートインターチェンジは一重山線と接続する計画です。高速道路へアクセスしやすくなります。

屋代スマートインターチェンジの詳細についてはこちらをご覧ください。

 

〈市内の新たな東西連携軸〉

市では産業連携道路ネットワーク構想の中で、都市計画道路一重山線を市内の新たな東西連携軸として位置付けており、観光の名所であるあんずの里(森・倉科地区)や姨捨の棚田(八幡地区)、戸倉上山田温泉、また市内各所に形成されている工業団地が結ばれ、人・モノ・文化が市内全体に波及することが期待されています。

産業連携道路ネットワーク構想についてはこちらをご覧ください(PDFファイル:1.7MB)

 

〈道路の多重性(リダンダンシー)の確保〉

更埴ICより浸水リスクが低い(仮称)屋代スマートインターチェンジとの接続により、指定避難所と緊急輸送路を結ぶリダンダンシー(多重性)が確保されます。仮に浸水災害により更埴ICと国道18号が通行止めとなった場合でも、市内各所に救援・救助活動の手を届けることができます。

市道一重山2号線

市は令和2年度から市道一重山2号線の整備に着手しています。整備区間は国道403号の「工業団地南」交差点から県道白石千曲線の「県立歴史館」までの約1.4キロメートルです。道路幅は20メートルを計画しています。

この一重山2号線には(仮称)屋代スマートインターチェンジの接続が計画されており、上信越自動車道と市道一重山2号線との間に料金所を設置する必要があるため都市計画道路一重山線の線形を変更(令和6年7月18日告示)して整備を進めています。また、沿線では屋代地区開発(広域交流拠点整備)も計画されています。

屋代地区開発(広域交流拠点整備)についてはこちらをご覧ください。

平面図

 

一重山2号線の事業スケジュール

事業に着手した当初は令和9年3月までの開通を目標としていましたが、現在実施している道路用地の取得状況や主財源としている国からの交付金の交付額が必要額に満たない状況が続いたことなどを加味し、令和11年3月までの開通を目指すように修正をしました。今後は後述する地方創生道整備交付金を活用し、道路整備を推進していきます。地方創生道整備交付金を活用することで、より必要額に近い交付金を得られるため、これまで以上に事業を推進することができます。

事業進捗スケジュール

一重山2号線の事業費

現在、市で想定している事業費は39億円です。

当初想定していた総事業費は18.4億円でしたが、道路用地の取得に伴う物件補償費や道路工事費用を精査し、昨今の物価高騰から、人件費、資材単価の上昇などを加味し、令和5年度に見直しを行いました。

事業費の内訳は測量試験費が1.37億円、埋蔵文化財発掘調査費が1.81億円、用地物件補償費が21.2億円、工事費が14.62億円となっています。

財源の内訳は国からの交付金が50%、地方債が45%、市の一般財源(地方交付税・地方税など)が5%となっています。

内訳グラフ

令和6年度から、戸倉上山田温泉や森あんずの里、姨捨の棚田、稲荷山の旧街道(重要伝統的建物群地域)など市内の観光地を周遊できるよう周辺の林道と一体的な整備を進めます。そのために国の地方創生道整備推進交付金を活用していきます。

進捗状況 (道路用地取得率:77% 道路工事進捗率:2%)【令和7年1月末時点】

〔令和7年1月~〕

軟弱地盤対策のプレロード工事等(千曲川の河道掘削土砂の受入)を開始しました。

道路整備予定地域は軟弱地盤であるため、プレロード(構造物の施工に先立ってあらかじめ盛土を載せて地盤沈下を促進させ、地盤の強度増加を図る工法)を施工する必要があります。道路用地を取得し、埋蔵文化財の発掘調査が完了した箇所から順次施工を進めます。

施工期間:令和7年1月中旬から令和7年3月下旬

施工箇所

施工の様子1 施工の様子2

これまでの経過については下記をご覧ください。

これまでの経過(PDFファイル:365.8KB)

この記事に関するお問い合わせ先

道路河川課
〒387-8511
長野県千曲市杭瀬下二丁目1番地
電話番号:026-273-1111
お問い合わせフォーム